MA55IVEが予感させる楽しい‘企み’ 「今年、撒いている種をどう育てていくかが大事」
音楽
インタビュー

MA55IVE THE RAMPAGE (撮影/堺優史)
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ヒップホップユニット・MA55IVE THE RAMPAGEの勢いが加速している。
THE RAMPAGEパフォーマーのLIKIYA、神谷健太、山本彰吾、浦川翔平、鈴木昂秀の5人で2020年に結成。2024年は4曲の新曲を配信リリースしたほか、1st アルバム「M5V」を発売、初となるライブツアー「MA55IVE THE RAMPAGE 1st LIVE TOUR 2024“M5V”」を開催し、精力的に活動を行っている。そして、2025年は新プロジェクト「MA55IVE UNION Project」も始動させた。
ますますのステップアップを目指す彼らがリリースした新曲『REEEMINDER! feat. Crystal Kay』のこと、今後の展望について聞いた。
MA55IVEをより発展させるプロジェクトがスタート

――『REEEMINDER! feat. Crystal Kay』は「MA55IVE UNION Project」の第1弾ということですが、改めてプロジェクトについて教えていただけますか?
山本彰吾(以下、山本) MA55IVEの想いに賛同してくれる人たちをゲストに迎えて曲を作っていくんですけど、もともと「MA55IVE BASE」という番組がありまして、そのフェスがあるんです。フェスのコンセプトがコラボだったり、そういったステージもあるので、どうせならMA55IVEとして発展していけるようなものにしたいな、と思って。プロジェクト名を作っておくことによって、いつでも使うことができますし、曲然り、ブランドさんとのファッションコラボであったり、いろんな分野で使うことができるな、と。もともとそういった使い方ができるプロジェクトは欲しかったんですよね。
で、その一発目として、Crystal Kayさんとの今回の曲が決定した形です。
――これから活動を広げていく要になるものなんですね。
山本 そうですね。コラボをしてもファンのみなさんにも「これはMA55IVE UNION Projectだ」ということがすぐに分かっていただけますし。どのアーティストさんに出ていただいても分かりやすく納得していただけるものを作りたかったんですね。

――Crystal Kayさんとは番組でも共演されていますが、楽曲を一緒に作ってみていかがでしたか?
山本 姉さんはレジェンドで。
浦川翔平(以下、浦川) もう、口から音源です
山本 本当にCrystal Kayさんは素晴らしいです。
――楽曲についてはどういったお話をされたんですか?
鈴木昂秀(以下、鈴木) そもそもどの曲をサンプリングするのか、というところから始まったんですけど、番組で僕らも歌わせてもらった『REEEWIND!』を、と。じゃあどのBPMが合うか、ということを会議しながら一緒に作っていって、そのイメージをDJ DARUMAさんとChaki Zuluさんにトラックとして作っていただいたのちにデモ音源として完成した音源を僕らがいただいて、そこからレコーディングになりました。
それぞれに新しい挑戦があった『REEEMINDER!』

――レコーディングでのこだわりを教えてください。
神谷健太(以下、神谷) 『REEEMINDER!』に関しては、歌い出しは僕なんですけど、めっちゃ難しかったですね。
ミックスボイスを使って今回のように歌ったことはあまりなかったのでいい経験になりました。
サビはCrystal Kayさんの1オクターブ下で歌わせていただいているんですけど、もともとCrystal Kayさんのこの曲のデータでずっと練習していたんです。でもやっぱりリズムも違えばオケの音源も違うんですよね。Crystal Kayさんは今回のレコーディングに合わせて歌い方を変えてきていて、それも楽しいな、と。Crystal Kayさんの歌い方に合わせて全部修正していきました。でも、Rec自体は2回ぐらいでOKが出ましたね。
LIKIYA わりと歌モノな感じで今回録らせてもらいました。いつもは、僕は低い声でがっつりラップするようなことが多かったんですけど、今回は声は低くてもちょっとR&Bな感じで歌わせていただきました。2番のフロウが少し難しい印象があったので、テイクを重ねて、徐々に自分の感覚に落とし込んでいくのに少し時間がかかりましたね。そういった意味でも、今までのレコーディングの中で難易度が高いものだったのかな、と思います。
――準備されていたものよりも、さらにブラッシュアップされたような。
LIKIYA そうですね。自分が思っている感覚の音の出し方と、ディレクションしてくれたKenyaくん(Kenya Fujita)が思い描いているものとでは違うので。本当に細かいニュアンスの違いで「そこをもう少しこうしてほしい」というものがありました。
でも、それができたからこそ、完成度が高い作品に仕上がったのかな、と思います。楽曲にいいアプローチをしていい作品に仕上がったな、と感じています。

