佐野玲於が日常で大切にしていること「ものごとは自分の目でみて感じたい」
音楽
インタビュー

佐野玲於 (撮影:米玉利朋子)
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すべて見るマジックアワーとは、朝焼けや夕焼けが美しく色付き、魔法のように輝く時間のこと。そのかけがえのない一瞬を大切にしたいと歌うのが、GENERATIONSの佐野玲於プロデュース曲『Magic Hour』だ。自身が海外で見た夕景の光景や大切にしたい瞬間がヒントになって生まれたというこの曲は、エモーショナルなチルヒップホップ。今、目の前のことを大切にしたいというメッセージを感じながら、この夏この曲と共に旅に出かけてみては?
自分のプレイリストに入れたくなる曲になりました

――GENERATIONSのメンバーが新曲を6カ月連続でプロデュースする『PRODUCE 6IX COLORS』も第5弾になります。佐野さんプロデュース曲『Magic Hour』は、オシャレなサウンドが印象的な曲ですね。
今回、自分でプロデュースするにあたって、日頃から親交があり、友人でもあるプロデューサーのineedmorebuxさんにサウンドプロデュースをお願いしました。今の音楽に精通していて、日本のヒップホップシーンで活躍されている、引き出しの幅がすごい方です。僕は洋楽が好きなんですが、普段、どんな音楽を聴いているかも理解してくれているプロデューサーさんなので、好きな音楽の話をしながら、作った曲です。サウンドは洋楽っぽさがあって、自分のプレイリストに入れたくなる曲になりましたね。
――作詞のほうは、これまでNvmbrrさんが担当されています。英語と日本語のリリックがミックスした詞ですが、“日焼け止め”とか、夏をイメージさせるワードも入っていて、今の季節にぴったりハマります。
そう、初夏にリリースする曲ということで、季節感を意識しました。特別な楽しい時間というのは、朝焼けや夕暮れのマジックアワーのように一瞬じゃないですか。その今という一瞬が長く続けばいいなという想いを歌っています。あと、今特別に感じられることが10年後、20年後にどれだけ特別に感じられるんだろうという自分の素朴な疑問も入っていますね。今はデジタルの時代ですし、皆、猫背になってスマホやパソコンばかり見がちですよね。周りを見てないことが多いので、しっかり顔を上げて、自分の周りにある景色やいろんなものを見て、目に焼き付ける機会って大事だなって……。そんな想いも込めています。
――本当にそうですね。猫背で画面とにらめっこして、周囲をシャットアウトしているような気もします。もっと周りを見なくてはいけないですね。
そうなんですよ。そんなことを海外に行った時に思って。都会にいると閉鎖的だけど、海外の島に行って、風通しのいい環境でリラックスしてあぐらをかいて、外の空気を吸っている時、自分にとって今、特別な時間だなぁと感じたんですよね。そんな場所でインスピレーションを得た曲になります。聴くシチュエーションによって、いろんな捉え方をしてもらえるような歌詞になっています。

――とても聴き心地の良い、チルヒップホップに完成していますが、サウンドのこだわりはどんなところですか。
今のGENERATIONSの年齢だったり、ボーカルの声色だったり、現在の自分たちにハマるサウンドにしたところです。リラックスした雰囲気も感じられる中で、爽快感や軽やかさを感じてもらえる曲になりました。特徴は、アウトロで曲調が一転して、壮大感を帯びたダンスサウンドです。ちなみに今回僕自身もRAPとして参加させていただいたんですが、自分プロデュース曲でイメージがしっかり明確にあるからこそ、レコーディングはかなりスムーズに行きました。
――ちなみにメンバーの皆さん、それぞれこだわってリリックビデオを作成されていますが、今回はどんな映像になりましたか。
リリックビデオは、マジックワーということで、日没の特別感がある瞬間に素敵な男女のカップルがいるというシチュエーションに。ビジュアライザーみたいにシンプルなものになっていて、アメリカのショートフィルムみたいなカットになったと思います。
――ジャケット写真もご自身のアイディアだそうですね。
楽曲やリリックビデオだけでなく、ジャケット写真も考えました。今回の楽曲のスタッフは全員20代の若手ばかり。キャストもビデオディレクターも、ジャケのアーティスティックディレクターも全員若手にしたのは、これからもっと、どんどん若手チームで物を作っていきたいという想いがあって。20代ならではの発想やセンス、アイディアを活かして、皆でクリエイトする時のセッション感を大事にしながら創ることができたと思います。自分で座組を作って、作品を生み出す面白さが感じられて良かった。自分が将来プロデューサー側になった時に、こういう若手のクリエイターとの出会いをしっかり今後に活かせたらいいですね。
大切な仲間との時間は忘れられない瞬間

