結成15周年の記念イヤーを迎えたNMB48の特別連載。芳賀礼&青原優花インタビュー《前編》
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左から、芳賀礼、青原優花 撮影:福家信哉
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すべて見る取材・文:田辺ユウキ
結成15周年の節目を迎えたNMB48。2025年は「大阪から世界へ」を合言葉に、さらに多岐にわたる活動をみせている。そんなNMB48が、Zepp Osaka Bayside(大阪)にて7月24日(木)に『NMB48 天使のユートピア公演 2025 with BAND』、25日(金)に『NMB48 ここにだって天使はいる公演 2025』、8月31日(日)にはLINE CUBE SHIBUYA(東京)にて両公演をおこなう。その公演開催を記念して、全4回の特別連載を実施!
今回は、芳賀礼、青原優花のインタビュー前半をお届け。同期のふたりの関係性や活動について話を聞いた。
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――10月13日(月・祝)まで開催の『大阪・関西万博』で、NMB48はスペシャルサポーターを担当されています。『大阪・関西万博』を体験されていかがでしたか。
芳賀 私はお仕事、プライベートを合わせて5回以上行っています。実はこの取材前も、午前中に行っていました(笑)。開幕前は『万博』がどういうものかあまりピンと来ていなかったんです。日本で開催された『万博』を経験していないかったですし。でも実際に行ってみたら本当におもしろくて。未来のことってなかなか具体的にイメージしづらいもの。だけど『万博』では「こういう未来になっていくんだろうな」と想像が膨らみます。どのパビリオンへ行ってもわくわくしますし、いろんな国やクリエイターの方の技術とアイデアが詰まった場所です。
青原 世界の最先端が感じられる場所です。さまざまな国の方とお会いできますし、未来の体験もできます。こんなにすばらしい出来事が、大阪で開催されていることの意味の大きさを感じます。NMB48にとってこのスペシャルサポーターという役割は、「ただごとではないぞ」って。今後も、私たちなりにその魅力を伝えていきたいです。

――数々のパビリオンなどを通して「いのちの輝き」を実感できるのが『大阪・関西万博』です。おふたりは日頃、どんなときに「生きていて良かったな」と思えますか。
青原 私はふたつあります。ひとつは最近、サウナにはまっていること。サウナで長時間、汗をかいてから水風呂に入った瞬間「生きてる!」って(笑)。私は結構、ストイックなことが好きで、自分を追い詰めたいタイプ。サウナで自分を追い詰めて、そして解放された瞬間にまさに「生きていて良かった」とスッとします。もうひとつは劇場公演のお見送り会です。ライブは体力をすごく使うもの。でも、お見送り会でファンの方から「今日、良かったよ」「また見に来るね」と言っていただいたとき、「頑張って良かった、生きていて良かった」と思えるんです。「生命を燃やして頑張りたい」という気持ちになります。
――芳賀さんは、大盛真歩さん(AKB48)とのツーショット写真をXの固定投稿として載せていらっしゃいますが、そこに記されている一言がまさに「生きてます。」ですね!
芳賀 まさに、それがすべての答えです! 私はアイドルが大好きで、特に神推しが大盛真歩さん。大盛真歩さんにお会いするためにNMB48の活動をがんばっていると言っても、過言ではありません(笑)。大盛真歩さんとお会いできた瞬間「もう人生に悔いはない」と思いましたから。
――ハハハ(笑)。
芳賀 あともうひとつ「生きている」と実感が得られるのが、普段の劇場公演でしんどい曲をパフォーマンスし終えた瞬間。体力の限界がきているのですが、同時に「生きているな」と感じられるんです。達成感もありますし、自分も、みんなも汗がキラキラと輝いていて、そのとき「生きてる」って。気持ちがいいです。どんなことでも全力でやり切らないと達成感は得られませんし、やり切ったとき、今を全力で生きている感じがします。

