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草彅剛主演舞台『シッダールタ』杉野遥亮、瀧内公美ら全キャスト発表 メインビジュアルも公開

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舞台『シッダールタ』メインビジュアル

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草彅剛が主演を務める舞台『シッダールタ』の全キャストが発表されるとともに、メインビジュアルが公開された。

ノーベル文学賞受賞作家ヘルマン・ヘッセの最高傑作『シッダールタ』を、劇作家・長田育恵と演出家・白井晃、音楽家・三宅純がタッグを組んで舞台化する本作。古代インドを舞台に、最高位のバラモン階級に生まれたシッダールタが、より深い叡智を求めて家を出て旅に出る物語で、様々な出会いと別れを通じて、悟りの境地を目指す姿が描かれる。

実在する宗教家で仏陀(釈迦と言われる仏教の始祖ブッダ)と同じ名を持つ青年シッダールタと、「現代を生きるヘッセ」に重なるひとりの男を演じるのは草彅。白井晃とは2018年の『バリーターク』、2020年・2021年(再演)の『アルトゥロ・ウイの興隆』に続いて3作目のタッグとなる。

また、シッダールタの生涯の友となるゴーヴィンダ役で杉野遥亮、シッダールタと深い関係で結ばれるカマラー役で瀧内公美が出演するほか、友人デーミアン役を鈴木仁、シッダールタの息子役を中沢元紀、シッダールタの父役を松澤一之、商人のカーマスワーミ役を有川マコト、渡し守ヴァズデーヴァ役をノゾエ征爾が演じる。さらに唯一無二の振付を体現していくダンサーたちが加わる。

白井は演出について「思春期に読んだヘルマン・ヘッセの小説は、常に心の中で息づき自分の創作の原点となってきた作品です。今、この作品を具現化できることに大きな喜びを感じるとともに、その重責に大変緊張もしています」とコメント。さらに「この作品が、今を生きる私たちにとって、少しでも希望の光を見つける指針であることを心から願っています」と意気込みを伝えた。

草彅は「“人間とは何か”“地球とは何か”“宇宙とは何か”というような、未知なる壮大なテーマを持った作品で、ひとりの人間としてこの壮大なテーマに立ち向かっていくことにドキドキした気持ちです」と役への思いを明かした。また「白井さんはいつも僕の可能性を広げてくれる、とても情熱的で素敵な方。今までご一緒させていただいた作品はどれも自分の人生のターニングポイントになってきたので、今回もそんな作品になると期待に胸を膨らませています」と期待を寄せた。

杉野は「僕は今作が2回目の舞台出演になるので、わからないことばかりではありますが、白井さんの指導を受けながら、自分らしくいろいろなものを吸収できたらと思っています」とコメント。「以前ドラマでご一緒させていただいた草彅さんはスーパーマンのような憧れの先輩。“次は舞台で共演できるといいね”と声をかけてくださったのがこんなに早く叶うとは思っていなかったので、すごくうれしいです」と喜びを明かした。

瀧内は自身が演じるカマラーについて、「煩悩や欲望を削いでいこうとする主人公に対し母性と愛欲を与え、“人間として生きていくこと”の喜びを教える女性で、非常に刺激的で魅力的な存在」と説明。「人間が誰しも“また欲しい”と思ってしまうような存在をどう体現し、演技で見せていけるのかを白井さんと一緒に作っていきたいです」と役作りへの意欲を見せた。

舞台『シッダールタ』は、2025年11月15日(土) から12月27日(土) まで東京・世田谷パブリックシアターで上演の後、2026年1月に兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールでも上演される予定だ。

【ストーリー】
ひとりの男(草彅剛)が、世界の混沌の中で自身を見失い佇んでいる。友人のデーミアン(鈴木仁)は行動を促すが、彼は歩き出す道を見出せない。同僚のエヴァ(瀧内公美)の支えを受けながら思索の森に足を踏み入れ、やがて彼はシッダールタとなる。
古代インドに生まれたシッダールタ(草彅剛)は、最高位のバラモン階級の子として生きている。その生活に疑問を抱き、より深い叡智を求めて、家を飛び出す。シッダールタについてきたのは、彼に魅了されている青年ゴーヴィンダ(杉野遥亮)ただひとりだった。
しかしシッダールタは、修行の意味に疑問を抱き、修行の道を突き進むゴーヴィンダとも袂を分かち、俗世に下野する。やがてシッダールタは、美貌と知性と教養で確固たる地位を築いた高級娼婦・カマラー(瀧内公美)と出会い、性愛による快楽を体験する。さらには商売で富を得ることで、所有欲を満たす経験を覚えるが、それでも本質が満たされることはなく苦悩する。やがて彼は川で渡し守のヴァズデーヴァ(ノゾエ征爾)と出会い、彼の世界観に導かれていく。川の流れの中、シッダールタは別れたカマラー、自らの息子(中沢元紀)、かつて袂を分かったゴーヴィンダらと再会を果たし、自らにさらに深く問いかける。
出会いと別れを繰り返し、この世界に絶望し、人生に迷っていたシッダールタが、悟りの境地にたどり着いた時に見えた景色とは──。その音とは──。

