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大バズりのM!LKがコンサートツアーを完走 「この景色を当たり前と思わずに前に進んでいきたい」『M!LK CONCERT TOUR 2025「M!X」』ライブレポート

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『M!LK CONCERT TOUR 2025「M!X」』6月15日(日) 横浜アリーナ

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5人組ボーカルダンスユニット・M!LKが7月20日(日)、神戸ワールド記念ホールにて『M!LK CONCERT TOUR 2025「M!X」』の最終公演を迎えた。
キラキラも、ユーモアもぎゅっとM!LKの魅力が詰め込まれたツアー。本記事では6月15日(日)に横浜アリーナにて行われた公演の模様をレビューする。

アリーナを縦横無尽に駆け巡る!

煌めくペンライトの中、スクリーンには大きなM!Xの文字が。それだけでギュンッとライブへの期待が高まる。会場中央のステージに登場したM!LK。ピンクの衣装に身を包んだ5人の姿に大歓声が湧き起こる。

オープニング曲は『give you』。メンバーそれぞれがカメラに抜かれるたびに歓声が湧き起こるが、より大きな歓声を集めていたのは髪色を金に変えていた塩﨑太智。大胆なイメチェンだ。

佐野勇斗が音頭を取り、始まったのは『エビバティグッジョブ!』。佐野考案のメンバーの名前をコールするパートがある楽曲だが、空気を震わせるようなみ!るきーず(M!LKのファンネーム)の大きなコールが圧倒していく。

さらに『ハロー!』。冒頭から、み!るきーずも大きくペンライトを振り、盛り上げていく。山中柔太朗の「盛り上がる準備できてんの?俺たちに愛される覚悟できてんの?」という声掛けからそれぞれがご挨拶。ファンからのコールに笑顔を見せた。
山中と佐野が向かい合って歌い上げ、始まるのは『topaz』。キラキラした楽曲で会場を魅了した。

冒頭からトップスピードで楽曲を披露したあと、映像を挟み、今度はスタンドマイクを手に登場した5人は『LUCKY CALL』を。ポップな楽曲に続いてはドラムの音が響き渡る『Kiss Plan』へ。真っ赤なライティングの中、打って変わって大人っぽい雰囲気で見せていく。燃え上がるファイヤーボールが演出を盛り上げる。

そして『テレパシー』ではとびきりキュートに。多面的な魅力を惜しげなく見せていく。
メンバーカラーを連想するようなアイテムを手に取り『ブンブンブン』。ここでもみ!るきーずが大きなコールを響かせ、一体感を高めた。塩﨑がセンターに立ち、塩﨑のダンスを他の4人が真似る、というパートがまたキュートで自然と笑みが広がる。

笑いが絶えないMCもM!LKの魅力のひとつ

ここで、この日初めてのMCへ。改めて自己紹介をしたあと、吉田仁人が「楽しい!」と言うと、佐野も「楽しいね! ちょっとやばいね、飛ばし過ぎて後半持たないかも」と頷く。さらに吉田は「みなさん声援すごいね。イヤモニ飛び越えてくる」と嬉しそうな表情を見せた。

ここで盛り上がったのは佐野の特典会での対応について。ステージに残ってトークをする吉田と塩﨑が、佐野について「今日めっちゃ楽しそうだよね」。吉田も「高校生感があっていいよな、あの感じの勇斗」と言うと塩﨑も大きく頷き、「年とるごとに子どもになっていってる」と佐野の話題で大盛り上がり。

そして「特典会とか、1対1のときはカッコつけてる」と塩﨑が言うとそこに戻ってきた佐野が「かっこつけてねぇよ、別に!」。

それに対し、「こういうときはウェ~イとか言ってるけど……」と言い、特典会でのカッコイイ佐野のモノマネをする塩﨑。どうやら、SNSで特典会のツーショット会での佐野の写真を見たそう。このモノマネに会場は大いに湧いた。

