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朝月希和が尼僧に! 濵田崇裕主演の大人気『市場三郎』シリーズ最新作

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インタビュー

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朝月希和 (撮影:岩村美佳)

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小劇場出身の手練として知られ、現在は話題の舞台や映像でも高い評価を得ている劇作家・演出家・俳優の福田転球と河原雅彦。この“笑い”に貪欲なふたりが濵田崇裕(WEST.)という稀有な俳優と出会ったことで生まれたのが、『市場三郎』シリーズだ。福田の脚本と河原の演出、そして濵田の主演で初演された『歌喜劇/市場三郎~温泉宿の恋』(2016年)は好評を博し、2018年には『歌喜劇/市場三郎〜グアムの恋』を上演。その後も続編を熱望されていた本シリーズの7年ぶりの新作が、いよいよ登場する。過去2作品で恋に破れた三郎(濵田)が、今回の『歌喜劇/~蘇る市場三郎 冥土の恋~』で心を寄せるのは京都の尼僧・青蓮(しょうれん)。演じるのは元・宝塚歌劇団のトップ娘役で、本作が退団後初のコメディとなる朝月希和だ。彼女に意気込みを聞いた。

“ワクワク”を作る一員になりたい

宝塚を2022年に退団後は、その可憐で清楚な佇まいと美しい歌声、的確な演技力で名作ミュージカルに多く出演してきた朝月。一方、本作の共演者には松尾スズキ作品でもおなじみの笠松はる、シリーズの常連で福田と河原の盟友ともいうべき大堀こういちや玉置孝匡ら“笑い”の猛者が揃う。そんな面々の中に飛び込む気持ちは……?

「オファーをいただいた時は、やっぱり『私で大丈夫かな』という気持ちはありました(笑)。でも過去の2作品を観終わった時、皆さんのテンポ感のある勢いや明るく楽しく進んでいくお芝居に、すごくワクワクする気持ちが生まれて。私もこの“ワクワク”を作る一員になりたいと思って出演を決めました」と微笑む朝月。

コメディ自体は、宝塚在団時に国民的コミック『シティーハンター』の舞台化作品に槇村香役として出演。原作ファンにも人気を博し、コメディの“筋力”もあることを証明した。

「もともとコメディは大好きなんです。観ると心が軽くなりますし、明日への活力にもなりますよね。私も観客として舞台を観るときにそれをすごく感じていたので、退団後もコメディのオファーをいただけたら、ぜひやりたいなと思っていました。でも今回は実力ある方たちに囲まれて、自ら“笑い”を生み出さなければいけない初めての体験。さらに福田さん流の“歌喜劇”(アカペラで表現するシーンがある)でもありますし、一体どうなるんだろうと自分でも楽しみなんです」と語る。

朝月が演じる青蓮は、三郎が会社の慰安旅行で関西を訪れ、精進料理を食べに行った京都で出会った尼僧。ふたりはいい雰囲気になるものの、次に再会したのはあの世だった……という展開だ。

「長く関西(宝塚)に住んでいたので京都にはよく遊びに行っていましたし、三郎さんが訪れる大阪の雰囲気も分かります。でも僧侶の方をあまり意識したことはなかったので、ビジュアル撮影の前に一度体感しておこうと思って、都内のお寺に精進料理を食べに行ったんですよ。行ってみると時の流れがゆっくりと感じられて、どんな人でも迎え入れてくださる温かさがあって、それが青蓮の根底にあるものなのかなと感じられました。台本を読むと、青蓮さんはいい意味で不器用でまっすぐな人。お稽古ではそこから役づくりをしていこうと思っています」と朝月。

メインビジュアルでは尼僧頭巾の姿も披露。これも初めての経験だそうで、

「尼僧の方は、京都の女性でも芸妓さんや舞妓さんとはまた違う、仏様に仕えるという芯を持っているからこその美しさがあるわけですよね。同時に所作などで女性らしさが見え隠れする部分もあると思うので、そこを上手く表現できるかドキドキしました」と明かしてくれた。

“笑い”だけでなく、温かくて泣けるシーンも本シリーズの魅力

関西発のグループ「WEST.」所属の濵田が主演、かつ脚本の福田も大阪出身ということで、今回も“笑い”のジェットコースターが満載の本作。

「稽古場ではまだ皆さんに付いていくだけで必死なのですが、すごいなと思うのは濵田さんをはじめ共演の方たちの芝居のナチュラルさ。やりとりが本当に自然な会話の中で進んでいくんです!。私も時間があれば京都や大阪で色々と人間観察などをして、自然さを磨きたい!と思うくらい」と朝月は真剣な表情だ。

続けて、本シリーズが人気であるもうひとつの理由を、「温かくて泣けるシーンがあったり、三郎さんと青蓮の甘いムードの場面があったりと、初めから最後まで物語の緩急が絶妙なところ」と挙げる朝月。「コメディでもシリアスでもお芝居って大切だなって改めて感じますし、その心地良さをお客様が感じられているからこそ、これほど人気なんじゃないかなと思います。そんなシリーズに参加させていただけることが光栄ですし、私もカンパニーの一員として舞台にいられるように頑張らなければと思っています」

インタビュー中、朝月の言葉の端々からは、お芝居が好きで作り上げる過程そのものを楽しんでいる様子が伝わってきた。

「お稽古場には可愛くて癒されるキャラクターのノートやペンを持って行って、たまに眺めてはこまめに気分転換をするようにしています。その代わり、『このセリフはこう言ってみたらいいかも?」と思いついたときには、道端でもどこでもセリフを口にしてしまうところがあって」と、はにかむ。「これを読んだ方に、ちょっと変わった人だと思われたらどうしよう」と笑うが、演出の河原からは「青蓮さんは他の登場人物に同調しすぎなくていい。ちょっと浮いている位の感じで」と言われているのだそうで、可憐で何事にも一生懸命な青蓮役はまさに朝月にハマり役。濵田たちとの化学反応が、今から楽しみだ。

取材・文:藤野さくら 撮影:岩村美佳
ヘアメイク:西川直子

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<公演情報>
『歌喜劇/〜蘇る市場三郎 冥土の恋〜』

脚本:福田転球
演出:河原雅彦

出演:
濵田崇裕 朝月希和 笠松はる 大堀こういち ⽟置孝匡 高木稟 前田悟 山岸門人 シューレスジョー 松之木天辺

【東京公演】
2025年6月30日(月)~7月27日(日)
会場:東京グローブ座

【京都公演】
2025年8月1日(金)~8月10日(日)
会場:京都劇場

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/ichiba-saburo2025/

公式サイト:
https://www.ichiba-saburo.com

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