舘ひろし×藤井道人監督『港のひかり』ティザービジュアル&特報映像公開 追加キャスト9名も発表
映画
ニュース

映画『港のひかり』ティザービジュアル (C)2025「港のひかり」製作委員会
続きを読むフォトギャラリー(3件)
すべて見る関連動画
すべて見る
映画『港のひかり』の2種類のティザービジュアルと特報映像が公開された。
藤井道人監督とキャメラマン・木村大作が初タッグを組み、北陸の港町を舞台にした完全オリジナル脚本で描く本作。過去を捨てた元ヤクザの“おじさん”こと三浦(舘ひろし)と目の見えない少年・幸太(尾上眞秀)、成長した青年・幸太(眞栄田郷敦)との十数年の友情を描く。なお、2022年に急逝した河村光庸プロデューサーが生前最後に企画した作品となる。
公開された特報映像では、全身に入れ墨を入れた三浦と、周囲の子どもたちにいじめられている幸太が奇跡的な出会いを果たす様子が収められている。「ヤクザって悪い人だよね。おじさんはそんな人じゃないよね」という幸太の純粋な問いかけに、三浦は「少年は私をひとりの人間として接してくれました」と思いを語る。その後、成長した幸太と三浦のシーンに移り、「毎日考えていた。おじさんは赤の他人である俺に何でここまでできるんだろうって」と幸太が語るシーンや、警官となった幸太が拳銃を発砲する姿、最後には極寒の吹雪が舞う中で、血まみれでふたりが抱き合う姿が映し出され、青年・幸太の「ありがとう、おじさん」という意味ありげな台詞で幕を閉じる。
さらに、ふたりのまわりを取り巻く追加キャストが発表された。青年・幸太の恋人である浅川あや役で黒島結菜、三浦がかつて所属していた河村組の組長・石崎剛役で椎名桔平、同じく河村組の組員・八代龍太郎役で斎藤工、元・河村組の組長・河村時雄役で宇崎竜童、河村組で三浦を恩人と慕う大塚夕斗役でピエール瀧、幸太が働く警察署で先輩となる大黒浩役で一ノ瀬ワタル、大黒の元上司にあたり、昔はマル暴として三浦とも対立していた元刑事の田辺智之役で市村正親、幸太の少年時代に一緒に暮らしていた叔母の大森美和子役でMEGUMI、三浦や幸太の懸け橋となりながら、ふたりを温かい目で見守る荒川定敏役で笹野高史が出演する。

■黒島結菜 コメント
映画『パレード』ぶりの藤井組でした。藤井監督の現場は、作品に関わっている全員で映画を作り上げるという思いがとても強く、映画が完成したときにみんなで味わった達成感は忘れられません。その一員になれたことをとてもうれしく思います。私が演じた浅川あやは、しっかりと自分の足で立って生きる途中にいる人物です。幸太と支え合いながらも自立した役どころになるよう演じました。舘さんとは何度か共演していたこともあり、現場で再会を喜び合いました。またこの映画の企画から撮影にかける思いをお聞きし、映画作りの面白さを改めて感じました。そして、今回は木村大作さんが35mmフィルムで撮影してくださいました。興奮しました。現場にはチェック用のモニターもなく、藤井監督が現場にいて、心地よい緊張感の中でのお芝居は、とても贅沢で幸せな時間でした。また、北陸の美しい景色をフィルムに残せたこと、大きな財産になったと思います。一日でも早い復興を、心より願っています。
■斎藤工 コメント
ひとつの娯楽を超え、時代に必要とされ、必然的に生まれる映画があるとしたらば『港のひかり』はまさに“それ”だと思います。河村光庸さん、藤井道人監督、舘ひろしさん、木村大作さん、日本映画の要であり、同時に邦画の未来を照らすひかりの様な方々のプロジェクトに参加させていただけたことは、ご褒美の様でもあり、未熟者の自分には恐ろしさもありました。憧れの更に向こう側にあった木村大作さんのフレームの中で、大先輩方に囲まれながら、八代龍太郎と言う、愛し難き卑劣な人間を演じる人間として、唯一肯定し、愛でると言う、役者業の奇天烈さと旨みを同時に味わせていただきました。剃り落とした眉毛も含め、斎藤工が本作に少しでも役立っている事を祈るばかりです。2023年の年末、撮影期間中、毎日眺めていた立山連峰の荘厳な山々の景色が今なお目に焼き付いています。北陸地方の復興に対して、自分ができること、映画ができることに、微力ながら向き合って行く所存です。『港のひかり』が北陸地方の方々のひかりになることを心から願っております。
