人気の長編講談『天保六花撰』を宝井琴調が通し読み『鈴本演芸場 7月下席』夜の部
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映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。
【水先案内人 長井好弘のおススメ】
「創業は幕末」という東京・上野の鈴本演芸場。近年、夜の部はトリのネタ出し(事前に演目を発表する)が当たり前になっている。
7月下席の夜は、講談師・宝井琴調が歌舞伎や浪曲でもお馴染みの長編講談『天保六花撰』を10日間連続で読む。講談協会会長を務める琴調は、落語中心の寄席にも積極的に出演し、近年復活の兆しが見える講談をさらにアピールしようと奮闘している。
『天保六花撰』は、明治の名人、二代目松林伯圓作の悪漢物語だ。強請、集りがメシの種という御数寄屋坊主の河内山宗俊を中心に、御家人崩れの片岡直次郎、盗賊の首領・森田屋清蔵など、一癖も二癖もある6人の悪漢が江戸の街を跋扈する。人気の演目だが、通し公演は極めて珍しい。「キンチョーの夏」は講談にかぎる。
<公演情報>
『鈴本演芸場 7月下席』夜の部
2025年7月21日(月・祝)~30日(水)
開場 16:30/開演 17:00
公式サイト:
http://www.rakugo.or.jp/