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歌川国芳ら31名の浮世絵師が描いた猫たちが大集合『Ukiyo-e 猫百科 ごろごろまるまるネコづくし』そごう美術館で

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歌川国芳《猫の百面相[またたび 荒獅子男之助ほか]》渡邊木版美術画舗蔵

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横浜のそごう美術館では、2025年7月19日(土)より、『Ukiyo-e 猫百科 ごろごろまるまるネコづくし』展を開催する。猫を描いた浮世絵版画をとおして、猫の生き方や歴史、人との関わりを「猫あるある」を交えて紹介する展覧会だ。

古くは平安時代の『源氏物語』の中に、宮廷で愛される動物として登場する猫。江戸時代になると、猫は人にとっていっそう身近な存在となり、肉筆画や浮世絵版画には、人と暮らす猫の姿が数多く描かれるようになった。

歌川国芳《流行猫の狂言づくし[団七九郎兵衛ほか]》個人蔵

猫を描いた浮世絵師の中でも、特に猫好きだったことで知られるのが、江戸時代後期の浮世絵師・歌川国芳だ。国芳の工房には常に猫が数匹たむろしており、家には歴代飼い猫の戒名を書いた位牌を置く猫用仏壇や、猫の過去帳まであったという。同展ではこの国芳を筆頭に、江戸から明治にかけて活躍した浮世絵師、総勢31名による、猫を描いた浮世絵版画147点を紹介する。

体を丸めたり、毛繕いをしたりという、「猫といえばこのポーズ」を描いた作品もあれば、爪研ぎをしたり、大きく伸びをしたり、本来の野生的なハンターらしい習性を描いたもの、さらに美女に可愛がられたり、にんまり笑って、どこか人間らしい表情を浮かべたり、様々な猫の作品が登場する。

また「かわいさ」だけではない猫の姿として、人々を翻弄する化け猫や猫又など、猫の妖怪伝説から生まれた少し恐ろしい作品や、歌舞伎役者に扮したり、三味線の稽古や商売に余念のない猫など、擬人化された猫たちも紹介される。猫を通して、当時の暮らしや社会の変化を感じることができるだろう。

歌川国貞《新板風流相生尽 卯春 竹にすゞめ》個人蔵

そごう美術館の展示室内特設会場で開催される「立川志らく 落語会」や、同展監修者で福島県立美術館学芸員、月本寿彦氏による講演会、粘土で浮世絵の猫を作るワークショップ「ネコ・コネよう!」など、関連イベント多数。夏休みの子供向け企画としては、ジュニア向けギャラリートークやギャラリーガイドほか、展覧会を見て見学レポートや思い出をまとめる宿題スペース「小・中学生優先ジュニアルーム(自習室)」も開室される。

<開催概要>
『Ukiyo-e 猫百科 ごろごろまるまるネコづくし』

会期:2025年7月19日(土)〜9月2日(火) ※会期中無休
会場:そごう美術館
時間:10:00~20:00(入館は19:30まで)
料金:一般1,400円、大高1,200円
公式サイト: https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/

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