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読売大賞受賞作を再構成しより重層的に。劇団チョコレートケーキ『ガマ』再演

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劇団チョコレートケーキの『ガマ』が5月31日(土)〜6月8日(日)、東京・吉祥寺シアターにて上演される。劇団チョコレートケーキは、緻密な調査に基づき描かれる古川健の脚本、ハードな台詞表現の内に人間味を凝縮させる日澤雄介の演出によって、公演のたびに高い評価を獲得している。

2022年、日本の戦争をテーマにした6作品の連続上演「生き残った子孫たちへ 戦争六篇」を上演し、読売演劇大賞の大賞を受賞した。『ガマ』は、この六篇の中で、唯一新作として上演された演目。太平洋戦争の中でも最大最悪と言われる地上戦、沖縄戦の真っ最中。激戦地である首里から数キロ北にあるガマ(自然洞窟)に逃げ込んだ軍人と民間人、6人のやりとりを描く。

劇団チョコレートケーキ『ガマ』稽古風景
劇団チョコレートケーキ『ガマ』稽古風景

劇団チョコレートケーキの浅井伸治、岡本篤、西尾友樹に加え、青木柳葉魚、清水緑、大和田獏と6人全員初演のオリジナルキャストが揃う。キャストは同じだが、脚本と演出には変化が。稽古も大詰めの日澤からは、「初演の上演台本を再構成し直すことにより、戦争モノだと一面的になりがちな主張を登場人物の視点を通して重層的に作品を創ることが出来ました」とコメントが寄せられた。

また、日澤は「この物語は、当時沖縄で何が起こったのかを検証する物語でもあり、今も続く戦争がもたらす未来の物語です」とも。太平洋戦争から80年経ち、当時のことを知る人はわずかになった。そして2022年からの3年間で、世界を取り巻く状況はまた大きく変化した。『ガマ』はそんな今だからこそ観るべき作品に違いない。

文:釣木文恵


■開幕に向けて、日澤雄介(演出)コメント

劇団チョコレートケーキ『ガマ』稽古風景

稽古も佳境に入り明日(5/23)は衣装付き通し、いよいよと言った感じです。今回の上演では、初演の上演台本を再構成し直すことにより、戦争モノだと一面的になりがちな主張を登場人物の視点を通して重層的に作品を創ることが出来ました。みんな苦しみます。悔やみます。あの戦闘とは何だったのかと。軍人、民間人を問わず戦争はあらゆるものを不幸にします。その苦しみを実感して頂くために物語を演出しました。表現が正しいかは分かりませんが正直な気持ちです。この物語は、当時沖縄で何が起こったのかを検証する物語でもあり、今も続く戦争がもたらす未来の物語です。


<公演情報>
劇団チョコレートケーキ『ガマ』

脚本:古川健(劇団チョコレートケーキ)
演出:日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)

出演:浅井伸治、岡本篤、西尾友樹、青木柳葉魚、清水緑、大和田獏

日程:2025年5月31日(土)~6月8日(日)
会場:吉祥寺シアター

【ビフォアトーク、アフタートーク開催】

■ビフォアトーク
古川健(脚本)と日澤雄介(演出)による作品や時代背景の解説を開演20分前から約15分間、開催

■アフタートーク
6/1(日) 14:00 濱田元子(毎日新聞論説委員兼学芸部)
6/6(金) 14:00 松本大介(照明)、佐藤こうじ(音楽/音響)、藤田友(衣装)、本郷剛史(舞台監督)
※6日は本作品のスタッフチームが登壇し作品創作の裏側などに迫る

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2506421

公式サイト:
https://www.geki-choco.com/

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