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『スウェーデン国立美術館 素描コレクション展』国立西洋美術館で ルーベンス、レンブラントらの技量と構想力が注ぎ込まれた素描約80点が来日

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レンブラント・ファン・レイン《キリスト捕縛》スウェーデン国立美術館蔵 ©Hans Thorwid/Nationalmuseum 2009

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スウェーデンの首都ストックホルムにあるスウェーデン国立美術館が所蔵する世界有数の規模を誇る素描コレクションを紹介する展覧会が、7月1日(火)から9月28日(日)まで、東京・上野の国立西洋美術館で開催される。

素描とは、木炭やチョーク、ペンなどを用いて対象の輪郭、質感、明暗などを表現した線描中心の平面作品のこと。絵画や彫刻などの構想を練る、下絵にする、完成作品の記録をするといった様々な目的でつくられる。あらゆる造形の基礎となるものであり、また素描自体が完成作品として仕上げられることもあるが、いずれにしても作者の手の跡がより直接的に感じられ、制作の試行錯誤の過程や作家独自のこだわりがうかがえるのが大きな魅力である。

ジョヴァンニ・ダ・ウーディネ《空飛ぶ雀》スウェーデン国立美術館蔵 ©Cecilia Heisser/Nationalmuseum 2016

主に紙に描かれる素描は環境の変化や光、振動の影響を受けやすいため、通常は海外所蔵作を日本で公開することは難しいが、今回は特別に、質・量ともに充実したスウェーデン国立美術館の素描コレクションから、選りすぐりの名品約80点が来日する。ルネサンスからバロックまで、巨匠たちの作品をまとめて本格的に紹介する初の機会となっている。

4章からなる同展は国別で構成されている。ルネサンスからマニエリスム、そしてバロックに至るまで美術の中心地であったイタリアの章では、バロッチやカラッチ、パルミジャニーノらの巨匠が並び、フランスの章では、フォンテーヌブローの宮廷で活躍した画家たちやパリ画壇を率いたヴーエやル・シュウールらフランス・バロックを代表する画家が登場。ドイツの章は、16世紀の作例を中心に、グリューネヴァルトやデューラーの見応えのある作品が並び、ネーデルラントの章では、絵画で扱われる主題の幅が広がった17世紀の作品を中心に、ルーベンスやレンブラントなどの巨匠の傑作を目にできる。

パルミジャニーノ(フランチェスコ・マッツォーラ)《聖ヨハネと男性聖人を伴う「長い首の聖母」のための習作、左に向かって歩く男性》 スウェーデン国立美術館蔵 ©Cecilia Heisser/Nationalmuseum

「偉大な芸術家はまた卓越した素描家でもある」という言葉通りの名品ぞろい。美術史に名を連ねる芸術家たちの技量と構想力のすべてが注ぎ込まれた優れた素描作品を通して、巨匠たちの創造の場に直接立ち会っているかのような臨場感が味わえるに違いない。

<開催概要>
『スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで』

会期:2025年7月1日(火)~9月28日(日)
会場:国立西洋美術館
時間:9:30~17:30、金土は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(7月21日、8月11日、9月15日、9月22日は開館)、7月22日(火)、9月16日(火)
料金:一般2,000円、大学1,300円、高校1,000円
チケット情報:https://w.pia.jp/t/drawings2025/
公式サイト:https://drawings2025.jp

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