Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > Travis Japanが7人揃って伝えた思い『Travis Japan Concert Tour 2025 Ⅶlsual』ライブレポート

Travis Japanが7人揃って伝えた思い『Travis Japan Concert Tour 2025 Ⅶlsual』ライブレポート

音楽

ニュース

ぴあ

Travis Japan Concert Tour 2025 Ⅶlsual

続きを読む

フォトギャラリー(3件)

すべて見る

Travis Japanが、6月8日(日)、千葉・ららアリーナ 東京ベイにて『Travis Japan Concert Tour 2025 Ⅶlsual』のファイナルを迎えた。2012年に結成し、2017年より現在の7人体制になった彼らといえば、たしかなスキルと7人の個性、そして団結力で前進し続けてきた印象。千葉・ららアリーナ 東京ベイでの公演には昨年12月から活動休止していた川島如恵留も加わり完全体で完走した。そんな見どころたっぷりのライブの様子を詳細にレポートする。

盛り上がりっぱなしのステージが開幕!

会場に入るとメンバーの名前がさまざまな書体で描かれた電飾を飾るステージセットがお目見え。そのセットは、まるで輝く街並みのようで、どこかアジアンテイストな世界観を醸し出していた。

7つのダイヤ型照明“Ⅶダイヤモンドの中から”白いスーツを身に纏ったメンバーが登場すると“DUMDIGI DUM”の歌詞が印象的な『99 PERCENT』から開幕。リリース当初こそ、“DUMDIGI DUM”が“トンチキトン”と聞こえることからトンチキ曲とも呼ばれていたが、バチバチにダンサブルに決めるTravis Japanの7人からまるでトンチキな様子は感じられない。さらに前日に行われた公演で復帰を果たした川島による「Let's go TJ!」との呼びかけや、松田元太が色気たっぷりにカメラに下を出してアピールする姿に会場は大きく揺れていた。

宮近海斗による「さあ、オーラス。騒ぐぞ!」との叫びと共に火花が吹き上がって始まったのは『Love Tag』。歌詞に合わせて、メンバーが重い思いのハートを作る姿がなんともかわいらしい。

続く『Happy Groovy』は、彼らがジュニア時代から歌い続けているポジティブなナンバー。メインステージを広く使い、7人で踊る様子から、会場全体、遠くにいるファンまで楽しませようとする気持ちが伝わってきた。この曲では、メンバー1人ひとりからの挨拶も。まずは松田が「どーもー!元太でーす。ラストですよー」と、吉澤閑也は「みんな元気ー?本当に?楽しんでいこうね!」とパワフルにアピール。 

中村海人は「海でーす!せーの」と呼びかけると、会場からは大きな声で「うみー!」との呼びかけが。続けて「愛し合おうぜ?」と締め括った。続く松倉海斗は「I'm Machu!like?」と聞くと、会場からは「マチュピチュー!」と大歓声。七五三龍也は「ラスト、楽しんでいこうぜ」と、川島は「如恵留だよー!Wピースで?」と呼びかけ。これにはファン「にゃあ、にゃあ」と川島の動きに合わせ掛け声を送っていた。そして最後に宮近は「どうも、ちゃかです!みんな、調子どうよ?」と問いかける。大きな声援が送られていた。そんな間奏明け≪いつものメンバーたちが 集まるダンスホール≫の歌詞の部分で7人はギュッと肩を寄せ合う姿も印象的であった。

さらに松田のお決まりのギャグとなりつつある「TJ、Travis Japan!智則陣内!」を松田、川島、宮近が3連続で叫んで始まったのはアッパーなナンバー『Crazy Crazy』。大サビの序盤に、カメラに抜かれた宮近がそれまでかけていたノンフレームのメガネを外すと、会場からは歓声が上がっていた。そこから大人な魅力が詰まった『Sweetest Tune』、キャッチーな歌詞に合わせてメンバーの投げキッスが炸裂した『Candy Kiss』をセンターステージで披露。360度、できるだけ遠くのメンバーへも目線を送るメンバーの姿が印象的だった。

川島が「ただいま!」と入ってくるエモい演出も

そして、この日初めて流れた幕間映像は共同生活を彷彿させるような、自然体な7人の姿が印象的な映像。先に6人で乾杯したり、バーベキューしたりしたあとで、遅れて向かう川島の姿も映し出されていた。

そんな映像と陸続きかのように思わせるチルな雰囲気の楽曲『Whiskey and Tonic』は、松倉のプロデュース曲。ステージ上にはBAR空間が広がり、歌詞の世界観をそのままにパフォーマンス。2番の最初には、扉をノックし「ただいま!」と入ってくる川島の姿。そして、そんな川島を迎えるかの如く、メンバーが川島にハグをしたり、近づいていく姿はなんとも微笑ましかった。

