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ぴあ初登場・つきみインタビュー「かわいいと思ってやってて辿り着いた先がギャルだった」新曲「LOVE KILLER」をひっさげて全国ツアーを開催

音楽

インタビュー

ぴあ

Photo:エドソウタ

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Text:吉羽さおり Photo:エドソウタ

福島県いわき発の3ピース・ロックバンド、つきみが6月18日に新曲「LOVE KILLER」を配信リリースした。2025年1月からににちゃん(vo/g)の体調不良により一時活動休止をしていたが、5月10日に開催した渋谷WWW Xのワンマンライブで「LOVE KILLER」のリリースと、7月からのワンマンツアーを行うことを発表した。3人がつきみの代表作になると語る「LOVE KILLER」には、自分の元を離れてしまった相手への後悔や深い痛みを生々しく描いた曲だが、一方で自分自身の今のありのままを受け入れていく強さも感じられる。足元がわかるからこそ次の一歩にも進んでいけるような、繊細さと温かさがある1曲となった。キャッチーさを増したメロディとサウンドと共に、ライブで力を増していく大事な曲になっていきそうだ。ぴあで初インタビューとなる3人にバンドや、ライブについての話を聞いた。

──ぴあ初登場なので、まずはバンドの成り立ちからお聞きしたいのですが。結成が2020年ということですが、どういうふうに出会った3人なんですか。

ににちゃん(vo/g) 元々私は“バンド”というものを知らなくて、聴いたこともあまりなかったんですけど。矢沢あいの、映画『NANA』を観てバンドやばってなって(笑)。バンドやりたいって思ったんです。それで、最初はベースが別でいたんですけど、バンドを組もうとなってInstagramのストーリーズでドラムやってくれる人って募集をしたらしゅかが反応してくれて、結成しました。

──しゅかさんは知り合いというわけではなかったんですね。

しゅか(ds/cho) 共通の友達がいて、インスタだけつながっていたんです。

ににちゃん 自動車の教習所が一緒で、面識はあったんですよね。ちょっと喋りかけたんですけど、あまり喋ってくれなくて。

しゅか なんか、ちょっと怖かったから(笑)。

──バンド結成前に、楽器の経験はあったんですか。

ににちゃん バンドをやるとなってから、安い初心者のセットみたいなやつを買いましたね。ただ、バンド組むぞっていう前にお姉ちゃんの元彼からもらったアコギで、コード3つくらいしか弾けないのに弾き語りとかはしてました。それもJ-POPばっかりで。

しゅか それもインスタに載せてたよね。

しゅか(ds/cho)

──しゅかさんはどういうバンドが好きで、音楽をはじめたんですか。

しゅか バンドを好きになったきっかけは、04 Limited Sazabysで。結構激しい感じのバンドが好きで、ライブに行くのが楽しい、音楽って楽しいな、わーいみたいな感じでハマっていきましたね。バンドは全然やってなかったんですけど、吹奏楽部でドラムをやっていて、たまたまちょっとだけ楽器ができた感じで。

──で、ににちゃんのメンバー募集を見て、話したことはなかったけど一緒にやろうと思えたのは何でだったんですか。

しゅか 元々ににちゃんの弾き語りの動画を観ていたんです。で、その弾き語りで、いい声してるなぁって気になっていたときに、ストーリーズでドラムだけ募集っていうのを見て。あ、これは入れってことかな?と思って。

ににちゃん 運命を感じて?

しゅか それで勢いで声をかけました。

──りーたんさんは、昨年サポートメンバーから正式加入しましたが、どういうきっかけでつきみを知ったんですか。

りーたん(b/cho) 私は元々、愛知で前身のバンドをやっていたんです。そのとき、今つきみの物販のスタッフをやっている子と面識があって。その子がふたりにベースのサポートでいい感じの子がいるよって紹介をしてくれたのが、出会いのきっかけですね。

──その当時、つきみをどういうバンドだと思ってましたか。

りーたん つきみ自体はSNSで見て知っていて、曲も聴いたことがあったんですけど。ギャルだなっていうか(笑)。当時ふたり(ににちゃん、しゅか)ともSNSのアイコンがプリクラだったから、DMがきたときにギャルからDMが来た!めっちゃうれしいと思って。それで一緒に頑張ろうって思いました。