今回、新曲が『アオノオト』が青春感あふれる楽曲ということで、特典会で制服を着てくれるみ!るきーずもいたのだとか。「撮りにきてくれる人が高校生で、付き合ってたらどういう感じかな、と思ってやっている」とキリッと佐野が言うと、会場から歓声が。

ここで実際に特典会の再現をしてみることに。そして山中が吉田もすごい、と話題を振ると曽野がファン役をやったが、吉田は終始、他人行儀。「パーテーションないのに壁を感じた」と曽野談。佐野も吉田も果たしてどういった対応をしているのか。本当かどうかは特典会に行ったみ!るきーずだけが知るところのようだ。

「このメンバーだったら絶対にやれる」

わちゃわちゃとしたMC明けはクールさを感じる『Break it down』からスタート。5人揃ってバック転を決め、大きな歓声を受ける場面も。映像を挟み『Diary』。黒を基調としたキラキラとした高貴さを感じさせる衣装をまとい、しっとりと届けた。

そのまま『Weekend』、『Buffalo Shuffle』となだれ込んでいく。大人な雰囲気を見せたところで『DEAR LIFE』。ここでは佐野が「いつもありがとう!みんなの近くに行くね!」と言ってトロッコに乗り込み、み!るきーずのそばで歌声を届けた。さらに『ブルーシャワー』を爽やかに。そんな楽曲と共に佐野は「みんなありがとうね、見えてるよ」と優しい表情を見せた。

このあとに流れた映像では、メンバーそれぞれに対しての思いをインタビューした音声が流れ、思わず会場も聞き入っているように感じられた。それぞれの愛がこもった言葉に、聞いているだけでもジンとくるものがある。

山中は「このメンバーだったら絶対にやれる」。何て嬉しい言葉だろう。
「このまま仲良く楽しくできているのが一番だな、って常々思います」「何が幸せか、って5人が仲良くて楽しいのも幸せだと思う」などと言った言葉が「今」のM!LKを表現しているかのようで印象的な映像だった。

そんな空気を引き継ぐように『On your mark』。サビではステージ中央にある階段に腰をおろし、歌いあげた。その様子はどこかリラックスしているような、ナチュラルな5人の姿を垣間見せてくれているようでもあり、ほっこりする。

続いて『奇跡が空に恋を響かせた』。サビではみ!るきーずも一緒に体を動かしていく。佐野が低い声で「やっと会えたね」と言い、キリッとした良い表情を見せて沸かせたかと思いきや、さらに『テルネロファイター』で勢いづけていく。全力でセンターステージへダッシュも見せ、パワフルなパフォーマンスで魅了した。

このあとのMCでは『テルネロファイター』でのメンバー同士の絡みから、お互いにかわいいと思っているのでは? というなんとも微笑ましい話題でわちゃわちゃしたが、ライブも終盤。「寂しいな、っていう思いもあるんですけど、本当に楽しかった!毎分毎秒楽しかったし」と吉田。「M!LKっていうグループの雰囲気もそうだけど、本当に毎日楽しいんですよね。ずーっと帰りの車の中もしゃべってたり。僕らのYouTubeのあのテンションでずっとなんですよ。楽しすぎて疲れちゃう、みたいな幸せな疲れ方を毎日のようにしていて」。でも、それが当たり前のことではないと感じている、と続ける。

「ここまでいろんなところで何回もライブやってきましたけど、毎回超楽しい。コミュニケーションがとれている感じとか。これからこの景色が当たり前と思わずに前に進んでいきたいと思いますので、引き続きM!LKのことをよろしくお願いします」と思いを伝えた。

そしてコールしたのは『Message』。スクリーンには、メンバーが歌い上げる姿がセピア色で映し出される。メンバーの直筆であろう歌詞も映し出されていて、M!LKからの「メッセージ」がしっかりと届けられていく。ラストはみ!るきーずも声を共にして歌い上げた。