――おふたりは個人の活動も個性がきわだってきている気がします。青原さんはアートコンペ『Laugh&Peace Art Competition 2025』に絵を出展するなどしています。出展作品はいずれも抽象画ですが、「周りを気にせず、自分のやりたいことをやればいい」というメッセージが感じられました。
青原 そのメッセージには理由があって、NMB48のオーディションを受ける前、私は普通に学生生活を送っていました。でもお姉ちゃん(青原和花)から「一緒に受けよう」と言われてオーディションを受けたら、奇跡的に合格することができました。今、ステージの上に立つことができているのも奇跡的。ただ、お姉ちゃんに声をかけてもらって、自分も「やりたい」と思ったことを進んでできているからこそ、この素敵な景色を見ることができています。もしあのとき、自分に勇気がなかったらこの景色を見ることができていません。やりたいことがあったら一歩を踏み出すこと、その大切さを作品として伝えたかったんです。これからもアートは続けていきたいですし、いつか個展を開きたいです。
――芳賀さんは雑誌『EX大衆』の連載「れいぽんのかれいなホリデイ」を読んでいても、好奇心の旺盛さが伝わってきます。ちなみに芳賀さんにとって、自分だけの特殊な好奇心ってなにかありますか?
芳賀 私は人の横顔を見ることが大好き。街中でも、きれいなお姉様を見かけたら、横顔を見るためだけに一旦回り込んでみたり。めちゃくちゃ怪しい行動なんですけど(笑)。NMB48のメンバーはみんな横顔がいいんですけど、特に好きなのが同期の池田典愛。正面から見たときの顔の輪郭がすごく美しくて、さらに横から見たとき、顎のラインがシュッとしていて、鼻は高いけど決して主張しすぎていない。涙袋もきれいで、目もぱっちり。大好きな横顔です。これからも横顔評論家としてやらせていただきます!

――今、芳賀さんから「同期」というワードが出ましたが、おふたりはまさに同期の9期生ですね。2022年12月19日の劇場公演でお披露目されました。
芳賀 同期はとても大切な存在。今はチームが違うから、会えるのも、コンサートのリハーサル期間や9期生でなにかをやるというときだけ。以前まで劇場公演で毎日のように会えていたのに、こんなにも会えなくなるもんなんだって……。あらためて同期の存在の大きさを感じました。特に私の場合、29thシングル「これが愛なのか」(2024年)でシングル表題曲選抜メンバーに選ばれたとき、プレッシャーもあって心細さを感じていたのですが、そういうとき、同期に会えると気持ちがポカポカしましたから。だからこそ、優花が31thシングル「チューストライク」(2025年)シングル表題曲で初めて選抜入りしたのはすごく嬉しかったです。すぐに「おめでとう、一緒に頑張ろうね」とメッセージを送りましたから。
青原 「おめでとう、一緒に頑張ろうね」の二文がすごく心に染みました。短い言葉でも通じ合える仲なんだな、と嬉しく思いましたし。れいぽんはすごく忙しいのに、それなのにそうやって連絡してくれて、本当に嬉しかったです。初めての選抜入りは嬉しさだけではなく不安もありました。でも不安を覚えたとき、れいぽんの言葉が心の支えになったんです。
――NMB48では11期生オーディションも開催されていて、おふたりの新しい後輩がまたできますね。これから加入する11期生にメッセージはありますか。
芳賀 好きな気持ちがあれば、きっと大丈夫。私はNMB48に入ったとき、ダンスも歌も初心者で、先生方にたくさんのことを教えていただきました。しんどさはもちろんありました。でも乗り越えられたのは「アイドルが好き」という気持ち。「好き」という気持ちが強ければ、努力がついてきます。前向きな気持ちで、身構えずにNMB48に入ってきてほしいです。
青原 活動するなかできっと自分に自信を持つことができるでしょうし、やりたいことが見つかるはず。将来の夢に向けての第一歩になるのではないでしょうか。「女優になりたい」という方は、渋谷凪咲さんたちがその道を切り開いてくださいました。バラエティで活躍している先輩方もたくさんいらっしゃいます。NMB48はいろんなことができる場所。私も「アートがやりたい」と思って、それを実現させることができました。少しの勇気を持つだけでいいと思います。それがきっと、変化や刺激に変わるはずです。
<公演情報>
「天使のユートピア公演 2025 with BAND」
【大阪公演】7月24日(木) Zepp Osaka Bayside
【東京公演】8月31日(日) LINE CUBE SHIBUYA
「ここにだって天使はいる公演 2025」
【大阪公演】7月25日(金) Zepp Osaka Bayside
【東京公演】8月31日(日) LINE CUBE SHIBUYA
「山本望叶 卒業コンサート」
【大阪公演】7月26日(土) Zepp Osaka Bayside
「ここにだって天使はいる公演 2025」
【東京公演】8月31日(日) LINE CUBE SHIBUYA
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2560892
公式サイト:
http://www.nmb48.com/
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