音楽も新章へ『ジュラシック・ワールド/復活の大地』作曲家がシリーズの楽曲を語る特別映像公開
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『ジュラシック・ワールド/復活の大地』 (C)2025 Universal Studios. All Rights Reserved.
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すべて見る『ジュラシック』シリーズ最新作『ジュラシック・ワールド/復活の大地』より、特別映像が公開された。
本作は、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務め、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を手がけたギャレス・エドワーズがメガホンをとり、『ジュラシック・パーク』『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』の脚本を手がけたデヴィッド・コープが、28年ぶりにカムバックを果たしたシリーズ最新作。初の女性主人公として、スカーレット・ヨハンソンが出演し、アカデミー賞を2度受賞したマハーシャラ・アリ、『ウィキッド ふたりの魔女』のジョナサン・ベイリーらが脇を固める。

公開された特別映像では、『ジュラシック』シリーズ新章を彩る音楽にフォーカス。音楽を手がけたのは、『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014年)、『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017年)でアカデミー賞作曲賞を2度受賞したアレクサンドル・デスプラ。ギャレス・エドワーズ監督とは『GODZILLA ゴジラ』(2014年)に続く再タッグとなる。
本作への参加について、デスプラは『ジュラシック』シリーズの音楽を担当することは大きな挑戦だったと語る。「何十年も映画ファンとして、僕を楽しませてくれたこのシリーズに参加できるのはとても幸運なことです。10代の頃からこうした映画音楽を作るのが夢だったので、まるで自分が10代の若者に戻ったような気分です」と、その喜びを語っている。
『ジュラシック』シリーズの象徴ともいえるジョン・ウィリアムズの名テーマを受け継ぎ、自らの音楽にどう取り入れるかも大きな挑戦だったという。『ハリー・ポッターと死の秘宝』前後編に続き、ウィリアムズの世界観を引き継ぐのは今回が2度目。「ジョン・ウィリアムズの音楽をあからさまに引用するのではなく、かすかなオマージュとして取り入れ、自分が書き下ろした音楽の中で、遊び心を持ちつつ意義深い形で活用していきたいと強く思いました」と、シリーズへの敬意と創作への姿勢を明かしている。

デスプラによる本作の音楽はまるで“ひとつの長い楽曲”のように構成されている。いくつかの音楽的モチーフが物語とともに進化や適応を繰り返しながら、登場人物たちの感情の変化に寄り添う形で展開していく。その重層的かつ緻密な設計により、作品全体に強い一体感をもたらしている。
また、本作の音楽制作は初期段階からエドワーズ監督とデスプラが密に連携し、映画のスケールやイメージの方向性を丁寧に共有しながら進められた。録音には105人編成のオーケストラと60人の合唱団という布陣が組まれ、音の力によって『ジュラシック』の世界観にさらなる深みが与えられている。デスプラがイメージしたのは、「巨大で重厚で荘厳、そして恐ろしい」サウンド。彼は「僕はいつも音楽を書き始める前に、使う楽器をある程度決めておきたいんです。今回、ギャレス監督と話したのは、『ジュラシック』シリーズのサウンドを踏まえて、やはり交響楽団が必要ということでした。ピアノ、打楽器、電子楽器、そして合唱団も加えることで、大音量の総奏からしっとりとしたものへと切り替えながら、必要な音楽を生み出していきました」と語っている。
レコーディングが行われたのは、数々の名作映画や伝説的アーティストたちの足跡が刻まれた音楽の聖地、アビー・ロード・スタジオ。デスプラはその空間に「まるで神聖な寺院に足を踏み入れるような気持ちになりました。あれほど美しい部屋でレコーディングができると思うと、心が引き締まり集中することができました」と感動を述べている。
本作を観た観客には何を感じてほしいかと問われると、彼は「音楽だけが前面に出るのではなく、ギャレス・エドワーズ監督やキャスト、スタッフが一丸となって作り上げた映画全体を、ジェットコースターに乗るような感覚で体験してほしいです。それを観客の皆さんが気に入ったら嬉しいですし、少なくとも“何か”を感じていただけると確信しています」と語った。
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』特別映像(アレクサンドル・デスプラの映画音楽)
<作品情報>
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
8月8日(金)公開
公式サイト:
https://www.jurassicworld.jp/
(C)2025 Universal Studios. All Rights Reserved.
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