結成15周年の記念イヤーを迎えたNMB48の特別連載。塩月希依音&坂下真心インタビュー【前編】
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左から、坂下真心、塩月希依音 撮影:福家信哉
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取材・文:田辺ユウキ
撮影:福家信哉
結成15周年の節目を迎えたNMB48。2025年は「大阪から世界へ」を合言葉に、さらに多岐にわたる活動をみせている。そんなNMB48が、Zepp Osaka Bayside(大阪)にて7月24日(木) に『NMB48 天使のユートピア公演 2025 with BAND』、25日(金) に『NMB48 ここにだって天使はいる公演 2025』、8月31日(日) にはLINE CUBE SHIBUYA(東京)にて両公演をおこなう。その公演開催を記念して、全4回の特別連載を実施!
まず、塩月希依音、坂下真心が2週に渡って登場。連載1回目は、初めてのフルマラソンの経験や『大阪・関西万博』について語ってくれた。
――塩月さん、坂下さんは2月開催『大阪マラソン』に参加され、初のフルマラソン挑戦でありながら見事に完走を果たされました。
塩月 私はもともと体力に自信がある方なのですが、でもNMB48に入ってからはダンスばかりで、運動らしい運動はしてこなかったんです。いくら体力に自信があると言ってもフルマラソンは「さすがに無理かも」と不安がありました。でも走っているうちに「意外といけるかも」となりました。伴走でペースメーカーの方も付いてくださっていたのですが、30キロくらいから調子がさらに出てきてスピードも乗り、最終的には伴走者の方よりかなり早くゴールしちゃって。体育会系の魂に火がつきました(笑)。
――さすが自称「体力お化け」ですね。
塩月 「体力お化け」という肩書きを強みにこれまでやってきたから、もし途中でリタイアなんてしようものなら、NMB48劇場に帰ってこられなかったです。「あの肩書きは一体なんだったんだ」となりかねないので!

――坂下さんはフルマラソンに挑戦してみて、いかがでしたか。
坂下 大会前は、自分が42.195キロを走り切る姿が想像できませんでした。練習でも20キロまでが限界でしたし、「どうなるかな」と不安でした。だから、なんとかゴールすることができました。
塩月 いやいや、全然違うでしょ! だって初フルマラソンなのに、女子の20歳未満の部門で3位ですよ。
坂下 走っている最中に雪が降ってきて、坂道も大変で、「人生でこんなにしんどいことってあるのか」と何度も気持ちが折れそうになりました。沿道のみなさんの応援のおかげです。
塩月 そういえば私は沿道で応援してくださるファンの方から「結婚して」とプロポーズされました。「え、このタイミングで?」という感じだったけど、まだ体力も十分ある10キロくらいの地点だったので、断る余裕もありました。もしあれが30キロ付近だったら、プロポーズを受けていたかもしれないですね。それこそ40キロだったら、もう「全然オッケー」って。また走る機会があれば、40キロ付近でプロポーズしてきた人たちは全員OKしちゃいそう(笑)。
坂下 私も最初の方は沿道の方を見る余裕はあったけど、終盤は会釈するので精一杯。40キロくらいからは「あと何キロで終わる」みたいなことばかり考えていました。1キロが、二倍くらい長く感じました。「あと1キロだからがんばって」と言われても、「その1キロっていつ終わるん?」って(苦笑)。

――またNMB48としては2025年、『大阪・関西万博』スペシャルサポーターという大役も務めていらっしゃいます。
塩月 『万博』ってどういうものなのかお話は聞いていたものの、1970年に開催された『大阪万博(日本万国博覧会)』を体験していないので、「どんな感じなんやろう」と実感がないまま開幕を迎えたんです。ただ、実際に足を運ぶと来場者の多さに圧倒され、「大阪から盛り上げていこう」という熱量も感じ、「『万博』ってすごい」と驚きました。NMB48のメンバーとしてそういう歴史的な瞬間にスペシャルサポーターとして立ち会うことができ、大阪で活動してきて本当に良かったです。
坂下 私も両親から1970年の『大阪万博』の話は聞いていましたが、希依音さんと同じく、自分が経験していないので「どれだけすごいんだろう」と実感が湧いていませんでした。だけど開幕し、世界規模の一大イベントであることがひしひしと伝わってきて、そこにNMB48として関わらせていただけたことを本当にありがたく思いました。このタイミングでNMB48として活動していないとできない役割ですし、いろんな巡り合わせを感じます。
塩月 『万博』ってさまざまな楽しみ方ができますよね。アート感覚を味わうも良し、その場の雰囲気を満喫するのも良し。各パビリオンで表現されているものがなんなのか、いろんなことを考えたりもできます。

