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『藤本壮介の建築:原初・未来・森』森美術館で 「大屋根リング」でも知られる建築家の主要プロジェクトを網羅する初の大規模個展

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《ラルブル・ブラン(白い樹)》 2019年 フランス、モンペリエ 撮影:イワン・バーン

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2025年7月2日(水)より、国立新美術館では、『藤本壮介の建築:原初・未来・森』を開催する。現在開催中の「関西・大阪万博」の会場デザインプロデューサーを務めるなど、今、最も注目されている建築家・藤本壮介(1971~、北海道生まれ)の初の大規模個展である。

その名は知らずとも、万博会場のシンボル「大屋根リング」の設計者といえば、多くの人が思い当たるだろう。無名の建築家だった彼は、2000年の《青森県立美術館設計競技案》で2位に選出されたことから一躍建築界の注目を集め、以後、渦巻き状に書架が並ぶ《武蔵野美術大学美術館・図書館》、白いスチール・パイプを立体格子状に組み合わせた《サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン2013》、自然と建築物との境界を曖昧にする音楽複合施設《ハンガリー音楽の家》など、様々なプロジェクトを手掛けてきた。同展では活動初期から現在進行形のプロジェクトまで、四半世紀に及ぶ藤本の活動の歩みを紹介する。

《ハンガリー音楽の家》(外観) 2021年 ブダペスト 撮影:イワン・バーン

同展は、その展示方法が特徴的だ。普通、建築展といえば、模型や設計図面、竣工写真など専門的な展示が中心になりがちだが、今回は、現代美術館ならではの展示方法で、藤本の建築の世界を追求する。例えば、北海道の雑木林を原風景とし、人類の原初的な存在でもある「森」を創造の核のひとつとしている藤本のすべてのプロジェクトを、大型インスタレーション《模型の森》として紹介。300㎡を超える巨大空間に、模型や素材、アイデアの断片などが年代順に配置し、ひとつの「森」として表現することで、藤本建築の全貌を紹介する。

また、思考の過程を実験的に表現するプロトタイプや、映像を投影することで人の動きを可視化する模型などで、誰もが藤本建築のエッセンスを体感できる展示を実現。世界最大級の木造建築「大屋根リング」も5分の1の部分模型(高さ約5m)の、「世界が多様でありながら同時にひとつになる」というコンセプトを、来場者が実感できるよう紹介する。建築は私たちの暮らしをどう変えうるのか、藤本の実験を通して考えたい。

「2025年大阪・関西万博」大屋根リング模型(展示風景予想図) © Sou Fujimoto Architects

<開催概要>
『藤本壮介の建築:原初・未来・森』

会期:2025年7月2日(水)~11月9日(日)
会場:森美術館
時間:10:00~22:00、火曜(9月23日を除く)は17:00まで(入館は閉館30分前まで)
料金:平日一般2,300円、65歳以上2,000円、大高1,400円 /土日祝一般2,500円、65歳以上2,200円、大高1,500円 ※事前予約制(日時指定券)
公式サイト:
https://www.mori.art.museum

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