観客が「大どろぼう」の家に忍び込む⁉ 没入体験型の企画展『大どろぼうの家』PLAY! MUSEUMで
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「⼤どろぼうの家」ティザービジュアル © Maiko Dake © Tomi Ungerer Estate and Diogenes Verlag AG, Zurich © Thienemann-Esslinger Verlag GmbH © Shinsuke Yoshitake
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すべて見る東京・立川市にある絵とことばをテーマとしたミュージアム・PLAY! MUSEUMで、7月16日(水)から9月28日(日)まで、「どろぼう」をテーマとした没入体験型の企画展が開催される。夏休みに合わせ、子供も大人も一緒に楽しめる、新しいエンタテインメントを提案する展覧会だ。
同展は、来場者たちがある有名な「大どろぼう」の家にこっそり忍び込むという設定で構成されているという。大どろぼうは最後の盗みに出かけて留守だが、回廊、応接室、隠し部屋など8つの部屋に分けられた展示室には、歴代のどろぼうの肖像画や変装道具、美術品のほか、謎が謎を呼ぶ様々な品々が並んでいる。来場者は、展示品の特徴や装飾の趣味がそれぞれに異なる8つの部屋をめぐりながら、大どろぼうが誰なのかを探っていく。はたして無事にこの家から抜け出て、大どろぼうの正体を突き止めることができるのか——同展は、来場者の一人ひとりが主役となって、展示を楽しみ、意外な出会いに驚き、大どろぼうが誰なのかを推理するアクティヴな展覧会となっているのだ。

展示室である8つの部屋に参加するのは、絵本作家やイラストレーター、建築家、アートディレクター、映像作家 、作曲家、ブックディレクターなど、様々なジャンルの多数のクリエイターたちだ。伝説的などろぼうたちを描いた肖像画を並べた回廊や、谷川俊太郎の宇宙や星をめぐる詩を盗んだ大どろぼうが飾った「銀の庭」、大どろぼうの蔵書が並ぶ「青の応接間」、どろぼうを目指す子供たちが訓練に励む空間「子どものどろぼうジム」など、様々な設定で新作絵画やインスタレーションの数々が展示されるほか、絵本作家・ヨシタケシンスケによる新作絵本など、計4冊の関連書籍も刊行される。また、大どろぼうのコレクションというかたちで出品する画家、漫画家、陶芸家などの展示品も見どころだ。

どろぼうを知ることで人間の不思議さや面白さも感じることができる、ユーモアあふれる展覧会だ。ぜひ、展覧会に参加して、大どろぼうが誰なのか、なぜどろぼうから引退しようとしているのか、その謎を解いてみたい。
<開催概要>
『大どろぼうの家』
会期:2025年7月16日(水)〜9月28日(日) ※無休
会場:PLAY! MUSEUM
時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
料金: 一般1,800円、大学1,200円、高校1,000円、中小600円
※立川割あり、土日祝は日付指定券優先
公式サイト:
https://play2020.jp/article/dorobou/
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