──(笑)。ににちゃんはずっとこのスタイルですか。

ににちゃん そうですね。ギャルになりたいっていうわけじゃなくて、かわいいと思ってやってて辿り着いた先がギャルだったみたいな。

──バンドで、スタイルはギャルでというと、珍しがってくれる人も多いのでは。

ににちゃん そうですね、忘れられない武器になっていると思うので(笑)。

──より自分のスタイルとして極めていこうという感じですね。

ににちゃん そうですね。ブレずにいけたらなって。

──バンドってかっこいい、自分もバンドやりたいっていうところからはじまって、曲作りは手探りなところもあったと思いますが、どういう感じで作って行ったんですか。

ににちゃん 最初は、どっちも(ににちゃん、しゅか)曲を作ってましたね。

しゅか 大体ににちゃんが曲のメロディを作って、それに合わせてドラムとベースをつけるみたいな感じで作るんですけど。私は、歌詞は全部ににちゃんに丸投げっていう感じで。

ににちゃん 歌詞、メロ、ギターをつけて、こういうイメージだからこんな感じでお願いしますって、ベースとドラムをつけてもらって。それでスタジオに入って調整するみたいな。

──結成当初からそこはわりとスムーズに?

ににちゃん そうですね。うちら、練習するスタジオよりも、曲を作るスタジオの方が好きなんです。これ、めっちゃよくない⁉みたいな感じで。最近はちょっとピリつくようにもなってますけど(笑)。

りーたん いろいろとわかるようになってきたからね。

ににちゃん 最初の頃はよくわかってないから、めっちゃいいじゃん!みたいな感じだったけど、最近はいや、こうじゃないなとか。

──もっといいものができるんだっていう、ハードルが上がっているんでしょうね。

しゅか いいピリつきですけどね。

──たくさん曲を作っていくなかで、これがつきみの曲だなっていうのができた瞬間はありましたか。

ににちゃん わりと毎回、「これ売れたっしょ」っていう感じで(笑)。

しゅか 「これ、めっちゃつきみっぽーい」って毎回言ってるもんね。

ににちゃん でも、今回リリースする「LOVE KILLER」はできたときにこれだ!っていう感じはありましたね。本当はこの曲は活動休止前にレコーディングをする予定だったんです。活動再開するとなって急いでレコーディングをしたんですけど、そこで歌詞をちょっと書き換えたりもして。ベースドラムも今まで以上に時間をかけて作れたかなとは思ってますね。

──できたときに、これは大事な曲になるなという感触があった。

ににちゃん つきみを代表する曲になれるなっていうのがあって。これを、猛プッシュでいきたいってマネージャーに言いました。

りーたん ににちゃんが「LOVE KILLER」の歌詞をLINEで送ってくれたんですけど、それを見たときに自然と涙が出てきて。メロも歌詞もめっちゃ良くて。このサッドな歌詞にこのポップなメロディをつけるのも、すごいなっていうのがあって。疾走感もつきみらしさがあって、プレイしていても楽しいし、ライブでも盛り上がりそうだなって期待してます。

りーたん(b/cho)

──サビのメロディ、歌はりーたんが言ったようにグッときますよね。いつも以上に高音になるところもよりエモーショナルで。このメロディってどう出てきたんですか。

ににちゃん 結構このときは、曲作らなきゃみたいな感じで作っていたんです。今メンバー全員とスタッフでルームシェアをしているんですけど、曲を作るときはいつもコードを決めて適当に弾きながらメロを決めていって、あ、降ってきたぞって思って。できた瞬間に隣の部屋のスタッフに「やばいやばいやばい」って言って、聴いてもらいましたね。音楽的な知識があまりないので感覚でやってるけど、今回はめっちゃキャッチーだなって思いましたね。

