メディア・アートを通して、子供たちの好奇心と想像力を育む『ICC キッズ・プログラム 2025』8月8日から
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平瀬ミキ 《氷山の一角》 2024年
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すべて見るNTTインターコミュニケーション・センター [ICC] で、8月8日(金)〜9月15日(月・祝)、ICC キッズ・プログラム2025 『みくすとりありてぃーず――まよいの森とキミのコンパス』が開催される。ICC キッズ・プログラムとは、同時代のメディア環境に触発されたメディア・アートに触れることで、子供たちの好奇心と想像力を育むことを目的とした夏休み恒例企画。大人もともに楽しめる。2025年度は、共同キュレーター、展示ディレクターに赤羽享(情報科学芸術大学院大学 [IAMAS] メディア表現研究科教授,産業文化研究センター センター長)」を迎えて企画された。
そこかしこからやってくる情報に埋もれ、あたかも「まよいの森」を進んでいるような私たち。今いる場所や状況を確かめ、進むべき道の手がかりとなる「コンパス」を探すべく、情報空間と物理空間を重ね合わせて認知できる「複合的な現実」をそれぞれの方法で表現するアーティストたちの作品を体験する。
例えば、小林優希は、身の回りにあふれる製品の箱からその箱を舞台とした物語を想像し、ジオラマを作って撮影した写真を人のスケールに拡大プリントし、作家自身がそのモデルとなって撮影する作品を展示する。

また、鏡や枠(フレーム)、カメラを用いて時空間を歪めるようなインスタレーションを制作する津田道子は、今回は音を使った新作を。鑑賞者それぞれに違った場面を体験しているような感覚になるという。
ほかにも、バーチャルなキャラクターを動かすうちに自分の身体とキャラクターの身体がなじんでいく感覚になる時里充の新作はバーチャル空間と実空間での体験を促す、展示空間がテーブルゲームの舞台となり、映像の中の人物とゲームを楽しむ早川翔人の新作など、ビデオゲームとは一味違う体験が待っている。複雑な情報のあり方を認識し、それをどう捉え判断していくか。楽しみながら、現代社会に必要な力が養える展覧会だ。


出品作家:小林優希,津田道子,時里充,早川翔人,平瀬ミキ,八嶋有司、AR Audio Guide チーム(glow)
<開催概要>
ICC キッズ・プログラム 2025
『みくすとりありてぃーず——まよいの森とキミのコンパス』
会期:2025年8月8日(金)~9月15日(月・祝)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーB、ハイパーICC
時間:11:00~18:00
休館日:8月12日(火)、18日(月)、25日(月)、9月1日(月)、8日(月)
料金:無料(事前予約者優先)
公式サイト:https://www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2025/icc-kids-program-2025-mixed-realities/
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