浦川 自分のPre-Hookのところは最初、デモで聴いたイメージで歌っていたんですけど、Kenyaくんの助言がいくつかあって、息を多めに含んで柔らかく包み込むように歌いました。わりと自分のラップはキンキンしていたり、パキパキしていたんですけど、その部分をあえて抑えて新たな自分を引き出してもらいましたね。
あとはサビ前のアプローチと、そのあとに2番「ねぇ聞いて~愛してる」の方は、いつもの自分のラップのエッセンスをミックスしたようなアプローチだと思います。一曲の中でふたつのアプローチができて、すごくレコーディングは楽しかったですね。
山本 ラップをするときに鼻声タイプなので、鼻に引っかけて歌うんですけど、『REEEMINDER!』はあまりかけずに、ブレス多めで歌うのを意識しました。
レコーディングのときはChaki Zuluさんが鍵盤で音を出しながら、「この音、この音に合わせて」っ言うんですけど、俺、そういうの分からないんですよ。俺は「わからんて!」と思いながらやっていました(笑)。それがちょっと苦労しましたね。
鈴木 『REEEMINDER!』はデモを聴いたときの声の出し方が、自分の地声では無理だな、と思って歌割りの相談をしたりしていたんですけど、ファルセットだったらいけるかな、と。実際にレコーディングしてみて、Kenyaくんにもそれでいいか確認したらOKだったので今回は少し歌い方に変えて作品に臨みました。
ライブ映像で見せるMA55IVEの色

――今回、CDには、1stライブの模様が収録、またライブ音源も配信になります。
鈴木 MA55IVEを好きなスタッフさんにどうですか、と言っていただいて(笑)実現しました。
――ライブ映像の注目ポイントをお聞きしたいです。
鈴木 MA55IVEはTHE RAMPAGEからの派生グループでまだまだ駆け出しなんですけど、THE RAMPAGEとは違う映像のアプローチなので、このライブ映像を見るだけでMA55IVEの色がわかるかな、と思います。
あとは今回のツアーではひとりひとりがソロ曲を作って披露しているので、メンバーが「どういう音楽が好きなのかな」とか「そういう歌い方をするのか」ということが詳しくわかるかと。そういうところも楽しめるんじゃないかなと思います。
LIKIYA 自分たちで演出も考えて、ちょっとコミカルさもありながらも世界観に没入できるようなライブにもなっているので、ならではの演出も楽しんでいただきたいですね。あと、純粋にライブ映像は音がすごくいいので、おうちのスピーカーなんかを使って楽しんでもらえたらな、と思っています。この前、僕も家で聴いたときに、めちゃめちゃ良かったんですよ。音は注目ポイントです。
山本 オープニングですかね。
鈴木 ああ、いいっすね。
山本 すごく映画っぽくて。そこはわりと推しポイントです。
神谷 5人のソロ曲があるんですけど、これは他では出ないんで。そのライブでしかやらない曲を聴くことができます。その曲が聴けるのはここだけです。

――他のツアーでやる予定は……。
神谷 いまのところはないです。
浦川 今回、テーマが宇宙系だったので、ライブの入り口からテーマパークのような始まりで。最後もプラネタリウムでわざわざMVと同じ衣装を最後に一着だけ来てたりもするんですけれども、その世界観が映像でも伝わると思います。あと、自分たちで音楽を書いたりしていてアーティスティックな部分が強いと思うので、そこも映像や音を通して感じていただけたらと思います。
――ちなみにMA55IVEのライブってどんなふうに作られているんですか?
山本 その場所、場所で作っていく感じですね。
神谷 セットリスト決めてどんなふうにやる?って相談して……。
――基本は5人で集まって決めている?
鈴木 そうですね。ファーストツアーのときは確か同時でTHE RAMPAGEのリハもしていたかなんかで、全員でリハしたのは確か3回とかだったかな。
――次にツアーをやるとしたら、どういうことをやりたいな、という構想はすでにあるんですか?
MA55IVE ……。
――あっ、これは言えない感じですね(笑)。
山本 なにやろっかなあ、という時期です(笑)。
神谷 乞うご期待、です。
2026年への期待も高まる活動を