そして、本編のラストを締めるのは『イイじゃん』。サビでは曲調だけではなくガラッとライティングも変わるのでつい引き込まれてしまう。そのままバシッと本編を終えるのはカッコよすぎる。

「男気瓦割り」にチャレンジ

まだ余韻が漂うエンドロールのあと、すぐにかかったのは「もう一杯」コール。
そのコールに応え、メンバーは2階席から登場。「アンコールありがとう!」と感謝の言葉を口にしつつ、2階席のみ!るきーずたちに笑顔を見せながら『I CAN DRINK』、『シアワシェイク』を届けた。

アンコール2曲を終えたところで充実した表情を見せる5人。ここで曽野の「ボレーシュート!」の振りから会場全体でウェーブをやりたいという提案が。ウェーブは横浜アリーナの端から端へと往復し、曽野のもとへと返っていく。ボールの如くウェーブを曽野がキャッチして満面の笑みを浮かべた。

佐野も「やべえ、盛り上がりすぎて。ほぼ全員とハートを作った自信がある」とこちらも笑顔を見せた。

一足先にステージに戻っていた吉田も「トロッコ楽しい!みんながバイバイしてくれる」とニコニコ。そんな吉田に山中が「(手を振られることが)なかった人生じゃん」と言うと「あのときキャーッ!て言われなかった分、今言われてる」と返す場面も。
そしてここでは新曲『アオノオト』について。山中が大好きな楽曲だそうで「過去イチを更新しました」。それぐらい好きな曲とのこと。

また衣装についても触れ、「あの制服めっちゃ好きなのよ」と吉田。「平成の制服をイメージして作った」と山中が言うと、メンバーも口々に「かわいい」と言うが、佐野は吉田からの視線が気になったようで……。

グループでは最年長の佐野。「25歳とかのときは制服着てもなんとも思わなかったの。でもこの前着たじゃん、みんなでさ。3秒ぐらい言葉がでなかった」とコメント。カッコよかったと言われるものの、「どうしてもサラリーマンの方みたいに見えちゃうの」。「最近、制服よりスーツの方が衣装とかでも多いからね。お芝居のときも」と吉田が言い、メンバーからはカッコイイと声が飛ぶが、本人が納得できていないらしく、「自信を得ないと役が入ってこない」とナイーブな一面を見せた。

そんな話題となっていた『アオノオト』を披露。夏にぴったりな楽曲で最高の笑顔を届けた。大人な雰囲気、クールさ、ワイルド、キラキラといろんなM!LKでみ!るきーずを魅了してきたが、最後は恒例のバラエティコーナーへ。

今回は「男気瓦割り」だ。それぞれ10枚の瓦が用意され、一番割った枚数が少ない人が罰ゲームを受けるというシンプルなものだ。

しかし、冒頭から塩﨑がまさかの0枚で負けが確定ムードに。続く曽野は2枚で苦笑いを見せたが、塩﨑が0枚だったこともあり、どことなく表情に余裕が。

そして佐野は10枚キレイに割り、「今日、ちょっと調子悪かったわ」とこちらも余裕の表情。続く吉田は6枚割り、やはり塩﨑が罰ゲームか、というところで山中もまさかの0枚という記録を出してしまう。結局、ジャンケンで決着をつけることになり、大逆転で山中が罰ゲームの犠牲に。

罰ゲームはパイバズーカ。曽野と佐野がバズーカを持ち、左右から山中を狙い発射。「冷たいし痛いし甘いしやだ!」と絶叫してバラエティコーナーを終えた。 ラストは生声で5人揃って「今日は本当にありがとうございました!」と感謝を伝えライブを締めくくった。

終始楽しそうな表情を見せていたM!LK。進化し続ける彼らが、次はどんなステージを見せてくれるのか。早くも期待が高まる。

取材・文:ふくだりょうこ
撮影:笹森健一、小坂茂雄

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