レイフ・ファインズ「気味の悪い男だが、複雑な内面」『28年後...』キャストが語るケルソン博士の本当の姿とは?
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『28年後...』
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すべて見る公開中の映画『28年後...』より、特別映像が公開された。
人間の脳を破壊し、凶暴化させるウイルスが蔓延したロンドンを舞台に、生き残ったわずかな人間たちが感染者と死闘を繰り広げるサバイバルホラー『28日後...』。本作はそのシリーズ第3弾で、アーロン・テイラー=ジョンソン、ジョディ・カマーらが出演、『28日後...』を製作したダニー・ボイル監督と脚本家のアレックス・ガーランドが再びタッグを組んだ作品だ。
公開されたのは、話題作『教皇選挙』でアカデミー賞主演男優賞にもノミネートされたレイフ・ファインズが、自身が演じた不気味な博士ケルソンについて語る特別映像。映像では、これまで正体が謎に包まれたままだったケルソンについて、その姿から受ける印象とはまったく違うキャラクターであることを明かしている。

本作では、全身にヨウ素を塗りたくっているという不気味な見た目のケルソンだが、彼はパンデミックを経験したダニー・ボイル監督と脚本のアレックス・ガーランドが、本作のテーマを託した人物だという。ケルソンは感染者のはびこる危険な本土で、28年間ひとりで生き抜いてきた。ファインズは「ケルソン博士は医師であり、人道主義者だ。慈愛に満ちた人物だよ」と、その見た目からは想像できないキャラクター像を解説。ケルソン博士は“メメント・モリ”=“死を想え”という、死に対する儚い考え方を持っており、「彼は死を否定しない。彼は28年間たったひとりで生きてきた。とても深みのある人物だと思う。気味の悪い男だが、複雑な内面を持っている」と明かし、過酷な環境で孤独に生きてきたと語っている。

そのケルソンは、アーロン・テイラー=ジョンソン演じるジェイミーの息子スパイクとその母アイラと、本作の象徴的な場所のひとつである“ボーン・テンプル”で出会う。この場所は名前についている通り、何万本もの骨と頭蓋骨が積み上げられており、死者を分け隔てなく弔う場所となっている。ケルソンは“メメント・モリ”の言葉通り、身を粉にして死者を弔っており、その姿からはファインズが語るように「慈愛に満ちた」性格が表れてもいる。そんな、複雑な内面を持つケルソンが、本作でスパイクやアイラに何をもたらしどのような活躍を果たすのかにも注目だ。
『28年後...』特別映像(謎の博士の正体)
<作品情報>
『28年後...』
6月20日(金) 公開
オフィシャルサイト:
https://www.28years-later.jp/
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