――2024年はMA55IVEとしての活動が活発になって、25年はより新しいことをやっていこうとされているのかな、というのが感じられますね。
浦川 冠番組も嬉しかったな。
鈴木 一昨年の末ぐらいにYAMASHOさんがMA55IVEもグループとしての活動をしっかりしていきたいから、ということでみんなで話し合いました。
神谷 あと、THE RAMPAGEから切り離したことによって、まとまってきたっていうのはあります。やっぱり今までだとTHE RAMPAGEありきでTHE RAMPAGEのライブの間の時間でやったり、本当に隙間でやっていたんですけど、それをあえて離して。
鈴木 そうですね、THE RAMPAGEはTHE RAMPAGEのライブで、MA55IVEはMA55IVEで。
神谷 自分たちの頭の中も今はTHE RAMPAGEとMA55IVEでは棲み分けができてているんですけど、前まではTHE RAMPAGEの延長線上みたいになっていたんですよね。切り離したことは一番でかいです。自分たちの意識的にもそうだし、それを発信することによってMA55IVEはMA55IVEだな、とファンの方にも思ってもらえたのかな、と。

――ファンのみなさんに、25年はこういうところに期待してほしい、というポイントはありますか?
鈴木 とりあえず現場は増やしています。
浦川 ほぼ毎月あるんじゃないですか。
山本 今年、撒いている種をどうちゃんと育てていくかが大事かな、というところですね。
楽しんだらまた次の日がんばれる

――THE RAMPAGEの活動と共に、MA55IVEの活動もあってみなさんがお忙しいかと思うのですが……
鈴木 いや、そうでもないかな?(笑)
山本 楽しみながらやってるから、正直忙しさは感じないっていう。
鈴木 これなかったら逆に暇じゃん? って思っちゃう。
他のメンバーもそれぞれの活動があって、ドラマとか、舞台とか。僕たちはあってよかったですよ、MA55IVEが。
――忙しい前提で聞いてしまうんですが(笑)、そんな合間に楽しみにしていることがあったら教えてください。
LIKIYA やっぱり旅行ですね。
山本 確かにめっちゃ行ってますよね。
LIKIYA この前は宮古島に行ってきて、ジェットスキーとか楽しんできました。
鈴木 いいな。
LIKIYA ただただ満喫する、ゆっくりする時間ですね。それも急に思い立って行く、ぐらいな感じです。
――LIKIYAさんは自然を楽しまれているイメージが。
LIKIYA 季節によっていろいろ楽しめますからね。海とか川が楽しい時期になるので、今年はもう少ししたらジェットスキーの免許を取ろうと思っています。
山本 僕は地元の岡山に帰る、ですね。自分の中でもリラックスしている時間です。
――過ごし方としては、実家に帰られたり?
山本 甥っ子と姪っ子と会って遊んでいます。レゴしたり、マリオパーティーやらされて、ボッコボコにするっていう(笑)。

鈴木 最近はサバゲーですね。この前も行ってきたところで、マジでハマってますね。最初は痛いとか怖いとかビビっていたんですけど、1回当たりに行ったら、次のゲームからはめっちゃ楽しくなります。
休みの日は募って行ったり、逆に呼ばれて行ったりと、何かとサバゲーしてます。
神谷 僕は日が出ているうちから飲むことが好きです。
浦川 超いいな、最高。
神谷 飲んでデロデロになっても「まだ8時だ!」とか言いたい(笑)。でも、時間が早いから誰も捕まらないんですよね。もうこっちはベロベロで帰ろうかなと思った時に、みんな集まり出すから、「ええ、もう遅いって!」って思うんですけど。
――でも行っちゃう?
神谷 行っちゃいます(笑)。
浦川 休みの日に静かにするのが苦手なので、音楽とお酒がある場所に仲間と行く。
鈴木 それってクラブ?
浦川 クラブというよりDJバーですかね。
(長谷川)慎とか、昂秀もそうですけど、巻き込んで一緒に行ってますよ。やっぱりお酒を飲み交わしながら仲間といることが発散にもなりますし。まあ、意外とそういう時って何か話すかって言ったら本当にもう楽しむだけ。楽しんだらまた次の日にがんばれる。だから忙しいから休むというよりは、動くってことですかね。ハブ酒片手に爆音聴いています!






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撮影/堺優史、取材・文/ふくだりょうこ
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