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『まだまだざわつく日本美術』サントリー美術館で 思わず心がざわつく魅力的な作品を紹介する好評企画の第2弾

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《色絵寿字宝尽文八角皿》鍋島藩窯 一枚 江戸時代 17世紀末~18世紀初  サントリー美術館 【通期展示】

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作品を目にしたとき、「えっ?」「おっ!「うわぁ...」と、言葉にならない「心のざわめき」を感じることがないだろうか。それが作品をよく見るためのきっかけになるのではなかろうか——こうした着眼点から、2021年に『ざわつく日本美術』展を開催した東京・六本木のサントリー美術館が、7月2日(水)から8月24日(日)まで、同展の第2弾を開催する。

今回のテーマは、「ぎゅうぎゅうする」「おりおりする」「らぶらぶする」「ぱたぱたする」「ちくちくする」「しゅうしゅうする」の6つ。章タイトルにも心をざわつかせる魅力があるが、同展の大きな特徴は、思わず心がざわつく個性的な作品を集めると同時に、心がざわつくような特別な展示方法がとられていることだ。

例えば「ぎゅうぎゅうする」では、日本で古くから親しまれてきた「尽くし文(同じ意味や種類のモチーフを集めた文様)」や「ものづくし絵」が並ぶが、その「○○尽くし」というデザインの世界観を拡張するべく、何が、どこに、どう表されているのか、説明の限りを尽くした「キャプション尽くし」の展示が行われるという。ぎゅうぎゅうに配されたキャプションを読みながら、作品をその細部に至るまで見尽くすことで、来場者の知的好奇心を満たそうという意図である。

「おりおりする」では、実は屏風は空間の大きさや用途に応じて自由自在に折り曲げられてきたという歴史的背景に着目し、いつもとは違う折り曲げ方の再現展示をしたり、「らぶらぶする」では、いつの時代も心をざわつかせる恋愛模様を表した作品を、人物相関図や場面解説を手掛かりに読み解いたり……。

《孔雀図屛風》左隻 雲谷等璠 八曲一双のうち 江戸時代 17~18世紀 サントリー美術館【通期展示(扇替あり)】

「ぱたぱたする」では、漆工や焼き物、ガラスなどの立体作品が、「ちくちくする」では、江戸時代後期に現在の青森県で農村の女性たちによって育まれた「津軽こぎん刺し」が、また「しゅうしゅうする」では、収集・分類・保管に情熱を傾けた蒐集家たちのコレクションの成果が、それぞれ異なる展示手法で紹介される。

《東こぎん 着物》一領 江戸~明治時代 19世紀  サントリー美術館【展示期間:7/2~7/28】

同館の多彩なコレクションを通して、作品を「見る」という行為をたのしみながら、日本美術のエッセンスを気軽に味わえる今回の展覧会。作品との出会いによってわき起こる、自分自身の「心のざわめき」に耳を傾ければ、日本美術の魅力にぐっと近づける意外な発見に出合えることだろう。

※作品はすべてサントリー美術館蔵

<開催概要>
『まだまだざわつく日本美術』

会期:2025年7月2日(水)~8月24日(日) ※会期中展示替えあり
会場:サントリー美術館
時間:10:00~18:00、金曜・8月9日(土)、10日(日)、23日(土)は20:00まで(入館は開館30分前まで)
休館日:火曜(8月19日は18:00まで開館)
料金:一般1,700円、大学1,200円、高校1,000円
公式サイト:
https://www.suntory.co.jp/sma/

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