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「PFFアワード2025」入選作品22本発表 高校生監督による作品も

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「PFFアワード2025」入選作品

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9月6日(土)より国立映画アーカイブで開催される『第47回ぴあフィルムフェスティバル2025』(以下、PFF)のコンペティション部門「PFFアワード2025」の入選作品が発表された。

「PFFアワード」は、1977年にスタートした映画監督を目指す若者たちの自主映画コンペティション。現在公開中の『国宝』の李相日監督、今年の大島渚賞を受賞した『ナミビアの砂漠』の山中瑶子監督、5月のカンヌ映画祭で注目を集めた『ルノワール』の早川千絵監督など、これまでに190名を超えるプロの映画監督を輩出してきた。

「PFFアワード2025」の応募数は史上2番目となる795作品で、昨年から実施している10代の出品料無料化の効果もあり、10代の応募作品が前年比約1.5倍に増加。17名のセレクションメンバーによる約4カ月間の選考を経て、22本の入選作品が決定した。平均年齢は23.8歳で、高校生監督による作品も3本入選。最年少の監督は16歳の金澤誠人、最年長は35歳の金内健樹で、作品の長さも最短11分から最長120分まで多様だ。全22本の入選作品は、9月のPFF東京会場で2回、11月開催の京都会場で1回のスクリーン上映に加え、オンラインでの同時配信も予定されている。グランプリなど各賞は、9月19日(金)の表彰式で発表される。

また、若年層の観客とつくり手の出会いの場を創出するため、10代限定の無料招待キャンペーンも実施。対象は2006年4月1日以降生まれの方で、同伴者1名(どちらかが10代ならOK、保護者の同伴も可)とともに、映画祭の全プログラムに無料で招待される。申込方法は映画祭公式サイトからLINE公式アカウントに友だち登録することで、8月上旬より申込フォームが案内される予定だ。

入選作品の発表にあたり、「PFFアワード2025」ディレクターの荒木啓子からコメントが到着した。

■荒木啓子(「PFFアワード2025」ディレクター) コメント
大変お待たせ致しました! 4カ月間、795本の応募作品から映画への情熱を浴び続け、映画を生み出す奇跡のような瞬間を感じる日々を過ごしました。
ご応募いただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。
17名のセレクションメンバーと延べ3日間語り合い、17の違う視点からの言葉を溢れるほど抱きながら、最終的に、本年は、以下、22作品の入選を決定致しました。
この22作品22監督は、16歳から35歳まで、バックグラウンドも制作体制も多様です。共通するのは「映画」をつくる意志。彼らの生み出す映画を体験し、その先も見守っていただけることを願い、9月の東京、11月の京都、と2つの都市で開催する『第47回ぴあフィルムフェスティバル2025』での上映を行います。
そして、ここで最もお伝えしたいのは、ボーダーにあった作品です。「選ぶ」という苦行を最も感じるのが、こうした作品を思うときです。
言葉にならないことばを伝える『藪に惹かれ』、スタイリッシュさが群を抜く『HYANG-SU』、主演男優賞の声も高い『勤労者は今日も睡眠を求める』、意表をつかれる『サンタクロースたちの休暇』、その言葉が、声が、胸迫る『魔物の水音』、現代の課題を誠実に提示する『わたしたちのいるところ』、エンターテインメイントを見事に追及した『ロックンロウル』、素晴らしい歌に魅入る『翳りゆく部屋』、切実な心、寄り添う姿勢に打たれる『36.3』、大変な力作『私の横たわる内臓』、更にその世界が深まる『霞始めてたなびく』、ふたりの記憶を確認する新しいラブレター『その眼が見ていた光』……いずれも心揺さぶられます。
映画を生み出すということに果敢に挑戦なさった皆様に、改めて感謝と敬意を捧げます。
そして、自主的に生み出される映画たちと、ひとりでも多くの新たな観客との出会いを実現すべく、映画祭を開催します。ぜひ是非、いま、最先端の自主映画に遭遇してください。

「PFFアワード2025」入選作品

※作品名五十音順。年齢は応募時、職業(学校名)は制作時のもの

『あの頃』(11分)

監督:戸田遥太(18歳/埼玉県出身/埼玉県立松山高等学校 映像制作部)

『アンダー・マイ・スキン』(20分)

監督:細川巧晴(21歳/富山県出身/京都芸術大学 芸術学部 映画学科)

『カクレミノ』(35分)

監督:澤田 晴(22歳/福井県出身/長岡造形大学 視覚デザイン学科)

『空回りする直美』(44分)

監督:中里ふく(20歳/東京都出身/東放学園映画専門学校 映画制作科)

『黄色いシミ』(32分)

監督:野村一瑛(29歳/東京都出身/フリーター)

『傷ついた天使』(96分)

監督:田辺洸成(21歳/福岡県出身/青山学院大学 総合文化政策学部)

『Caravan』(59分)

監督:庄司 皓(23歳/宮城県出身/同志社大学)

『屈折の行方』(66分)

監督:鴨林諄宜(25歳/大阪府出身/フリーター)

『紅の空』(26分)

監督:瀨川 翔(17歳/東京都出身/三田国際科学学園高校)

『CROSS-TALK』(26分)

監督:原田 捷(24歳/神奈川県出身/会社員)

『郷』(93分)

監督:伊地知拓郎(27歳/鹿児島県出身/映画監督)

『人生はいつだってHARDだ』(34分)

監督:笠原崇志(30歳/宮城県出身/俳優)

『名前をつけるのは、これから』(39分)

監督:直林水悕(29歳/福岡県出身/会社員)

『ノイズの住人』(48分)

監督:アンドレス・マドルエニョ(30歳/メキシコ出身/武蔵野美術大学大学院 映像・写真コース)

『PEAK END』(120分)

監督:シン・チェリン(26歳/韓国出身/京都芸術大学 芸術学部 映画学科)

『BRAND NEW LOVE』(84分)

監督:岩倉龍一(22歳/神奈川県出身/東京造形大学 造形学部 映画・映像専攻)

『僕はガタロウ』(18分)

監督:久保地穂乃(24歳/東京都出身/フリーター)

『マイ スモール ワールド』(11分)

監督:丸岡優月(21歳/愛知県出身/名古屋学芸大学 映像メディア学科)

『宮沢さんは剥がさせないっ!』(12分)

監督:金澤誠人(16歳/東京都出身/東京都立工芸高等学校 マシンクラフト科)

『ロ-16号棟』(11分)

監督:井上優衣(21歳/東京都出身/武蔵野美術大学 造形構想学部 映像学科)

『惑星イノウエ』(54分)

監督:鈴木大智(22歳/東京都出身/東京造形大学 造形学部 映画・映像専攻)

『ワンダリング・メモリア』(18分)

監督:金内健樹(35歳/東京都出身/フリーター)

<開催情報>
『第47回ぴあフィルムフェスティバル2025』

日程:9月6日(土)~20日(土)
会場:国立映画アーカイブ ※月曜休館

公式サイト:
https://pff.jp/47th/

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