A24が世に放つスリラー『愛はステロイド』公開決定　『メタルギア』小島監督のコメント入り予告映像も公開

ジャンルレスな映画を数々手掛けてきたスタジオA24によるクィア・ロマンス・スリラー『愛はステロイド』が、8月29日(金) より公開されることが決定した。

本作は、ゴッサム・インディペンデント映画賞をはじめとする世界各国の映画賞にノミネートされたほか、第74回ベルリン国際映画祭にも出品され、『ピンク・フラミンゴ』などで知られる⻤才ジョン・ウォーターズが〈2024年最高の映画〉として挙げた作品。

メガホンを取ったのは、狂信の末に暴走するカトリック信者の看護師を描いたホラー『セイント・モード／狂信』で⻑編映画デビューを果たし、映画の常識を打ち砕いて世界に衝撃を与えた新鋭ローズ・グラス。官能的なクィアロマンスに退廃的なフィルムノワール、デヴィッド・クローネンバーグを想起させるボディホラー、そしてデヴィッド・リンチが愛するシュールレアリズムまで、あらゆるジャンルを横断する衝撃作を完成させた。

物語の舞台は、1989年。トレーニングジムで働くルーは、自分の夢をかなえるためにラスベガスに向かう野心家のボディビルダー、ジャッキーに夢中になる。しかし、町で警察をも牛耳る凶悪な犯罪を繰り返す父や、夫からDVを受け続ける姉を家族に持つルーを庇おうとするジャッキーは、思いもよらない犯罪網に引きずりこまれることになる……。

父親を嫌悪しながらもその影響下から逃れられない女性・ルーに扮するのは、『トワイライト』シリーズでブレイクし、『スペンサー ダイアナの決意』で第94回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたクリステン・スチュワート。劇中では、流浪のボディビルダー・ジャッキーと運命的な出会いを果たしたことをきっかけに虚無的な日常から抜け出し、愛する者を守るために奮闘する女性をアグレッシブに好演。80年代ファッションも相まって、その相貌に真実味を宿している。

ルーのパートナーとなるボディビルダー・ジャッキーに抜擢されたのは、同じくクィアであることを公表し、かつてボディビル選手で『ミッション：インポッシブル／ファイナル・レコニング』にも出演しているケイティ・オブライアン。艶めく筋肉美で力強さを感じさせるルックスながらも、繊細な内面を持つ複雑なキャラクターを見事に体現している。

ほかにも、不気味で抑圧的だが圧倒的な力を持つルーの父親を演じるエド・ハリスをはじめ、ジェナ・マローンやアンナ・バリシニコフなど、これまでのイメージを打ち砕く役に挑戦しているキャストにも注目だ。

併せて、メインビジュアルと予告映像が公開。さらに、『メタルギア』シリーズの生みの親、小島秀夫より熱いコメントも到着した。

ビジュアルでは、ボディビルダー・ジャッキー（ケイティ・オブライアン）と、彼女に身体を寄せるルー（クリステン・スチュワート）の姿が印象的に描かれている。80年代をイメージさせるネオンのタイトルに、「その想い、過剰摂取につき。」とタイトルとのリンクを思わせるコピーが添えられている。

予告映像は、不穏な音楽に乗せて愛を紡ぐルーとジャッキーの姿からスタート。しかし、一本の電話をきっかけに暴力、叫び、銃撃戦などのシーンが流れ、予測不能な展開に期待が高まる映像となっている。

本作をいち早く鑑賞したゲームクリエイターの小島は、「筋肉、銃、暴力、殺人、ステロイド。デヴィッド・リンチを失った我々に、筋肉質ではなくなった“ハリウッド”に、ローズ・グラスは再びステロイドを大量注入する!!　全てはピュアで血塗れの“愛”のため。」と本作の刺激をステロイドにかけ、監督の才能にも言及している。

『愛はステロイド』60秒本予告

＜作品情報＞
『愛はステロイド』

8月29日(金) 公開

公式サイト：
https://a24jp.com/

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