佐藤勝利主演! ニール・サイモンによる“B・B三部作”完結編『ブロードウェイ・バウンド』上演決定
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PARCO PRODUCE 2025『ブロードウェイ・バウンド』ビジュアル
PARCO PRODUCE 2025『ブロードウェイ・バウンド』が、2025年9月4日(木) から28日(日) まで東京・PARCO劇場で上演される。
『おかしな二人』や『グッバイガール』『ヨンカーズ物語』などの名作を世に放ち、トニー賞、ゴールデングローブ賞、ピューリッツァー賞と多くの賞を受賞、自身の名を冠した劇場が開場するなど、長年ブロードウェイの第一線で活躍したコメディ作家、ニール・サイモン。その活動の中で1980年代に取り組んだのが“B・B三部作”と呼ばれる自伝的作品だ。迫りくる第二次世界大戦を背景に、貧しいながらもたくましく生き抜くユダヤ人一家と、主人公ユージン少年の思春期の芽生えを描いた『ブライトン・ビーチ回顧録』。徴兵されたユージンが新兵訓練キャンプで仲間たちと過ごした日々を縦糸に、彼の初恋と初体験を横糸に描いた『ビロクシー・ブルース』。戦後、青年になったユージンが、家族への愛情と失望の狭間で揺れ動きながらも夢に向かう姿を描いた完結編『ブロードウェイ・バウンド』。それぞれ1985年、1987年、1989年にPARCO劇場で上演され、好評を博したが、今回、PARCO劇場では36年ぶりに“B・B三部作”の完結編『ブロードウェイ・バウンド』が上演される。
演出は、第25回読売演劇大賞優秀演出家賞、サンモールスタジオ最優秀団体賞受賞ほか、数々の賞を受賞し、今最も注目を集める演出家・小山ゆうな、主演は、アーティストとしてはもちろんのこと、さまざまなフィールドで活躍、舞台作品にもコンスタントに出演し、多くの観客を魅了している佐藤勝利が務める。小山演出、佐藤主演、2021年上演の“B・B三部作”『ブライトン・ビーチ回顧録』(東京・東京芸術劇場プレイハウス)では、ブライトン・ビーチで暮らす少年ユージン(佐藤)とその家族の日々を生き生きと描き出したが、『ブロードウェイ・バウンド』では、23歳となった主人公ユージンを中心に、登場人物たちが抱える葛藤や希望、日常の中で織りなす人間模様を描く。
共演には、ユージンの母親・ケイト役で松下由樹、父親・ジャック役で神保悟志、兄・スタンリー役で入野自由が前作より続投するほか、叔母・ブランチ役で小島聖、祖父・ベン役で浅野和之が新たに加わる。
『ブロードウェイ・バウンド』は東京公演の後、2025年10月2日(木) から13日(月・祝) まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールでも上演される。
■小山ゆうな コメント
4年ぶりにまたジェローム一家と会えます。
2021年、ニール・サイモンの戯曲の輝く言葉ひとつひとつに心動かされながら稽古しました。『ブロードウェイ・バウンド』は、決してユーモアを忘れないユージンを中心に、家族について、人生の苦味について正面から向き合った作品です。私も、覚悟を持って取り組みたいと思います。
新たなチャレンジをし続け、変化し続ける佐藤勝利さんが大人になったユージンをどう演じるかとても楽しみです。稽古場を支えてくださった松下由樹さん、神保悟志さん、意見を交わしながら共に作品づくりをしてきた入野自由さん、ずっとご一緒したかった浅野和之さん、信頼する小島聖さんと稽古できる日が待ち遠しいです。
■佐藤勝利 コメント
僕が初めてストレートプレイ作品に出演させていただいたのが、4年前の『ブライトン・ビーチ回顧録』(作:ニール・サイモン)でした。
今年は、サイモンのB・B三部作と言われ、その最終章となる『ブロードウェイ・バウンド』に挑戦させていただきます。
『ブライトン・ビーチ回顧録』のユージンも少年から青年になり、夢だったコメディ作家になるべく奮闘する毎日。
ですが依然、変わらず“あの家”に家族と住んでいます。お母さん、お父さん、お兄ちゃん、そしてユージン。そこに今回は、お爺ちゃんが加わります(ブランチおばさんごめんなさい)。
お爺ちゃんは、ずっと共演を夢見ていた浅野和之さんが演じてくださいます。
4年前に舞台を観てくださった方には、あの続きとなる物語なので、なかなか味わったことのない演劇体験になるんじゃないかと思います。
いや、私は初めて舞台に行くから楽しめないのかな?という方。いやいやいや、ユージンが描き出す物語は必ずや、初めての方にもご満足いただけると思います。
ブライトン・ビーチにある“あの家”で皆様をお待ちしております。
■松下由樹 コメント
前作の『ブライトン・ビーチ回顧録』から引き続き「ケイト」を演じられることを大変嬉しく思っています。
今作では、母親として成長した二人の息子の自立を見守る中、夫婦関係には亀裂が入り、愛する家族に大きな変化が起こります。母・妻・娘、としてのケイトの心情を演じる難しさはありますが、佐藤勝利くんはじめ、前作からのメンバーと新たなキャストと共に、ユーモアとセンスに溢れた台詞を大切に、ニール・サイモンの世界を演じたいと思います。ぜひ劇場にお越しください!
