ヌトミックの新作音楽劇『彼方の島たちの話』上演決定 片桐はいり、稲継美保ら出演
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メインビジュアル:関川航平
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すべて見るヌトミックの新作音楽劇『彼方の島たちの話』が、2025年11月22日(土) から30日(日) に東京・シアタートラムで上演される。
ヌトミックは、2025年3月に上演された滋企画『ガラスの動物園』の演出で第33回読売演劇大賞上半期の演出家賞ベスト5に選出された額田大志を中心に、音楽の方法を活かした作劇で活躍する演劇カンパニー。これまで全編を通じた生演奏とラップのような語り、歌と台詞の境界を行き来する声により、日本語音楽劇の新たな地平を切り開いてきた。
本作ではそうしたさまざまな手法を踏まえつつ、現代と1万年前の登場人物の記憶を辿りながら、遥か彼方の生と死を巡る新作音楽劇を創作する。父の弔いのために海岸へ訪れた「私」は、とある女性と出会う。この景色に見覚えがあると呟く女性は、ふとしたことから1万年前の記憶を語りだす。思い出を辿って現れる人々は口々に話しだし、出会うはずのない物事が重なり合い、混線した記憶の中で物語が展開していく。
出演には、片桐はいり、稲継美保、劇団「地蔵中毒」の東野良平、ヌトミックの長沼航、原田つむぎに加え、古典から現代音楽までを歌い上げる声楽家の金沢青児が名を連ねる。また、ギタリストの細井徳太郎、ドラマーの渡健人、バンドTAMTAMのベース石垣陽菜らが参加し、全編生演奏での上演となる。
額田は本作について、「ここ数年、身近な死を巡る作品を創作してきました。忘れられない、意外とあっけない、それよりも大事なことがある、などさまざまに形を変えつつ、音楽の力も借りながら創作をしてきました。そうしている内に、ふと、全く関係のない死というものはあるのか、と考えるようになりました」と述べ、「どうでもいいことと、とても大事なことがひとつの舞台に上がっていく。演劇が遠い昔から扱ってきた生と死について、今回も素晴らしい出演者とスタッフと一緒に、その果てしなさに向き合っていくような、ヌトミックの次なる旅がはじまります」と意気込みを寄せた。
なお本作は、世田谷パブリックシアターの「フィーチャード・シアター」として上演される。同プログラムは2024年度からスタート、白井晃芸術監督の推薦するアーティストやカンパニーが招聘され、劇場のサポートを受けながら公演を行っている。
■額田大志 コメント全文
ここ数年、身近な死を巡る作品を創作してきました。忘れられない、意外とあっけない、それよりも大事なことがある、などさまざまに形を変えつつ、音楽の力も借りながら創作をしてきました。そうしている内に、ふと、全く関係のない死というものはあるのか、と考えるようになりました。いや、大体のことはそうだと思います。しかし、その全く関係のないもの同士が出会ったときに、人は何を思うのだろうか。どうでもいいことと、とても大事なことがひとつの舞台に上がっていく。演劇が遠い昔から扱ってきた生と死について、今回も素晴らしい出演者とスタッフと一緒に、その果てしなさに向き合っていくような、ヌトミックの次なる旅がはじまります。
<公演情報>
世田谷パブリックシアター フィーチャード・シアター
ヌトミック『彼方の島たちの話』
作・演出・音楽:額田大志
【出演】
稲継美保、片桐はいり、金沢青児、東野良平、長沼航(ヌトミック)、原田つむぎ(ヌトミック)
ギター:細井徳太郎 ベース:石垣陽菜 ドラム:渡健人
2025年11月22日(土)~30日(日)
会場:東京・シアタートラム
ヌトミック 公式サイト:
https://nuthmique.com/
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