■ピエール瀧 コメント
今回初めて藤井組に参加させていただきました。能登の清々しい海岸線、路面電車行き交う穏やかな富山での撮影はこころに深く刻まれる、思い出深い風景となりました。撮影の木村大作さんのパワフルな佇まいに身が引き締まり、舘さんと桔平さんというふたりの素晴らしい“アニキ”とお芝居をさせていただいたことは、とても光栄で幸福な時間でした。この映画のフィルムに刻まれた数々の風景が、鑑賞されたみなさんの心にいつまでも響き続けることを切に願います。
■一ノ瀬ワタル コメント
『港のひかり』は、2022年に亡くなられた河村光庸プロデューサーが生前に企画した最後の作品となってしまいました。自分にとって河村光庸プロデューサーは下積み時代からとても応援してくださった恩人のひとりです。その恩人の最後の企画に出演できたことをとてもうれしく思っています。この映画が河村さんに届くこと、そして多くの皆様に劇場で観てもらえることを願っております。
■MEGUMI コメント
このたび、『港のひかり』で大森美和子役を演じさせていただきました。美和子は人生の歯車が少しずつ狂ってしまい、どこからやり直せばよいのかさえも見失ってしまった女性です。一見強烈なキャラクターにも見えますが、誰もが持つ弱さを体現している人です。そんな美和子に共感しながら演じさせていただきました。
今作は震災前の能登を舞台に、地元の方々に沢山の協力をいただきながら、藤井道人さんと木村大作さんのタッグで撮影されました。能登の美しい景色の中で自分のためではなく、他人のために生きるというテーマで描かれています。是非劇場でご覧ください。
■市村正親 コメント
本作で演じた田辺智之はマル暴の刑事。初めての役だったので不安はありましたが、良い役なので楽しんで演じました。舘さんと芝居できたことがうれしかったです。舘さんは全てが格好いいので眩しかったですね。眞栄田くんは役のまっすぐさも相まって、さらに眩しかったです。藤井監督は“繊細”という言葉がぴったりで、あのつぶらな瞳に燃える情熱を感じました。次の仕事も楽しみです……というか使ってください(笑)。木村大作さんとの現場は緊張感にあふれ、身の引き締まる思いで参加していました。勉強になりました。能登の素晴らしい景色と、そこに生きる人々の生き様をぜひ大スクリーンでご覧ください。一日でも早い復興を、願っています。
■宇崎竜童 コメント
演じなくて良いのだ、自然に台詞を言えば良いのだと言うことを此の作品に教えて貰いました。藤井監督の「河村は達観しているんです」の一言が心に響きました。大作さんは「あの頃」と全く変わらぬ物腰でワンカット撮り終える毎に話しかけてくださり心和ませてくださいました。舘さんは物静かなリアクションで全てを語って仕舞う自然体で私を支えてくださいました。皆さんに感謝です。有難う御座います。
■笹野高史 コメント
藤井監督は常に短い単語や名詞での演出でした。実はそれがとても分かりやすくて有り難かったです。はじめてのお仕事でしたが楽しゅうございました。木村大作さんによる「フィルム」での現場は、とても心地よい活気がありました。その貴重な経験をひとつも漏らすまいという、みんなのひたすらな姿がとても印象的でした。とても居心地がよかった。私の役は、世話好きな宿屋のおやじさん。能登の風景とカモメの鳴き声が心の奥に染み込みます。能登の復興を心より祈ります。
■椎名桔平 コメント
以前から藤井監督作品を観ていて、人の心の機微に触れる演出を感じていました。そして是非、藤井組で演じてみたいと思ってました。冬の富山の現場に入ると、フィルムのカメラを据えた木村大作さんがいて、その横には藤井監督が穏やかなまなざしで全体を見つめていました。現場の中心には舘さんが重厚かつ凛々しく立っていて、瞬時にこの映画の世界観に導かれました。石崎という屈折した人物を演じましたが、楽しく観ていただけたら幸いです。
映画『港のひかり』特報映像
<作品情報>
『港のひかり』
11月14日(金) 公開
公式サイト:
https://minato-no-hikari.com/
(C)2025「港のひかり」製作委員会
フォトギャラリー(3件)
すべて見る関連動画
すべて見る