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『午前0時のラジオ局-満月のSAGA-』ゲネプロレポート

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NBC長崎放送の現役アナウンサーである村山仁志が「深夜ラジオ番組」を題材に2014年に書き下ろした小説を原作にした『午前0時のラジオ局』。2023年の初演は大きな話題を呼び、2024年には佐賀新聞創刊140周年記念作品として、村山仁志の新作「午前霊時のラジオSAGA」が約半年にわたって連載された。
そして、舞台第2弾として『午前0時のラジオ局-満月のSAGA-』が2025年5月29日(木) より開幕。初演から引き続き出演する福田悠太(ふぉ~ゆ~)に加え、高田翔、高柳明音、宮﨑香蓮が参加し、脚本・演出を霧島ロックが務める。開幕を前に、ゲネプロとキャスト陣による囲み取材が行われた。

囲み取材レポート

――ゲネプロを終えての心境、意気込みはいかがですか?

福田 ゲネプロをやってみたら予想以上に緊張していました。この緊張、疲労感とともに初日を迎えることが、意外とちょうどいいなという感じになっております。

高田 昨日、予定になかった通し稽古をしてから今日を迎えられてよかったなと思います。通しによってまた課題を見つけて今日のゲネプロに臨めましたし、この勢いのまま初日を迎えたいです。

高柳 すごく楽しくできました。テンションの高い役でずっとわたわたしているんですが、色々考えさせられるし、元気になるし、明日を頑張ろうという気持ちにさせてくれる作品です。初日を迎えてから、来てくださる皆さん一人ひとりをラジオのリスナーさんだと思って大切にお迎えし、皆さんにも大切な想いを持って帰ってもらえたら嬉しいです。

宮﨑 本当に雰囲気のいいカンパニーで、稽古を積み重ねて今日お客様の前でお見せできるのが嬉しいです。ゲネプロは少し緊張してしまったんですが、あとはやるだけだという感覚になりました。

――福田さんは前作に引き続き同じ役を演じられます。

福田 前回も言いましたが、蓮池陽一役をやるのにあたって一番苦労したのは役作りです。普段、役をいただいた時は、(役の)職業や経験をちょっと体験してみたりするんですが、幽霊役ということで苦労しました。幽霊ってやっぱりちょっと浮いているのかなとか、透けているのかなとか思うけどなかなかできなくて。前回は無理でしたが、今年はリベンジということで千秋楽の頃には少し浮いて透けているかもしれません。

――高田さん、高柳さん、宮﨑さんは初参加ですが、カンパニーの雰囲気はいかがでしたか?

高田 すごく雰囲気が良くて、稽古が始まって数日でかなりコミュニケーションを取ることができていました。いい意味でゆるさがありつつ締まっているというか。稽古の時間があっという間に過ぎていく感じがありました。

高柳 ずっと楽しかったです。毎日シーンが良くなっていくのがわかるというか。福田さんも真面目なトーンで「このシーンはこうしてみたらどうかな」と言ってくださるんですが、やってみるとわけのわからないことをしていて……。

一同 (笑)。

高柳 面白いシーンを入れつつ、新しい発見をさせてくれました。本当にみんなで作った物語だと感じますし、稽古がすごく楽しかったです。

――佐賀公演で楽しみなことはありますか?

宮﨑 にじゅうまる(みかんの品種)!……は旬の時期じゃないですね。

福田 佐賀に行ったら原作者の村山さんがツアーを組んでくださるということで。どんなところに連れて行ってくださるのか、何を食べさせてくれるのか、どんなお話を聞かせてくださるのか楽しみです。

――本作における注目ポイントを教えてください。

福田 僕は千秋楽までにちょっと浮くこと、透けることです!

高田 1時間50分の作品で、ほぼ出ずっぱりです。目まぐるしい場面転換などにも意味がありますし、些細なシーンでも2回目を見ると発見があると思います。作品全体を通して見てほしいです。

高柳 1回見ただけじゃ気付けない伏線があるので、まずは純粋に楽しんでいただき、また新たな発見をしに来ていただきたいです。今回、本番が始まる前から流れる公演アナウンスを全員がキャラクターとして担当しています。その日は誰のアナウンスが聞けるのか、舞台が始まる前から楽しんでいただけたら嬉しいです。

宮﨑 私は作中でほとんど昇太くんとしか会えないんですが、3人のラジオ番組のシーンが大好きで、いつも見ています。私としては、昇太くんが一緒にいたいと思えるような魅力的な女の子を演じたいので、イキイキと生き切れたらと思っています。

――最後に、楽しみにしている皆さんへのメッセージをお願いします。

福田 この作品は、皆様の想いを預かった作品です。その想いがあの世にいったりこの世にいったり、時には時間さえも飛び越えます。皆様が持っている想いと舞台上で僕らが作り出す想いを掛け合わせて、何を思うのか。皆様の反応がとても楽しみです。ぜひ劇場でお会いしましょう。

ゲネプロレポート

長崎のラジオ局から、佐賀のラジオ局に舞台を移して展開する本作。物語は、恋人の花音(宮﨑香蓮)を亡くした大学生・酒谷昇太(高田翔)が、深夜0時に放送される『ミッドナイト☆レディオステーション』というラジオ番組と出会うことから始まる。幽霊でありながらラジオ番組を作り続けているディレクター・蓮池陽一(福田悠太)とDJ志望の杏慈英凛華<アンジェリカ>(高柳明音)の明るく軽いノリに乗せられて番組に飛び入り参加した昇太は、戸惑いながらも一緒に番組を作っていくことに。

福田は、気さくで柔らかい雰囲気の中にラジオへの愛情や信念を感じさせる人物を演じている。人に対する温かい想いを持ち、それぞれの心に寄り添ってくれるような、魅力的な幽霊を作り上げた。
アンジェリカ役の高柳は元気で好奇心旺盛なDJを愛嬌たっぷりに好演。ハキハキとした声と眩しい笑顔でその場の空気をパッと明るくしてくれる。

高田は花音の死を受け止めきれずに苦しむ昇太が、陽一や杏慈英凛華と出会って徐々に笑顔を取り戻し、前向きになっていく様子を丁寧に表現する。そして花音を演じる宮﨑は、天真爛漫な可愛さと昇太への愛情、強さを、時にコミカルに、時に切なく描き出していた。

また、物語が進むにつれ、普段は地縛霊として長崎のテレビ局にいる陽一がなぜ佐賀のテレビ局にやってきたのか、昇太が探し求めている花音に会えないのはなぜかなど、謎が明らかになっていく。霊界とつながる不思議なラジオ番組を通して、家族や恋人といった大切な人はもちろん、生きることや“今”に想いを馳せられる本作を、ぜひ劇場で体感してほしい。

本作は2025年5月29日(木)~6月10日(火) まで銀座・博品館劇場、6月13日(金)~6月15日(日) まで佐賀市文化会館 中ホールで公演が行われる。

<公演情報>
舞台『午前0時のラジオ局-満⽉のSAGA-』

【東京公演】
日程:2025年5月29日(木)~6月10日(火)
会場:博品館劇場

【佐賀公演】
日程:2025年6月13日(金)~15日(日)
会場:佐賀市文化会館 中ホール

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/am0-radio/

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