──そういうふうに降ってくるパターンは少ないんですか。

ににちゃん ほとんどが降ってきた感じなんですけどね(笑)。

──そのなかでも「LOVE KILLER」は違う感覚だった。

ににちゃん 確信というか。これっしょというのがあって。そのあとAメロ、Bメロも自然に作れた感じでしたね。

──その確信を持ったメロディに、どういう歌詞を載せるかが大事になります。

ににちゃん 今までのつきみの曲って元彼に怒ってたりとかが多いんですけど、この曲では相手を責めるというよりは自分に焦点を当てていて。なんでこうできなかったのかなとか。今までと違うのは自分の非を感じていたり、ちゃんと自分のことを歌詞にできたかなって思いますね。

──相手に怒りをぶつけるのでなく、自分に矢印を向けることができたのは何が大きかったと思いますか。

ににちゃん 活動休止する前、結構しんどい時期が続いていたんです。私は、強い自分でいたいというのがずっと根本にあるから、自分の弱い部分を見せるのは苦手なんですけど。一回、赤裸々に書いてみてもいいかなと思って。普段から、思いついたフレーズを書き溜めているんですけど、それを見返して選んだフレーズから、今の気持ちをうまく書いてみようかなって思って。恋愛ソングみたいな感じでは、初めてこういう感じで書いた曲ですね。

しゅか たしかに、これ怒ってないよね。

──そのきっかけになったフレーズは?

ににちゃん 《運命くらい手作りがよかったのにな》っていうところですね。

──ここは印象的なところですよね、運命を手作りするって相反する感じがあるものだから。

ににちゃん 私、こざかしいんです。たとえば好きな人に会いたくなったときに、素直に会いたいって言えるタイプじゃないので。この時間にここに行ったらもしかしたら会えるかもしれないって、偶然を装って行ったりして。あ、運命かもって錯覚させるようなことをしたりするんです(笑)。最後の歌詞に、《オムライスよりは上手に作れたのにな》とあるんですけど。好きな人の好物がオムライスなんですけど、自分は料理がまったくできないので。それよりも運命の方がもっと上手に手作りできたのになってことなんです。

ににちゃん(vo/g)

──どちらかというと、付き合う前の方が楽しくできる感じがありそうです。

ににちゃん そうなんですよ! 付き合うとダメなんです。付き合うまでは結構ワクワクタイプなんですけど、付き合ってからは意地張っちゃったりとか、めんどくさいので私。すぐ怒るし。でも怒ってることを(相手に)言えなくて。だからいつも曲の中で怒ったりとか、メンバーに「あいつほんと嫌い」とか言ったりとか。でも次の日には、「めっちゃ好きなんだよね」って言ったりとか。

──という、ににちゃんをふたりは側で見ているんですね。

しゅか そうです(笑)。

ににちゃん もう感情のジェットコースターです。で、付き合ってからもやるんですよね、そういう偶然を装うこととか。

しゅか こざかしいね(笑)。

ににちゃん それをこの曲ではうまく書けたかなって思います。

──ふたりはそばで見ていて、この曲のここって、あの時のことだなとかがすごく良くわかる。

しゅか わかりますね。これは、あれだよねとか。

ににちゃん (笑)。全部喋るので。遠征の車でもそうだし、1日のことを報告したくなっちゃうんです。だからふたりはもうわかるかもしれない。

──でもふたりや友達には喋れるのに、どうしても素直にできない人もいるっていうことですね。

ににちゃん いるんですよねえ。なんでなんだろうね? 友達とかメンバーにはめっちゃ素直って言われるんですよ。嘘つけないですし。でもその言えない相手に嘘をついてるとかじゃなくて、ただ言えないんですよね。だからよくヒステリックになってます。

しゅか 相手からしたら、今なんで怒ってるのか意味わからないだろうけど(笑)。

──そういう感情の揺さぶりで、曲がすごくできるなって時期もあったりしそうですね。

ににちゃん あったかも。曲を作ってるときは大体、落ちてるときだから。なんかあったのかなって思ってるのかなって思います(笑)。その落ちてるときもふたりにはすぐに報告するので、「マジで今日バッド入ってるから」って。

──そういうときにスタジオに入るってなると、大変じゃないですか。

りーたん でもそんなこともないんです。

しゅか うん、うちらは別にね?