雰囲気を変えたアッパーチューン『Fireflies』宮近プロデュース曲であり、「R4 STREET DANCE」でk上演したcalinが振り付けたもの。『T.G.I Friday Night』へと続き、それまでのチルな雰囲気漂うBARのセットが一気に、ダンスフロアに変わったように見えた。

ドラムロールの音と赤い幕の映像で始まったのは、宮近・七五三掛・松倉のユニット曲『Trick! Trick!』。3人は工事現場で使われている道具のようなものを持ち、宮近は黄色のゴーグルを、七五三掛はニット帽と印象的なグローブを、松倉はヘルメットを被り登場。LEDの背景と連動した動きが印象的なPOPで楽しげな世界観へファンを引き込んだ。

そこからガラッと空気を変えたのは中村・松田のユニット曲『Warm it Up』。センターステージとメインステージで向かい合ってダンスするところから始まり、曲が進んでいくに連れてその距離をこれでもかと縮めていく姿、妖艶なダンスは、終始大人の色気が漂っていた。

初披露の『Burning Love』では、メンバーがスティッチに

川島プロデュースの楽曲『Underdogs』は、ホワイトタイガー型のトロッコ、通称“トラッコ”に乗って、メンバーが四方八方へと移動。『DRIVIN’ ME CRAZY』ではセンターステージで顔を見合わせる7人。そして、松倉は元気よく「千葉ー!僕と一緒に声出して!行くよ?」と言い、会場と共にツアータイトルである「ビジュアル」とコール。ジュニア時代から歌い継がれている『Dance With Me 〜Lesson1〜』では、宮近がTravis Japanのグループ名の由来ともなっているTravis Payneになりきったり、メンバーの名前を呼ぶコールがあったりと大盛り上がり。曲終わりには宮近が「踊ってくれるみんなが、大好きだよ!」と呼びかけ、4月28日にリリースされたばかりの『Would You like One』へと繋げた。

そして、ここで本日最初のMCへ。まず冒頭、七五三掛は「1月から始まって、半年かけてやるツアーって今回初めてじゃん。長いって思ったけど、いざやってみたら、めちゃくちゃ速いなと感じて…」とコメント。これには松田「長いって思ったけど、いざやってみたら、めちゃくちゃ速いな…」と繰り返し。メンバーから「再放送!」「もう1回言わなくていいよ」とツッコまれていた。

そして宮近は川島が戻ってきたことについて「最初はツアー6人で始まったけど、7人で立つことができて、本当に嬉しい限りですね」とコメント。これには会場から大きな拍手が送られた。この流れで、今回のツアーの総合演出を務めた中村は「改めて7人でやったときの、オーラはんぱなくない?」と独特な感想。これにはメンバーから「それ、自分たちで言うの?」と照れ笑い。柔らかな空気に包まれた。

また、今回7人でステージに立つにあたって、1人でリハーサルを重ねていたという川島は「めっちゃ寂しいよ」と練習当時の胸中を明かす。しかし、実は見学に行っていたという静岡公演を見た際に、自分がそこにはいないけどいる感じがした、とコメントし、メンバーは優しく、そして嬉しそうに微笑んでいた。

そんなMCタイムの途中では中村が日本版の声優として出演している映画『リロ&スティッチ』の日本版エンドソングアーティストに起用されたTravis Japanによるエルヴィス・プレスリーの名曲『Burning Love』。7人がスティッチのカチューシャをつけ、スティッチのぬいぐるみがついたスタンドマイクで歌う姿はなんとも愛らしい。ファンもメンバーに合わせて踊る人や、ペンライトを振る人とさまざまで、思い思いの様子で曲に身を委ねていた。

ここで今回のライブツアー『Travis Japan Concert Tour 2025 VIIsual』が9月17日に映像商品として発売されることも発表に。さらに、ツアー最後のMCということで「やり残したことない?」というと、このツアーで恒例となりつつあった罰ゲーム・エアビリビリ椅子を「如恵留にもやってほしい」と吉澤。ただ、ジャンケンをした結果、敗者は吉澤に。体を張って、エアビリビリ椅子を披露すると、まさかの川島が続けて披露。ビリビリを食らった後ですぐにバク宙をするというアクロバティックな技をパフォーマンスし、メンバーとファンを驚かせていた。

さまざまな表情を見せたライブ中盤

MC明け1発目はそんな川島と吉澤による楽曲『Lonely Stars』。最初は2人で歌っていたものの、ラストには5人も登場し、7人全員で歌うという絆を見せる。これには会場から大きな拍手が送られていた。

