Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 『絵画入門 よくわかる神仏と人物のフシギ』静嘉堂@丸の内で 描かれた神や仏、人物から古美術を読み解く入門展

『絵画入門 よくわかる神仏と人物のフシギ』静嘉堂@丸の内で 描かれた神や仏、人物から古美術を読み解く入門展

アート

ニュース

ぴあ

《当麻曼荼羅》 鎌倉時代(14世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵 前期7/5(土)~8/11(月・祝)

続きを読む

フォトギャラリー(10件)

すべて見る

古美術のなかに登場する神さまや仏さま、そして人の姿に注目して、絵画をわかりやすく読み解く絵画鑑賞の入門展が、東京・丸の内の静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)で、7月5日(土)から9月23日(火・祝)
まで開催される。

同展の見どころは、神仏と人物が描かれた多彩な絵画が丁寧に解説されているところ。そして入門展として構成されていても、作品は国宝や重要文化財、重要美術品をはじめとした名品ぞろいであることだ。たとえば重要美術品の《春日宮曼荼羅(かすがのみやまんだら)》は、奈良の春日社の社景を描いたものだが、画面上部には春日社の神さまと仏さまの本地垂迹(ほんじすいじゃく)の関係が描かれている。本地垂迹思想とは、仏が人々を救済するために神の姿を借りて現れるという考え方のことで、この曼荼羅では、春日の神さま(垂迹神/すいじゃくしん)から立ち昇る雲の上に、本当の姿の仏さま(本地仏/ほんじぶつ)が示されているのだ。同展は、神仏や人物が表される際のこうした約束事や背景にあるストーリーを、「この人は誰?」「このポーズの意味は?」「何をしているところ?」といった様々な問いかけとともにわかりやすく教えてくれる。

重要美術品《春日宮曼荼羅》 南北朝時代(14世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵 後期8/13(水)~9/23(火・祝)

高貴な人々が描かれたやまと絵や、神仏が表された仏画や垂迹画、禅宗に関係した人々を中心に愛好された仏教や道教にまつわる人物を描いた道釈画(どうしゃくが)、聖徳太子に起こった様々な奇跡を描いた《聖徳太子絵伝》など、作品が多岐にわたるのも興味深いところだ。

重要文化財 《聖徳太子絵伝》第一幅 鎌倉時代(14世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵 前期7/5(土)~8/11(月・祝)

夏休み企画でもある同展では、子供と一緒に楽しく鑑賞するための「謎解きワークシート」が無料で用意されている。また8月3日(日)には、学芸員による「親子で楽しむギャラリートーク」も開催される。大人にとっても、子供にとっても、古典的な絵画の今後の鑑賞に役立つ展覧会となっている。

<開催概要>
『絵画入門 よくわかる神仏と人物のフシギ』

会期:2025年7月5日(土)~9月23日(火・祝) ※会期中展示替えあり、前期は8 月11日(月・祝)まで、後期は8月13日(水)から
会場:静嘉堂@丸の内
時間:10:00~17:00、7月23日(水)、8月27日(水)は20:00まで、9月19日(金)、20日(土)は19:00まで(入館は閉館30分前まで)
料金:一般1,500円、大高1,000円
公式サイト:
https://www.seikado.or.jp/

フォトギャラリー(10件)

すべて見る