マオリABに完敗もウェールズ2連戦へ自信あり! ジョーンズHC「ブレイクダウン、ラックで勝てると確信」
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エディー・ジョーンズHC (C)JRFU
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すべて見る6月30日、エディー・ジョーンズHCがオンライン取材に出席し、『リポビタンDチャレンジカップ2025』ウェールズ戦の必勝を誓った。『リポビタンDチャレンジカップ』マオリ・オールブラックス戦は残念ながら20-53の完敗。超速ラグビーが機能した前半こそ17-15で折り返したものの、疲労で足が止まる後半は不発で6トライを畳み掛けられた。第2次エディー体制初年度と同じ課題を持ち越す結果となったが、指揮官の見方は違った。
「ふたつは全く別のチーム、違うゲームになる。JAPAN XVの試合を振り返ると、40分はいいラグビーをしていた。しかし、後半はマオリABにプレッシャーを掛けることができなかった。私たちのスタイルである超速ラグビーをぶつけるため、時には別のプレイも必要になるかもしれない。ウェールズ戦ではその点を修正し、違った形でプレッシャーを掛けていきたいし」
ジョーンズHCは17連敗と不振あえぐウェールズをこのように見ていた。
「『シックスネーションズ』の途中で、(ウォーレン・)ガットランドコーチから替わった。ガットランドの時はキックを多用して、カウンターでウェールズらしい伝統的なプレーをしていた。新しいコーチ(マット・シェラット暫定HC)が入ってきて、横から横に振るスイングアタックを使って、キックを多用してくる。9番がかなり重要なポイントになっている。我々としてはハイボールの処理、キックオフレシーブ、そしてブレイクダウンが重要になってくる」
ジョーンズHCは重要視するブレイクダウンから勝機を探るつもりである。
「アンストラクチャーにおけるスキル練習やインテンシティのキャパシティーに上げる練習をフィールドの中でも実践的に行っている。ディフェンスはコーチも変わってばかりで着手したばかり、発展的に強化しているところ。ブレイクダウンもキーとなってくるのでしっかり今取り組んでいる。ウェールズにはブレイクダウン、ラックで勝てると確信しているし、ブレイクダウン、ラックの攻防で勝てば勝機が見えてくると思う」
さらにジョーンズHCは「奇襲攻撃」を準備していると明かした。
「試合の中盤はパワーの争いになる。ジャパンは本質的にパワーのあるチームではないので、試合の流れを壊す方法を見つける必要がある。そのためには、多様なアプローチが必要で、『奇襲攻撃』のようなアプローチが必要。
我々は速いスタートを切りたいが、中盤20分過ぎから奇襲攻撃を仕掛けていろんなバリエーションのアタック、相手が予測していない、違う戦法を取っていきたいという考えている。ゲリラ攻撃というのは本当にスキルが求められ、簡単なことではないが、そこにハードワークして取り組んでいる」
また同日はマオリAB戦に先発したPR竹内柊平と宮崎合宿で次戦に備えたCTB中野将伍が取材対応を行い、このようにマオリAB戦を振り返った。
竹内「僕はJAPAN XVであれ、国を代表する試合なので、勝利がマストだと思っていた。自分たちのいいところ悪いところがあったが、勝つべき試合、絶対落としてはいけない試合だったと自分は認識している。ただ非キャップ試合で本番のテストマッチが引っ張られたら元も子もないので、悔しさもあるがそこは切り替えて自分の強みであるエナジーを出してチームを盛り上げていくしかない」
中野「自分たちのアタックにモメンタムがない中アタックをし続けて苦しくなった感じがした。自分たちの勢いがない中いつキックを蹴って前進するか、そこのバランスも必要という感じ。勢いがないまま攻め続けるのか、キックでもう一回勢いを作るのか」
ふたりはウェールズ戦に向けてポイントを口にした。
竹内「見ていて明確に感じたと思うが、やっぱりディフェンスの部分。1対1を突かれると、どうしてもゲインされるので。ウェールズはセットプレーが強いチーム。スクラム、モールからモメンタムを作り、BKで取り切る。セットプレーで受けちゃうとゲームにならない。そこはタイトヘッドとして、自分が牽引できるところだと思う。そこを率先して身体を当てたい。マオリ戦の反省はBKとのつなぎ目の部分、1対1になってしまうところなので、ワークレートを上げたい。ふたりでタックルに入ればフィジカル差は関係ない。疲れた後半が重要になってくるので、前回の学びを生かしていきたい」
中野「ディフェンスでもアタックでも、ウェールズも順目順目でBKがたくさん動いて走ってくるのでそれに負けないようにしたい。ディフェンスでもハードワークし、アタックでも超速で動いて人数で勝つことを意識している。ハイボールを蹴ってコンテストが多くなってくると思うので、ハイボールコンテストはBKとして獲得しないといけない」
『リポビタンDチャレンジカップ2025』日本代表×ウェールズ代表は7月5日(土)・ミクニワールドスタジアム北九州、12日(土)・ノエビアスタジアム神戸にて2連戦がキックオフ。初戦のチケットは予定枚数終了、第2戦のチケットは発売中。初戦の模様はNHK総合、第2戦は日本テレビ系にて全国生中継。
リポビタンDチャレンジカップ2025のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2559464
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