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特別展 『世界探検の旅―美と驚異の遺産―』奈良国立博物館で 人類約6000年の歴史を考古資料や民族資料約220件で展観

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《グデア頭像》イラク 紀元前2100年頃 天理大学附属天理参考館蔵

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奈良国立博物館の開館130年と、奈良に所在する天理大学の創立100周年を記念し、同博物館のコレクションと天理大学附属天理参考館のコレクションを組み合わせて紹介する展覧会が、7月26日(土)から9月23日(火・祝)まで、奈良国立博物館で開催される。2館の初のコラボレーションにより、人類の約6000年に及ぶ歴史を探求する試みだ。

1930年に創立された天理大学附属天理参考館は、人々を理解するには世界各地の歴史や風俗、習慣、実生活を知る必要があるという信念から、それぞれの土地の風習や生活がわかる資料を探し求めることを出発点としていた。当初はアジアの民族資料から始め、考古資料、世界各地の海外民族資料、日本の民俗資料、さらに切符などの交通文化資料が加えられ、現在はその資料によって世界旅行を体験できるほどの質と量を誇る国内有数のコレクションとなっている。

《緑松石象嵌青銅内玉戈》中国 殷(紀元前13~前11世紀) 天理大学附属天理参考館蔵

同展は、その30万点にのぼる膨大なコレクションの中から厳選した作品群と、奈良国立博物館所蔵の仏教美術作品などを組み合わせ、考古資料や民族資料を中心とした約220件を展観するもの。奈良国立博物館で「民族文化展」が開催されるのは今回が初めてのことであり、また世界でも天理参考館のみが所蔵する稀少な作品や初公開の作品が含まれているのも同展の見どころのひとつとなっている。

第1章の「文明の交差する世界」では、イランやイラク、ギリシア、中国で発達した文明や、シルクロードの交易網によって行き来した文化と仏教伝来の道など、東西文化の交流が紹介される。第2章の「神々と摩訶不思議な世界」では、ニューギニアからインドネシア、台湾、インド、古代エジプト、そしてアンデスまで、世界各地の信仰と死後の世界に関わる品々が登場する。第3章の「追憶の20世紀」では、北米、エジプト、中国の地域色豊かな文化から、今は失われつつある品々に込められた先人たちの知恵と手技に光があてられる。

《加彩鎮墓獣》中国 唐(8世紀) 天理大学附属天理参考館蔵

多彩な視点で幅広い地域に目配りし、これまであまり目にする機会のなかった大胆な造形の数々を見せてくれる同展はまた、世界の様々な文化を体感できるように、趣向を凝らした「現地感」のある展示空間が見どころのひとつとなっている。大人から子供まで楽しめる「旅するような博物館体験」をぜひこの機会に味わってみたい。

<開催概要>
奈良国立博物館開館130年・天理大学創立100周年記念特別展『世界探検の旅―美と驚異の遺産―』

会期:2025年7月26日(土)~9月23日(火・祝)
会場:奈良国立博物館 東・西新館
休館日:7月28日(月)、8月4日(月)、8月18日(月)、8月25日(月)、9月1日(月)、9月8日(月)、9月16日(火)
時間:9:30~17:00、土曜、8月5日(火)~8月15日(金)は19:00まで(入館は閉館の30分前まで)
料金:一般1,800円、大高1,300円
公式サイト:https://art.nikkei.com/tanken/

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