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『特別展 巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語(メルヘン)』泉屋博古館東京で ヴェルナーを中心に現代マイセンの磁器芸術を紹介

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《色絵龍虎図輪花皿》 肥前・有田窯 江戸時代中期(17世紀-18世紀)愛知県陶磁美術館蔵

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2025年8月30日(土)より、泉屋博古館東京では『巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語―現代マイセンの磁器芸術』展を開催する。ヨーロッパを代表する名窯マイセンで、様々な名品のデザインを手がけた巨匠ハインツ・ヴェルナー(1928~2019)の作品を中心に、現代マイセンの美しき磁器芸術を紹介する展覧会だ。

磁器のマイセンの歴史は、ドイツ、ザクセン州の古都・マイセンで、東洋磁器愛好家のザクセン選帝侯フリードリッヒ・アウグスト1世(通称:アウグスト強王、1670~1733)の命により設立された、王立磁器製作所に端を発する。

《アラビアンナイト》コーヒーサービス マイセン 1967年頃~ 個人蔵 装飾:ハインツ・ヴェルナー 器形:ルードヴィッヒ・ツェプナー 

その歴史あるマイセン磁器製作所の養成学校に、1943年、15歳のハインツ・ヴェルナーが入学する。1950年代には早くも絵付師として認められ、1960年代には「芸術の発展をめざすグループ」のひとりとしてデビュー。1970年代後半にかけて、代表作の《サマーナイト》や《アラビアンナイト》、《森の狩り》や《ブルーオーキッド》など新たなシリーズを次々と生み出した。さらに1980年代に入ると、ヴェルナーのデザインは具象を超えて、色や線、面の共演となっていき、65歳で定年退職した後も、後輩芸術家たちと新作を手がけた。

ティターニアとツェットル《サマーナイト》ティーサービスより マイセン 1974年頃~ 個人蔵 装飾:ハインツ・ヴェルナー 器形:ルードヴィッヒ・ツェプナー

長い現役生活の中で数々の名品や技法を生み出したヴェルナーだが、やはりきらびやかで楽しいのは、《サマーナイト》や《アラビアンナイト》など、おとぎ話の世界に迷い込んだような、夢のあるサービスウェアの数々。またそこから脱却した80年代の光と色彩の時代も興味深い。

うれしいことにヴェルナーは、東ドイツとの国交回復後の1975年に初来日して日本の美しい風景に魅了され、以後、日本でマイセン展が行われる度に来日していたということだ。 伝統から革新へ。日本でも愛されるマイセンの磁器の世界が、どのような変遷をとげたのか。ハインツ・ヴェルナーの作品を通して楽しみたい。

<開催概要>
『特別展 巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語(メルヘン)—現代マイセンの磁器芸術―』

2025年8月30日(土)〜2025年11月3日(月・祝)
会場:泉屋博古館東京
時間:11:00〜18:00、金曜は19:00まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜(9月15日、10月13日、11月3日は開館)、9月16日(火)、10月14日(火)
料金:一般1,500円、大学800円、18歳以下無料
公式サイト:https://sen-oku.or.jp/tokyo/

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