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宮川彬良×木村龍之介が誘う“いま”のシェイクスピア 白石加代子のAIアバター登場が話題の『ナツユメ』本日開幕

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Shake&Speare!!Stage 宮川彬良×木村龍之介『ナツユメ』チラシ(表面)

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KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオにて、作曲家の宮川彬良と、シアターカンパニー・カクシンハン主宰の演出家、木村龍之介のタッグによる舞台『ナツユメ』が本日6月6日(金)から6月8日(日)まで、KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオで上演される。原作はシェイクスピアの『夏の夜の夢』(松岡和子訳)。ミュージカルをはじめとするあまたの舞台で音楽を生み出し、「マツケンサンバII」でも話題を振りまいた宮川と、数々のシェイクスピア作品の演出、シェイクスピア作品の講座や『14歳のためのシェイクスピア』(大和書房)といった入門書を手がけるほか、AIアバター開発事業にも意欲的な木村が組むのだから、斬新でありながらぐんと親しみやすい、愉快で心躍るたっぷりのシェイクスピアの世界が立ち上がるだろう。

『夏の夜の夢』の舞台はギリシャのアテネ。夏至の日の夜の森で、妖精の王オーベロンとその妻ティターニアの夫婦喧嘩、いたずら好きの妖精パックの活躍に、貴族の若者たちの恋愛模様、職人たちの楽しげな劇中劇が繰り広げられる喜劇だ。日本でもさまざまな演出で上演されてきた作品だが、本作のアプローチは実に挑戦的。話題をふりまいているのは、ティターニアを演じる白石加代子なのだが、本人は舞台に登場せず、AIアバターでの出演だという。AIをはじめとするテクノロジーが演劇の世界に変革をもたらすと言われても、客席の私たちにはまだまだ実感がわかないけれど、日本演劇界のレジェンド、白石のアバターの演技とは、どうしたってワクワクさせられる。

『ナツユメ』登場人物相関図

もちろん、リアルな俳優が演じるキャラクターたちにも注目だ。宮川安利演じるヘレナは、「夢も恋も、初体験。ユメ見るロボ少女!」だし、日下七海演じるハーミアは「ツンデレMAX! お嬢様ヒロイン!」、その恋人の、沢栁優大演じる「まっすぐ誠実! 純情ボーイ」のライサンダーと、登場人物の紹介からすでにユニーク。さらに、加藤ひろたか(劇団「柿喰う客」)、町田水城(はえぎわ)、宮川誠司、神谷敷樹麗、我膳導ら個性あふれる俳優陣の活躍に期待を。公開されている稽古場歌唱動画では、宮川のピアノとともに歌う彼らの溌剌とした姿が。楽曲のタイトルは「アテネであってね」──。思わず脱力してしまいそうなダジャレ満載、楽しくて幻想的で、未来感満載の舞台が立ち上がる。

『アテネであってね』稽古場歌唱動画

■イントロダクション
人類という一夜の幻を、AIの少女は夢に見た
ロボットは、夢を見てはならない。
恋に堕ちてはならない。
芝居をしてはならない。
──それでも、AIの少女は夢を見た。
恋に惑い、芝居に酔い、魔法にかけられた、ひとりの「少女」の物語。
シェイクスピアを演じるロボットが生まれたとき、人間も、妖精も、ロボットも踊り出す!──
​テクノロジーと幻想の魔法が交差する、新たな『夏の夜の夢』。
シェイクスピア×AIが織りなす、『ナツユメ』、開幕。
この体験に、あなたは何を夢見る?


文:加藤智子


<公演情報>
Shake&Speare!!Stage
宮川彬良×木村龍之介
『ナツユメ』

原作:W・シェイクスピア
『夏の夜の夢』(松岡和子 訳)
​音楽:宮川彬良
脚本・演出:木村龍之介

出演:
宮川安利
日下七海 沢栁優大
加藤ひろたか(劇団「柿喰う客」) 町田水城(はえぎわ)
宮川誠司 神谷敷樹麗
我膳導
白石加代子(AIアバター出演)

生演奏
ピアノ:宮川彬良
ヴァイオリン:森由利子

2025年6月6日(金)〜8日(日)
会場:神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ

公式サイト:
https://www.natsuyume2025.com