■入野自由 コメント
『ブライトン・ビーチ回顧録』で初顔合わせをしたこのチームで再び、三部作最終章『ブロードウェイ・バウンド』に挑戦出来ることを、とても嬉しく思っています。家族の絆、夢を追い求める主人公たち、登場人物の葛藤、時代背景etc。見どころ満載です。ジェローム家一同、劇場でお会い出来る日を楽しみにしております。
■神保悟志 コメント
前回の『ブライトン・ビーチ回顧録』から4年の月日が流れました。
そしてまた、ニール・サイモンの作品に関わることが出来るのは、最高の幸せです。
しかも続編とは、こんなに嬉しい事はありません。
前回も演じながら、ニール・サイモンのセリフ劇の面白さや奥深さを痛感しましたが、今回もそんな体験が出来ることは、俳優としてこの上ない喜びです。
最高の共演者、最高のスタッフ、最高の演出家と共に、この幸せにドップリと浸かりたいと思います。
■小島聖 コメント
演出家の小山ゆうなさんとご一緒できること、パルコ劇場に立てることをとてもうれしく思います。2年前、小山さんの演出で『ビロクシー・ブルース』、3部作の2作目に関わりました。その時は単独の戯曲の中の主人公、ユージン、でしたが、ブライトンビーチ回顧録、今回の戯曲と読んでみると、私の中でユージンだけではなくそれぞれの登場人物の個性、置かれている状況、関係性、いろんなことが物語として豊かになりました。前回はユージンと外からの関わりを持ち、今回は家族としてユージンと内側で関わる。ブランチという女性が私の視点とユージンの視点といろんな角度からどんな女性として存在できるか、楽しみです。
■浅野和之 コメント
ニール・サイモンの作品に出演したのは、2002年の『おかしな二人』が最初でした。次は2020年の『23階の笑い』そして今回の『ブロードウェイ・バウンド』となります。どれもニューヨークを舞台にしています。ニール・サイモンと言うとコメディを思い出しますが、人生の苦い部分を扱った作品も結構あり、この作品もそうですが彼が描くと苦味だけでなく、ちょっと甘さと酸っぱさも感じる洒落た作品になっています。そしていつも感じるのは、ニューヨーカーである彼が描いた作品の中に居ると、そこに居る気分になって、何故かNYCに行きたくなるのは僕だけでしょうかね。
【物語】
成功へ向かって、ユージンは勇気を持って一歩を踏み出す……。
第二次世界大戦が終わって間もないニューヨーク・ブルックリン。
いつかブロードウェイに出てコメディ作家になることを夢見ているユージンと兄のスタンリー。
ふたりは、結婚生活に問題を抱える両親と祖父とともに暮らしている。
ある日、スタンリーがラジオのコントの台本書きの仕事を持ち帰ってくる。
両親のいさかいが聞こえてくる家で、徹夜で台本を書き上げたふたり。
いよいよそのコントがラジオで放送される日がやって来た……。
<公演情報>
PARCO PRODUCE 2025『ブロードウェイ・バウンド』
作:ニール・サイモン
翻訳:青井陽治
演出:小山ゆうな
出演:佐藤勝利 松下由樹 入野自由 神保悟志 小島聖 浅野和之
【東京公演】
2025年9月4日(木)~28日(日)
会場:PARCO劇場
【大阪公演】
2025年10月2日(木)~13日(月・祝)
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
公式サイト:
https://stage.parco.jp/program/broadwaybound