――今後はどんどん自己プロデュースの楽曲を増やしていきたいですか?
そう思っています。それは、昔からずっと思ってきたこと。それこそデビューした20歳ぐらいの時から「将来はプロデュースをやりたい」って思っていましたからね。最近では事務所の後輩のグループの仕事を手伝う機会も増えましたし、将来的には自分が想い描いたものをいろいろ形にしたいです。
――ご自身発信のプロデュースした作品の強みやセールスポイントは、どんなものにしていきたいのか気になります!
今回の楽曲でいうと、まず自分が本当に聴きたい、プレイリストに入れたいと思う楽曲を作るっていうことと、GENERATIONSに新しさ、新鮮みをプラスすることを考えて作ったんですよ。ボーカル2人の表情に新しい一面を引き出せるような楽曲になったと思います。
――パフォーマンスもどんな感じになるのか、楽しみです。
今回パフォーマンスを一緒に作ったダンサーのKAZ(KAZtheFIRE (RHT./Dr.SWAG))も20代なんです。僕の2つ下の後輩で、活躍しているダンサーです。僕らの2回目のドームツアーのオープニング曲を、その後輩が当時21歳くらいの時に作ってくれたんですよ。その時、「初めてアーティスさんの振り付けを担当するんですよね」って言っていて。自分がプロデュースした時は、彼らのような若手にお願いしたいとその時から思っていましたからね。
――そうだったんですね。
僕は当時23歳くらいで。“若手の力で大きなステージを作って形にしたい”という気持ちがその頃からありました。そのダンサーのKAZは初めての振り付けから6年経って、今では業界に必要不可欠なコリオグラファーに成長しています。今回、KAZに振り付けを依頼したら「こういった曲の振り付け、やってみたかったです!」って快諾してくれて、またコラボが実現しました。

――ところで、美しい夕焼けの色彩を生み出すマジックアワーの瞬間のように、佐野さんにとって忘れられない景色はありますか。
ステージから見る光景はもちろんどれも忘れられない光景ですし。大切な仲間との時間も忘れられない瞬間なので、忘れられない光景は、いっぱいあります。去年ドラマの撮影で行ったタイの光景は、まさにそんな瞬間がたくさんありました。
――タイの夕暮れって、きっと美しい光景でしょうね。
いい光景でしたね。やっぱり海外の景色が好きです。1人で海外の島のツアーを予約して、ダラダラ海を見ている時間は最高(笑)。今年の年始、お正月に友人がモルディブに行くことになった時、「一緒に行きましょう」って誘ってくれたんですよ。その友人と友人の子供も一緒に旅しました。その時、僕は誕生日だったのに忘れていたんですが、お祝いもしてもらって、いい思い出になりました。その旅行で友人の家族と毎日、夕陽を見ていた光景は、忘れられない光景。その時間は、すごく特別に感じられました。あと、その島は水位が上がる関係で30年から50年でもう消滅するらしいんですよね。
――え、そうなんですか。
もしかしたら最初で最後の光景になるかもしれない、また思い出して来ようと思ってもこの場所はないんだなと思ったら、切ない気持ちになると同時にこういう時間がずっと続いたらいいなって思ったことが、『Magic Hour』につながりました。

タイの夜市での出来事で亜嵐も割引に!

