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『ピクチャレスク陶芸 アートを楽しむやきもの』7月12日から バーナード・リーチ、濱田庄司ら約50名の作品からアートとしての陶芸作品の魅力を探る

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北大路魯山人《織部俎板盤》1949年、陶器、京都国立近代美術館

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2025年7月12日(土)より、パナソニック汐留美術館では、『ピクチャレスク陶芸 アートを楽しむやきもの―「民藝」から現代まで』を開催する。近現代の陶芸をテーマに、陶芸と絵画的表現の交差に焦点を当て、アートとしての魅力を探る展覧会だ。

タイトルにある「ピクチャレスク」とは、「絵画的な」「絵画のようい美しい」といった意味を表す美術用語。18世紀イギリスでは庭園や景観の美を示す言葉として用いられ、建築や造形の分野では、新時代の美意識を導いた概念ともされた。そうした言葉の広がりに重ね合わせ、同展では、絵付けされた陶器にとどまらず、平面と立体がダイナミックに融合した形態や、メディアを越境して表現を更新していくような造形のあり方にも注目する。

たとえばエッチングなどを学んだ後に日本で陶芸を始めたバーナード・リーチの陶芸と絵画的表現が交差する作品や、近代における個人陶芸の礎を築いた富本憲吉による絵付け、さらに河井寬次郎、濱田庄司ら色彩表現など、民藝運動に関わった芸術家たちの作品を紹介。

河井寬次郎《三色打薬貼文扁壺》1960年代、陶器、個人蔵 撮影:大屋孝雄

その他、陶磁器制作の革新である形態の追求に向き合ったイサム・ノグチや加守田章二、陶芸における「うつわ」の表現を極めたアクセル・サルトやルーシー・リーなど、デンマークやイギリスの作家作品なども紹介する。

ルーシー・リー《溶岩釉スパイラル文花瓶》1978年頃、陶器、茨城県陶芸美術館

20世紀絵画の巨匠の作品では、パブロ・ピカソやアンリ・マティスの陶芸表現が注目されるが、パナソニック汐留美術館ならではの展示といえば、同時開催の『ジョルジュ・ルオーの手仕事』も見逃せない。ルオーのコレクションで知られる同館では、絵画だけでなくルオーが陶磁器に描いた作品なども所蔵する。このコーナーでは、同館のルオーコレクションを中心とした約20点の作品で、ルオーにおける手の仕事のあり方や工芸性の表れなどについて考える。

<開催概要>
『ピクチャレスク陶芸 アートを楽しむやきもの―「民藝」から現代まで』

会期:2025年7月12日(土)~9月15日(月・祝)
会場:パナソニック汐留美術館
休館日:水曜(9月10日は開館)、8月12日(火)~15日(金)
時間:10:00~18:00、8月1日(金)・29日(金)、9月12日(金)・13日(土)は20:00まで(入館は閉館30分前まで)
料金:一般1,200円、65歳以上1,100円、大高700円 ※土日祝は日時指定予約制
※同時開催『ジョルジュ・ルオーの手仕事』
公式サイト:
https://panasonic.co.jp/ew/museum/

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