――ちなみに『大阪・関西万博』は、パビリオンなどを通して「いのちの輝き」を実感できる機会が多いことが特徴です。そこで気軽にお答えいただきたいのですが、おふたりは日頃、どんなときに「生きているな」「生きていて良かったな」と思えますか。
塩月 軽いケガをしたり、体調を崩したりして、でもそれが少しずつ治っていくところを見て「人間の細胞ってすごい。頑張れ、免疫力。自分は生きている!」と思えるんです(笑)。とにかく免疫をつけるために、たとえば緑茶を飲んでカテキンを摂取して「体の中に入ってきている」と感じたり、乳酸菌を摂って「栄養がきた」と思ったり。自分の体の力を信じて体調を回復させているときに、「よし、生きてるぜっ!」となります。
坂下 希依音さんさんらしい回答(笑)。私は、一人旅が好きでよく行くのですが、そのときに生きていることを実感します。たとえばこの前、韓国へ行ったのですが、仁川空港がすごく混んでいて保安検査もなかなか進まず、帰りの飛行機に間に合いそうになかったんです。でも「まあ、これもまた人生やな」って。
塩月 どういうこと!?
坂下 帰れなかったとしても「生きていたらそんなこともあるか。むしろ、これも旅の醍醐味だな」と思ったんです。もし空港で1泊くらいすることになっても、「MCのエピソードトークにできそう」と開き直っていました。そういえば初めて韓国へ行ったときも、もともと同期の子と韓国へ行く予定だったんです。だけどその子が風邪で行けなくなって、急きょ、ひとりで行きました。初めての土地で韓国語も分からなかったけど、「まあ行けるか」って。
塩月 まこちって、本当に“旅行行きたい欲”がすごいよね。この前も2泊3日の北海道旅行へ行っていたけど、帰ってきてすぐに劇場公演に出ていたし。自分で自分の首を絞めるようなハードスケジュールをよく組んでいる。
坂下 スケジュールや時間に空きがあったら、ギチギチに埋めたくなるんです。あと、どんなことがやれるのか自分を試してみたくなります。さすがに北海道旅行から帰ってきてそのまま公演に出たのは、メンバーもびっくりしていましたけど。ただ旅は、景色、食べ物など、そこへ行ってみないと分からないことをたくさん得られますし、生きている醍醐味を感じるんです。
塩月 まこちと私と正反対。私は性格的にせっかちだから、旅先でもゆっくり観光を楽しむというより、「よし、見た。オッケー、次、次!」となります。
坂下 希依音さんとは絶対に旅へ行けないですね、仲が悪くなって帰ってくることになりそう(笑)。
――今回のインタビュー前半の記事ではおふたりやグループの近況についてお話を訊きましたが、後半の記事では7月24日・25日にZepp Osaka Bayside、8月31日にLINE CUBE SHIBUYAで開催される『『NMB48 天使のユートピア公演 2025』、『NMB48 ここにだって天使はいる公演 2025』についてお話をうかがっていきたいと思います。
塩月・坂下 よろしくお願いします!

<公演情報>
「天使のユートピア公演 2025 with BAND」
【大阪公演】7月24日(木) Zepp Osaka Bayside
【東京公演】8月31日(日) LINE CUBE SHIBUYA
「ここにだって天使はいる公演 2025」
【大阪公演】7月25日(金) Zepp Osaka Bayside
【東京公演】8月31日(日) LINE CUBE SHIBUYA
「山本望叶 卒業コンサート」
【大阪公演】7月26日(土) Zepp Osaka Bayside
「ここにだって天使はいる公演 2025」
【東京公演】8月31日(日) LINE CUBE SHIBUYA
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=AA280001
公式サイト:
http://www.nmb48.com/
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