――海外といえば、白濱亜嵐さんがタイの夜市の古着屋さんに行ったら、佐野さんの知り合いの店員さんがいらっしゃって割引価格でお買い物できたそうですね。
そうなんですよ。タイでドラマの撮影をしていた時、早く終わった日があって。バンコクから外れのほうに週末の夜だけやっているマーケットがあって、そこに1人で遊びに行ったんですよ。昔から古着が好きなので、古着屋さんもたくさんあるめちゃくちゃ広い通りを歩いていろいろ見ていたんですよね。最後に入った古着屋さんが、めちゃめちゃいい古着屋さんで。18歳くらいの若い店員さんが、英語を喋れる子だったので、英語でずっと会話していたんですよ。お兄ちゃんがやっているお店でその子はバイトで手伝っていて。「日本から来ていて、お腹が空いたんだけど、この辺の屋台でいいところない?」と聞いたら、「じゃあ、バイク出してあげるよ」ってお店を締めて、連れて行ってくれたんですよ。
――優しいですね。
「これとこれが美味しいよ」って教えてくれたんで、それを買ってまたお店に戻って食べて。2時間くらい滞在しているうちに「じつは、ドラマの撮影で今日本から滞在していて…」っていう自分の話もして。タイでも『ONE PIECE』が放送しているからYouTubeで『ONE PIECE』の主題歌となっているGENERATIONSの曲を見せたら、『この曲、知ってる!』ってすっかり仲良くなったんです。
――それは、忘れたくない特別な時間ですね。
いや~、本当にいい出会いでした! 仲良くなってからGENERATIONSの曲も聴いてくれていたみたい。DJツアーで亜嵐がタイに行った時、その古着屋さんに行ったら、入ってきた瞬間、亜嵐だとすぐ気づいたみたいで、割引してくれたんです(笑)。
日常で大切にしているのは自分らしさ

――そういった一期一会の偶然の出会いも大切にされている佐野さんですが、日常の中では、どんなことを大切にされていますか。
やっぱり自分らしく生きることを大切にしています。自分らしいというものを持っていたほうが、何かを作る過程も楽しいですし、自分なりのこだわりを持っていきたいと思っています。かなりマイペースな人間なんで、誰かがやっていたから、自分もそうしなきゃ…みたいに人と合わせるということは難しい部分もありますけどね。
――お休みの日は、どんな風に過ごすのが自分らしい休日を過ごせたなと思いますか。
休みの過ごし方は結構バラバラ。何もしない時もあるし、スケジュールをめっちゃ詰め込むこともあるので。アクティブな日は、身体のケアやトレーニング、友達のライブに行ったり、映画を観に行ったり。アクティブな時ばかりでなく、結構気分で「今日は雨が降っているから、ずっと家にいよう」って出かけないこともあります。
――理想の休日の過ごし方は?
長いお休みだったら、やっぱり海外で過ごしたいですね。また東南アジアへ行きたいです。休日というより、仕事で行けたら、一番いいんですけど(笑)。自由な時間は、無理やりでも作っちゃうタイプなんで、仕事で行っても楽しめます。海外で仕事できるように頑張りたいです。

――今後はプロデュース活動もやっていきたいということで、日頃からプロデュース力を身につけるためにアンテナを張り巡らしていることはありますか。
直接自分の目で見て、物を見て、感じるっていうことはとても大事なことなんで、面白そうだなと思ったら、舞台やライブ、映画など何でも観に行くようにしています。とくにライブは、どんな瞬間にお客さんのボルテージが上がっているのかとか、お客として見ると分かりますからね。
――ちなみに身体のケアはどんなことをされているのか気になります。
身体を鍛えるトレーニング、スポーツマッサージはちゃんとしっかりやっているんですけど、あまり健康に気遣ったことってないかもしれないですね。でも、自分が普段、口にする飲み物は、知り合いのお店で自分に合ったブレンドしてもらったお茶を毎日小まめに飲んでいます。茶葉はお任せでその時々違うので、味や見た目は自分で調整できないんですよ。今も飲んでいますが、前回飲んだやつと全然違って、味は美味しくない(笑)。
――そのお茶、身体にはものすごく良さそうですね。メンタルケアは、いかがですか?
身体はジムで鍛えていますけど、メンタルは、強いのか、弱いのか、全然分かんないですね(笑)。下がる時は下がるし…。でも、そういう時も、無理しないことが一番じゃないかな。どんな時も自分らしくあれたら理想ですよね。

取材・文:福田恵子 撮影:米玉利朋子
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<ツアー情報>
『GENERATIONS LIVE TOUR 2025 "6IX SENSE"』
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2559842
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