宇野昌磨『Ice Brave(アイスブレイブ)』地元愛知で幕開け
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すべて見る宇野昌磨が企画・構成、プロデュース、メインスケーターを務めるアイスショー『Ice Brave(アイスブレイブ)』が、6月14日(土) に愛・地球博記念公園アイススケート場で幕を開けた。
現役時代のコーチであるステファン・ランビエールをゲストスケーターに招き、宇野が選んだ仲間(本田真凜、本郷理華、中野耀司、唐川常人、櫛田一樹)との総勢7人で、約90分のショーを休憩無しで滑り切った。ほとんどの楽曲が、宇野が現役時代に滑ったもので構成されており、当時の思い出がよみがえると同時に、新しい宇野昌磨を見られるショーとなった。
終演後に報道関係者向けにインタビューが行われ、初日の手応えを語った。

プロになってからの新しい挑戦
「今まではスケートの技術のみを毎日磨いてきましたが、自分がおろそかにしていた部分にあらためて挑戦し、過去、現在、そしてこれからいろんな第一歩を踏み込むという意味で、『Ice Brave』というショーをつくりあげました」
その言葉の通り、今回のショーではプロとしての宇野が魅せる新しい挑戦もあった。
公演のためにつくられたプログラムのひとつは、メンズ4人(宇野・中野・唐川・櫛田)で挑んだ「Narco」。宇野が「今までやってこなかった」と言うダンスを魅せるナンバーで、スタジオでダンサーから振り入れをし、その後リンク場で練習するという作り方をした。一体感と力強さで会場を湧かせた。
「やっぱり僕は、他のショーの時もそうでしたけど、みんなと一緒に創り上げるというか、みんなで同じ方向に向かって作っていくのがすごく好きだなって、初日が終わって思いました」と語るように、仲間との信頼関係が見えるパフォーマンスだった。
そして後半では、宇野と本田が「Wild Side」でアイスダンスを披露。
「アイスダンスのプログラムを1曲入れたいと思っていて、去年10月頃から靴やエッジを替えて準備をしていました。実際にやってみるとシングルとアイスダンスでは本当にいろんな勝手が違い、自分がこれまで培ってきたスキルも1〜2割しか引き継げなくて難しかった」と振り返った。
「単なるコラボナンバーではなく、しっかりプログラムとして成立するものにしたかった」という宇野の思いがそのままでるような、息の合った美しい演技で観客を圧倒した。
アイスダンスについて「『もっともっと成長できるな』とも思いますし、『よく頑張ったな』と思いますし、皆さんの拍手が純粋に嬉しかった。今日までやってきた練習を褒められたような気持ちになった」と観客への感謝の気持ちを語った。

今回のショーの見どころは全部
「僕がもちろんメインではあるんですけど、この7人全員が引き立て役やアンサンブル(スケーター)ではなくて、全員がそれぞれの個性をより引き出した、7人の仲間たちだと思っているので。『ここが見どころです』というよりは、もうなんか胸張って、『(見どころは)本当に全部です』という感じです」
共演するスケーターやスタッフ、そして観客と共に創り上げるアイスショーにしたいという思いの通りの、会場が一体となった『Ice Brave』であった。
<公演情報>
『Ice Brave(アイスブレイブ)』
※終了分は割愛
【福岡公演】
6月21日(土)~22日(日) 全3公演
会場:オーヴィジョンアイスアリーナ福岡
【新潟公演】
7月12日(土)~13日(日) 全3公演
会場:MGC三菱ガス化学アイスアリーナ
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2558117
公式サイト:
https://icebrave.shomauno.com/
<プロフィール>
宇野昌磨(うの・しょうま)
1997年12月17日、愛知県生まれ。現役時代には、全日本選手権優勝6度、世界選手権連覇、2018年平昌五輪銀メダル、2022年北京五輪銅メダルなどの成績を残す。2024年に現役引退し、現在プロスケーターとして活躍。2025年6月~7月に初めて企画プロデュースをするアイスショー『Ice Brave』愛知、福岡、新潟の3都市で開催。
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