野球界の発展のために球心会を設立! 王貞治代表「子どもたちの野球場をつくりたい」
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(写真右より)球心会・王貞治代表、栗山英樹副代表
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すべて見る6月26日、一般財団法人球心会の設立が発表された。メッセージは“BEYOND OH! PROJECT“始動。「王貞治・大谷翔平を超えるような、世界を沸かし、子どもたちに夢と希望を与える世界的ヒーローが、野球界・スポーツ界から生まれ続ける未来をつくる」ことを目指し、野球界に関わる組織及び団体が一体となり、50年後・100年後を見据え、「機会づくり」「熱づくり」「市場づくり」「体制・財源づくり」という具体的な取り組みを推進していくという。
王貞治代表は次のようにあいさつした。
「やっと組織の形がハッキリしたので、みなさんにお知らせできることをうれしく思う。私は選手もしていたが、野球界への思いは年が経っても変わらない。むしろ年々強くなっていると感じている。そうであるがゆえに『今の野球界、今のままでいいのか』という思いがある。プロ、社会人、大学、高校、女子野球、ソフトボールとコミュニケーションが取れてなかったように感じる。横のつながりが持てれば、もっと野球界は良くなるという思いを持っていた。球心会が横のつながりを持っていきたいと思っている。そういう考えを発信していきたい。私自身が球心会を代表してどんどん情報を発信していく役割を果たしたい」
王代表が考える野球の魅力とは?
「ボールを追いかけるだけで小さい子どもにとっては喜び。『ああいう選手になりたい』という夢を持つことも大事。私も打撃の神様と言われる川上(哲治)さんのバッティングをまねした。今だったら大谷(翔平)選手。もっともっと大きな目標を子どもたちに持ってもらえるように、子どもたちとの距離をもっと近く感じてやってもらいたい」
栗山英樹副代表は故・長嶋茂雄から生前託された王への手紙を代読した。
「王貞治様
王さん、野球界の更なる発展を目指した『球心会』の結成、おめでとうございます。
アマチュア、プロの垣根を超え、王さん自らグラウンドに飛び出されると聞き、私にできることがあれば大いに協力したいと考えています。
野球界がひとつとなり、これから更に野球人気が高まることを期待しています。
令和7年5月吉日
長嶋茂雄」
盟友の思いを聞いた王は胸中を明かした。
「長嶋さんが病に倒れられてからなかなか会えなく残念だが、そういう思いを持っていてもらったのがうれしい。同じように生きてきて、思いは一緒」
球心会として、スタートのこの一年をどんな年にしたいか問われた王代表は?
「とにかくやってみる。やってみて、もっとということも出てくるだろうし、これはというのも出てくる。正直『20年くらい遅い』という思いもある」
さらに王代表は「とにかくやらせてください。お金をたくさん集めて、子どもたちが野球をやる野球場をつくりたい。古い球場があれば野球場を直したい。子どもたちに野球に触れる機会をつくりたい。口だけで尻すぼみにならないよう、形をつくりますから。みなさんご協力をお願いします」と力強く宣言した。
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