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映画『でっちあげ』柴咲コウ&亀梨和也らキャストが綾野剛について語るインタビュー映像公開

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『でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男』 (C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会

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6月27日(金) に公開される映画『でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男』より、特別映像が公開された。

本作は、第6回新潮ドキュメント賞を受賞した福田ますみのルポルタージュ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫刊)を基にした実写映画化作品。綾野剛が告発される主人公の小学校教諭・薮下誠一を演じるほか、共演に柴咲コウ、亀梨和也、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫らが集結。監督は三池崇史が務めた。

公開されたのは、主演を務める綾野へのインタビューと共に、豪華6名の俳優陣が役者”綾野剛”について語る特別映像で、各キャストのコメントを本編・メイキング映像と共に紹介する内容となっている。

綾野は、薮下誠一という人物像について「答えがすごく多い人」と表現。「小学校の先生のイメージは時代ごとに更新されている」と前置きした上で、「2003年という時代を目で見えるもので代表的に表現してしまうと、人物像はなかなか見えてこない。だから、その人の生活にどれだけ馴染んでいるか(=印象に残らなくていい)ということを意識しました」と、役に記号的なわかりやすさを与えること以上に、日常に生きる人物として在ることを意識して繊細に演じたことを明かした。

薮下を告発する保護者・氷室律子を演じた柴咲は、綾野について「お芝居に誠実な人で、ひとつひとつのディティールをきちんと捉えて、どう表現するべきかを常に考えている役者さんだなと思いました」と端的に述べ、薮下への直接取材を敢行しながら世間に報道した週刊誌記者・鳴海三千彦を演じた亀梨は、「“生きている現場”を、綾野さんから感じさせてもらいました」と、綾野が生み出す現場と芝居の空気感について語った。

薮下を支える妻・希美を演じる木村は、「セリフのやり取りから、想像をはるかに超えた誠一さんで来るから、そこにチューニングを合わせにいく作業が大変でもあったし、お芝居ってこういうことだなと思いました。台本に書いていない部分のふくらませ方が、すごくて」と、一番近い存在を演じた立場からコメントを寄せ、体罰の訴えや報道への対応に追われる校長・段田重春を演じた光石は、「ちょっとした目線の動きとか台詞の間尺、相手を食う感じを、音から拾っているのかなと感じました」と、綾野の細やかな演技について触れた。

律子側の弁護士・大和紀夫を演じた北村は、「根っこの部分でお芝居をしているように思いました。薮下をどう作るかじゃなくて、“薮下になる”という感じなんです。他の作品とも別人だし普段の姿とも違う。現場では、綾野剛ではなく薮下としていました」と述べ、真摯に作品に対して向き合う部分を「僕と一緒ですね……そこカットしないでくださいね(笑)」と、親しみとユーモアを交えて語った。

そして、薮下の依頼を引き受ける唯一の弁護士・湯上谷年雄を演じ、数々の作品で共演経験のある小林は、「青年だったという当時のイメージ」から年月を経た今作では、「声高に演技していくというよりも、何かを抱えた揺れる人をやりたいのかなと感じました。(薮下の)逡巡する想いに身を置いて演技しているように思いました」と、綾野の円熟ぶりを評した。

最後は、綾野が本作を届けるにあたっての思いを吐露。「映画館で誰の時間を生きるかによって、この作品の見方が大きく変わると思います。誰の時間と共に過ごすかによって、感じ方も匂いも変わる。だから、いろんな人たちの時間を多様に生きてほしいです。それができるのが、映画だと思います。だからエンタメなんだと思います。観終わった後、自分の1秒をこれからどう生きていこうか、そういったことを感じてもらえたら、これ以上の幸せはないかなと思っていますね」と、期待を込めた熱いコメントで締めくくった。

『でっちあげ』プレミアムインタビュー

<作品情報>
『でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男』

6月27日(金) 公開

公式サイト:
https://www.detchiagemovie.jp/

(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会