ににちゃん そういうことが常にあるので(笑)。でもスタジオのときはうまく切り替えて。やっぱりバンドをやってるとしんどい思いをしたことを曲にできるから、ちゃんと自分の力になってるなというか。曲に昇華できるからそんなに無駄だったなとかは思わないんです。

──それを聴いて反応してくれるリスナーもいる、その存在もありがたいですね。

ににちゃん たまらないですよね。

──そうなると、つきみとしては恋愛の曲が中心になってくるんですか。

ににちゃん リリース時にこれは恋愛の曲だよとかは言わないようにしているんです。リスナーには好きに受け取って聴いてほしくて。例えば、自分が恋愛の曲だと思って作ったつもりがない曲も、リスナーが大事な人に当てはめて聴いてくれたりもしているので。曲の解説とかもしたことがないし、タイトルの意味も明言したことがないんです。今回もそんな感じで、好きに聴いてくれたらいいなと思うんです。

──そして、この大事な曲「LOVE KILLER」を持って、7月から5大都市ワンマンツアー「つきみLOVE KILLER release ONEMAN TOUR“永遠をまた続きから始めようツアー”」がスタートします。ツアーへの思いを聞かせてください。

りーたん 今回は5大都市を回るんですけど、福岡とか久しぶりに行くところに今のつきみを届けたいなと思うし。早く、お客さんの顔を見たいですね。お客さんたちにとっても自分たちにとっても新しい経験や刺激があったらいいなと思ってます。

しゅか ワンマンでツアーを組むのが初めてなんです。いろんな不安もあるんですけど、それよりも私は、滅多に行けない福岡とか仙台の子たちとか、いつも見てる顔がいる東京、名古屋、大阪の子に会えるのが楽しみだなっていうところが大きいですね。

ににちゃん 早く会いたいよね。つきみは結構、お客さんと重い関係性だから(笑)。かわいいんですよね。

──それくらい曲を自分のものとして聴いてくれているし、つきみに会いにきてくれる。

ににちゃん それが何よりうれしいですね。つきみのお客さんってライブ中に喜怒哀楽を見せてくれる子が多いので。自分が怒って書いた歌詞とかは一緒にシンガロングしてくれたり、バラードをやったら泣いてる子がいたり。日常からつきみの曲をそばに置いてくれてるんだなとわかってうれしいですね。自分は、みんなの顔を見て歌うことを心がけていて、つきみのライブは撮影OKなんですけど、みんながSNSに載せてくれている動画を見ると、自分ってこんな優しい顔できるんだっていう瞬間がめちゃくちゃ多くて。

──ステージ上がいちばん穏やかなのかもしれない。

しゅか ああ、そうかもね。

ににちゃん いちばん元気だし。愛に満ち溢れてるというか。人間らしい感じがしますね。

──お客さんにとってもライブがいい場所になってるのでは。

ににちゃん そうですね。つきみのお客さんは、つきみのライブに行くから今日しんどいけど乗り越えようとか、SNSで言ってくれている子たちも多いので。ライブハウスには来たいとき、行けるときに来てくれたらいいんです。本当にきついときはライブハウスにも行けないと思うので。そういうときに聴いてもらえるようにサブスクがあったり、SNSに載せたライブ映像を観たり、以前のライブの記憶で引き伸ばしてくれれば……という感じだから重いんですかね、ファンとの関係が(笑)。でもそれでいいなと思います。お互いが生きる理由であればそれに越したことはないし。うちらはうちらができる限りはステージに立って歌いたいし。そのステージに立たせてくれているのはお客さんだから。






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<リリース情報>
「LOVE KILLER」

配信中
配信リンク:
https://big-up.style/VnDblzf5za

<公演情報>
つきみ『LOVE KILLER』RELEASE ONE MAN TOUR
“永遠をまた続きから始めようツアー"

7月6日(日) 宮城・仙台 FLYING SON
7月18日(金) 福岡・福岡 OP’s
7月21日(月) 愛知・名古屋 R.A.D
7月25日(金) 大阪・大阪 Live House Anima
8月1日(金) 東京・渋谷音楽堂

【チケット情報】
前売:3,500円(税込/ドリンク代別)
当日:4,000円(税込/ドリンク代別)
発売中:
https://w.pia.jp/t/tukimi-tour25/

つきみ オフィシャルサイト
https://tukimi.bitfan.id/