続いて披露されたのは、こちらもジュニア時代からのTravis Japanを象徴するような1曲『夢のHollywood』。宮近による「いけ、Travis Japan!」との掛け声から始まり、一糸乱れぬダンスはこの曲を初めて披露したころよりもはるかにパワーアップしている様子。大サビ前には、床からメンバーカラーに光るステッキが登場し、7人によるステッキパフォーマンスを見ることもできた。

グループ初のバースデーソングで吉澤プロデュースの楽曲『HBD』はファンも振り付けが完璧な様子。曲のラストには、吉澤が「今月はしめちゃんが誕生日です!」と呼びかけ、会場も一緒になって≪La la la, la la la≫を大合唱。最後に七五三掛が「みんなありがとう」とカメラに向かってお礼を言うと、大きな歓声で再び会場が揺れた。

『Rush』では、白い薄い幕がセンターステージを囲む。まるで水の中のような幻想的なステージの中で、それまで来ていたシャツをはだけさせる姿はこれまでの楽曲とはまた違った雰囲気の7人を感じさせた。さらに、曲終わりには紗幕がおちると共にメンバーがステージ上から姿を消すという驚きの演出も見られた。

この日、2回目となる映像はメンバーがカジノを楽しんでいる姿が映し出されたもの。そこから、ブラックとゴールドが印象的な衣装に着替え、中村プロデュースの楽曲『BO$$Y』へ。曲始め、ポップアップで登場すると同時に鳴り響く音玉と、曲中ずっと上がり続けている炎で会場のボルテージは一気に上昇。七五三掛プロデュースで振り付けも担当した『Thrill』では、目まぐるしく動くレーザー演出が印象的。そこからLEDライトが光る "Ⅶlsualロード”での移動に合わせて宮近と七五三掛が振り付けした『Moving Pieces』、3月にリリースした『Tokyo Crazy Night』、中村の「全力で来てくれ!」との呼びかけから始まった『LEVEL UP』へと続いた。

最後の瞬間までファンとメンバーに感謝を伝える姿

再びトラッコに乗って披露したのは爽やかな楽曲『Okie Dokie!』。そこからメンバーはメインステージへと移動し、宮近の「みんな楽しい時間をありがとう。Ⅶlsual今日で終わっちゃうけど、俺らの中にも、みんなの中にもいつも一緒だよという気持ちを込めて、最後はこの曲です」と曲振り。ラストナンバー『Staying with you』を歌い、本編の歌唱は終了した。

さらに、歌い終わり、宮近は「構成期間も入れたら、ずっと前から始まったこのⅦlsual、最後まで引っ張ってくれたうみんちゅ、ありがとう!」と総合演出を担当した中村に感謝。「そして、このツアー最初は6人でステージに立つことを決めました。まず、6人でよく頑張りました。ありがとう!」と5人のメンバーに感謝。そして、最後に川島に向けて「そして未来のために、勇気ある“おやすみする”っていうことを自分で決めてくれて、グループでも決めてくれて、自分の言葉にしてくれて、その先でまた戻りたいという思いって、すごく勇気あることだと思うけど、Travis Japanでやりたいって、熱い思いを持って、ここに帰ってきてくれました。本当に如恵留ありがとう」とコメントした。

そして宮近は次のように続ける。「一歩一歩綺麗に順当に行く俺らじゃないけど、その俺たちをどんな場面だって、どんなシチュエーションだって、かわいいって、かっこいいって応援してくれるみんな、ここにも来れてないみんな、トラジャ担、本当にありがとう!」「これからもっともっとかましにいくぞって、チームで決めているんで、熱い声援を送ってくれたら嬉しいです。こんなTravis Japanですが、これからも、何卒よろしくお願いします!」と挨拶し、本編は幕を閉じた。

アンコールでは撮影可能曲『Golden Girl』、そして彼らのデビュー曲『Just Dance!』、『Say I do』を披露、最後は7人で夢を追い続ける姿と歌詞がリンクした『Fly Higher』で約半年間にもわたるツアーは幕を閉じたかのように思えた。

しかし、最終日、まだまだ帰りたくないのはメンバーもファンも一緒のよう。最後の最後に、この日特別にダブルアンコールとして、メンバー紹介ソング『Unique Tigers』を披露。最後には肩を組んだメンバーがマイクを通さずに「ありがとうー!」と叫び、ファンが「どういたしまして!」と返答。Travis Japanらしい、温かな雰囲気の中、半年間にも及ぶ『Travis Japan Concert Tour 2025 Ⅶlsual』が幕を閉じた。

7月からはニューヨーク、アナハイム、台北、香港、バンコクの5都市でワールドツアーをすることも決定しているTravis Japan。彼らの魅力が世界に放たれること、そして彼らの強みがより一層増していくことが楽しみだ。


取材・文/於ありさ

フォトギャラリー(3件)

すべて見る