『スター・ウォーズ』など名作映画のアイテムを多数出品 『ハリウッド/エンターテイメント・シグネチャー・オークション』開催決定
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『ハリウッド/エンターテイメント・シグネチャー・オークション』出品アイテムの一部
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すべて見る米国で設立された最大の美術品・収集品オークションハウス「ヘリテージ・オークションズ」は、7月15日(火)から18日(金)に『ハリウッド/エンターテイメント・シグネチャー・オークション』の開催を発表した。
今回のオークションでは、映画史に名を刻む名作のアイテムが多数出品される。ハリウッド映画創世期の巨匠監督セシル・B・デミルが最後に監督を務めた『十戒』(1956)で使用された赤い花崗岩の石板は、シナイ山から採石された花崗岩から彫られたもので、デミルの個人コレクションの中でも特に愛されていた遺品とされている。

また、オーソン・ウェルズ初監督作『市民ケーン』(1941)の「バラのつぼみ(Rosebud)」のそりも出品。このそりは、『グレムリン』や『ハウリング』で知られるジョー・ダンテ監督が1984年に旧RKOピクチャーズのスタジオで偶然発見したもので、長い間失われたと考えられていたアイテムだ。

『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989)で使用されたブルウィップ(鞭)も注目のアイテム。この鞭は1989年にロンドンで開催されたロイヤル・チャリティー・プレミアで、映画の製作陣から当時のチャールズ皇太子に贈呈され、後にダイアナ妃から譲渡されたものだ。ルーカスフィルムによる真正証明と専門家による詳細な分析に裏打ちされており、これまでに確認された中でも最も重要な『インディ・ジョーンズ』関連の映画小道具のひとつとされている。

『スター・ウォーズ』関連では、『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980)の撮影用オリジナルミニチュア、スカイウォーカー「レッド5」Xウイング・スターファイターが出品される。このモデルは、ダゴバとクラウドシティへと飛ぶシーンで使用され、ILMの視覚効果スーパーバイザー、ブライアン・ジョンソンによる詳細な真正証明書も付属している。

さらに、『007/ユア・アイズ・オンリー』(1981)の劇中カーチェイス・シーンに登場する黄色いシトロエン2CVも出品される。このシトロエンは、ジェームズ・ボンド(ロジャー・ムーア)とメリーナ・ハヴロック(キャロル・ブーケ)による7分間のアクションシーンの冒頭撮影で使用されたもの。ムーアがお気に入りのボンドカーと呼んだとされるこの車は、長年所在不明とされていたが、シトロエン愛好家によってパリのスクラップ置き場で発見され、今回が初めてのオークション出品となる。

ヘリテージ・オークションズのエグゼクティブバイスプレジデント、ジョー・マッダレーナは「これは当社にとって過去最大級のエンタテインメントイベントであるだけでなく、エンタテインメントオークションの歴史においても、最も重要なイベントのひとつです。ルーク・スカイウォーカーのXウイングやインディ・ジョーンズの鞭は、単なる小道具ではありません。まさに“神話的な存在”です」とコメントしている。
<作品情報>
『ハリウッド/エンターテイメント・シグネチャー・オークション』
7月15日(火)~18日(金) 開催
公式サイト:
https://www.ha.com/tokyo
フォトギャラリー(10件)
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