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ニューヨーク拠点のアーティスト・笹本晃による初のミッドキャリア個展 造形表現とパフォーマンスを往還する20年に及ぶ活動を展観

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《Strange Attractors》2010 [個展(Take Ninagawa、東京)での展示風景]個人蔵 撮影:岡野圭

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ニューヨークを拠点として活躍するアーティスト、笹本晃(ササモト アキ)にスポットを当てる『笹本晃 ラボラトリー』が8月23日(土)〜11月24日(月・休)、東京都現代美術館で開催される。

1980年生まれの笹本晃は、2000年代半ば以降、その時々のアイデアを伝えるのにふさわしい表現としてパフォーマンス、ダンス、インスタレーション、映像などさまざまメディアを横断的に用いてきた。今回は、造形表現とパフォーマンスの両域を往還する20年に及ぶ活動を紹介し、そのテーマや手法の変遷をたどる展覧会となる。

《Cooking Show》2005

なかでも自ら設計・構成した彫刻/装置/造形物を空間に配してインスタレーションを制作し、自らもその環境の一部となって即興的なパフォーマンスを行うスタイルで知られる。日常的な所作や行為に、私小説的なエピソードを絡めた軽妙な語り。初期は、癖や習慣、行動パターンなどの分析から個人のパーソナリティのありようを考察。近年は、気象や動植物の生態なども観察し、作品の構造やナラティヴ(物語)に取り入れている。それぞれの造形物は、そうした語りの道具立てであるだけでなく、即興パフォーマンスを誘発する思いがけないスコア(譜面)の役割も果たしている。

会期中、8月下旬、10月中旬、11月上旬の3期にわたり、インスタレーションの中で笹本自身によるパフォーマンスを公開する。弘前れんが倉庫美術館のコミッションによりコロナ禍に制作した《スピリッツの3乗》、昨年香港で発表した作品と同展のために制作した新作を組み合わせた新たなパフォーマンスもある。

《スピリッツの3 乗》2020 弘前れんが倉庫美術館蔵 撮影:畠山直哉 図版提供:弘前れんが倉庫美術館

もとよりパフォーマンスのない時にはインスタレーションとして鑑賞できる。近年では造形物自体にキネティック(動的)な要素が強まっているため、笹本が存在/不在、いずれの状態でも見応えがありそうだ。公式ウェブサイトをチェックしてから出かけよう。

🄫Aki Sasamoto. Courtesy of Take Ninagawa, Tokyo

<開催概要>
『笹本晃 ラボラトリー』

2025年8月23日(土)~11月24日(月・休)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 3F
時間:10:00~18:00、8・9月の金曜は21:00まで(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(9月15日、10月13日、11月3日、11月24日は開館)、9月16日(火)、10月14日(火)、11月4日(火)
料金:一般1,500円、大学・65 歳以上1,000円、高中600円、ツインチケット2,500円
※9月13日(土)・14日(日)は大高中無料
展覧会URL: https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/Aki_Sasamoto/

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