マオリAB戦、ウェールズ2連戦へラグビー日本代表メンバー発表! ジョーンズHC「昨年よりも強いスコッドを発表できた」

6月12日、ラグビー日本代表2025シーズン開幕前記者会見が行われた。第1部のトークセッションでは今年のチームコンセプトを発表。エディー・ジョーンズ日本代表HCは「超速 AS ONE」について説明した。

「もう一度日本のラグビーをピークに持っていくために、全員が協力してやっていかないといけない。高校、大学、リーグワン、協会が一丸となってファンが前のめりになる姿を見せないといけない。ジャパンを第一に持っていく。選手は行動のすべてでジャパンファースト、チームが勝つためにどう過ごすか、何をするかを考えるように求めていく」

第2部は日本代表メンバーに伴う記者会見となった。永友洋司チームディレクターとジョーンズHCは次のようにコメントした。
永友TD「この宮崎合宿はこれからのテストマッチの準備として極めて重要な期間になる。選手たちが自らを高め合いながら、新生エディージャパンがどういう取り組みをしていくか注目してもらえればと思う」

ジョーンズHC「昨年よりも強いスコッドを発表できたと思う。日本ラグビーの現状も深まり、残念ながら参加できない選手が13名いるが、その分若い選手がチャンスを得た。『ラグビーW杯』までに各ポジション3～4名ほど質の高い選手を揃えたい。マオリオールブラックス戦、ウェールズ戦に向けて、質の高いラグビーをお見せしたい」

昨年に比べて厚みが増したポジションと課題が残るポジションについて問われると、指揮官はこう返答した。
「9番は層が厚くなった、HOも過去に比べて選手層が厚くなったと言える。CTBも強いCTBが揃ってきた。ただ10番は変わらず課題のまま。リーグワンでは李承信は10番としてプレーしていないが、インターナショナルレベルの10番として成長を促していきたい」

中楠一期、松永拓朗はFBか、SOかとの質問を受けると、ジョーンズHC は?
「ふたりとも10番も15番もできると思っている。それは李承信も同じ。サム・グリーンを含め、今回選んだ4名は10番でプレーする可能性がある。この4名をしっかり育てたい。彼らが複数のポジションをやることはチームにとってプラスになる」

ジョーンズHCはマオリ・オールブラックス戦とウェールズ戦のメンバー編成についても言及した。
「マオリAB戦は非常に大事な試合。リーグワンでプレーオフまでプレーした選手にプレータイムは必要ないと考えている。例外はあるが、プレーオフに出ていない選手がマオリAB戦、ウェールズ戦からプレーオフに出場した選手が出てくることを基本線にしている」

17連敗と不振にあえぐウェールズ戦でジョーンズHCは必勝を期す。
「連敗が吉と出るか凶と出るかわからない。彼らが17連敗して自信を失っているのは確か。通常ウェールズから8～9名選ばれるはずだが、今回は(ブリティッシュ＆アイリッシュ・)ライオンズツアーに2名しか選出していない。全力で我々に向かって来るだろう。ただ我々が注力するのはベストを尽くすこと。8週間の準備期間がある。北九州では暑くて太陽がさんさんと降り注ぐ中、我々は運動量で勝ちたい」

日本代表宮崎合宿参加メンバー37名は以下の通り。
【FW】紙森陽太(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)0
木村星南(東芝ブレイブルーパス東京)0
小林賢太(東京サントリーサンゴリアス)0
江良颯(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)0
佐藤健次(埼玉パナソニックワイルドナイツ0
原田衛(東芝ブレイブルーパス東京)10
木原三四郎(東京サントリーサンゴリアス)0
竹内柊平(浦安 D-Rocks※6月1日に退団発表)13
為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)10
エピネリ・ウルイヴァイティ(三菱重工相模原ダイナボアーズ)6
ワイサケ・ララトゥブア(コベルコ神戸スティーラーズ)0
ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)21
リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)87
奥井章仁(トヨタヴェルブリッツ)0
ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)9
ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)20
下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)14
ヴェティ・トゥポウ(静岡ブルーレヴズ)0
マキシ ファウルア(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)15
ファカタヴァ アマト(リコーブラックラムズ東京)13
【BK】齋藤直人(スタッド・トゥール―ザン/フランス)24
福田健太(東京サントリーサンゴリアス)1
藤原忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)10
サム・グリーン(静岡ブルーレヴズ)0
李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)18
中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)7
シオサイア・フィフィタ(トヨタヴェルブリッツ)16
ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)28
チャーリー・ローレンス(三菱重工相模原ダイナボアーズ)0
石田吉平(横浜キヤノンイーグルス)0
植田和磨(コベルコ神戸スティーラーズ)0
マロ・ツイタマ(静岡ブルーレヴズ)7
メイン平(リコーブラックラムズ東京)1
ハラトア・ヴァイレア(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)0
竹之下仁吾(明治大学)0
中楠一期(リコーブラックラムズ東京)0
松永拓朗(東芝ブレイブルーパス東京)4
※所属チームの後の数字はテストマッチのキャップ数。

ラグビー日本代表は6月16日(月)～・宮崎合宿を実施。『リポビタンDチャレンジカップ2025』JAPAN XV×マオリ・オールブラックスは6月28日(土)・秩父宮ラグビー場、『リポビタンDチャレンジカップ2025』日本代表×ウェールズ代表は7月5日(土)・ミクニワールドスタジアム北九州、12日(土)・ノエビアスタジアム神戸にてキックオフ。ウェールズ戦初戦のチケットは予定枚数終了、マオリAB戦とウェールズ戦第2戦のチケットは発売中。

リポビタンDチャレンジカップ2025のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2559464