■演出:白井晃 コメント全文
思春期に読んだヘルマン・ヘッセの小説は、常に心の中で息づき自分の創作の原点となってきた作品です。今、この作品を具現化できることに大きな喜びを感じるとともに、その重責に大変緊張もしています。世界を取り巻く現状を見ると、改めて何故この小説に心を掴まれてきたのか、今になってわかるような気がします。彼は、第一次世界大戦期に戦争への反対を表明したことで世間から大きな非難を浴び、結果、東洋思想に惹かれていきました。今、紛争にまみれた混沌としたこの世界の中で、どう自分を生かしていけば良いのか。その問いに対する応えが『シッダールタ』の中に潜んでいると思います。国家とは、宗教とは、他者とは? そして、人にとって最大の謎である、自分自身という存在とは。この模索の道を、劇作家の長田さんと共に思考し、道を切り拓こうと思います。そして、今回参加してくれた素晴らしいキャストのみなさんとの創作の時間は、私にとって珠玉のものとなるでしょう。シッダールタを演じていただく草彅剛さんとは、これまでも一緒に難作に取り組んできました。それだけに、この旅の労苦を共にできるものと信じています。演劇の可能性は、同世代を生きる人と共に考えることができることだと思います。この作品が、今を生きる私たちにとって、少しでも希望の光を見つける指針であることを心から願っています。

■草彅剛 コメント全文
今作は「人間とは何か」「地球とは何か」「宇宙とは何か」というような、未知なる壮大なテーマを持った作品で、ひとりの人間としてこの壮大なテーマに立ち向かっていくことにドキドキした気持ちです。自分自身の全力で取り組まないと薄っぺらいものになってしまうと思うので、筋肉を鍛えて(笑) 頑張りたいです。
白井さんはいつも僕の可能性を広げてくれる、とても情熱的で素敵な方。今までご一緒させていただいた作品はどれも自分の人生のターニングポイントになってきたので、今回もそんな作品になると期待に胸を膨らませています。迷いやプレッシャーもありますが、未だかつて観たことのない、壮大な舞台をお届けいたします!

■杉野遥亮 コメント全文
僕は今作が2回目の舞台出演になるので、わからないことばかりではありますが、白井さんの指導を受けながら、自分らしくいろいろなものを吸収できたらと思っています。長い時間をかけてじっくりひとつのことに向き合い、追及していくのが楽しみですし、舞台の魅力を見つけていくのも楽しみです。
舞台にまた挑戦したいと思っていたところにお話をいただいて、『シッダールタ』の哲学的な部分に興味もあったので、即決でお返事しました。以前ドラマでご一緒させていただいた草彅さんはスーパーマンのような憧れの先輩。「次は舞台で共演できるといいね」と声をかけてくださったのがこんなに早く叶うとは思っていなかったので、すごくうれしいです。まだどんな作品になるのかはわかりませんが、その空間を皆さんと一緒に楽しみたいと思います。

■瀧内公美 コメント全文
原作の小説を読んで、迷いながらも自分の在り方を肯定し、背中を押してくれる作品だなと思いました。人生の岐路に悩みはつきものですが、その問いが自己を見つめる何かのきっかけになるのではないかと思います。
演出の白井さんは的確にイメージを伝えてくださるので、お稽古でもそのイメージを大切にしていきたいです。どういう塩梅で何を表現し、見えてくるものや見せないものは何なのか、皆さんと一緒にクリエイションしていきたいなと思っています。
私の演じるカマラーは、煩悩や欲望を削いでいこうとする主人公に対し母性と愛欲を与え、“人間として生きていくこと”の喜びを教える女性で、非常に刺激的で魅力的な存在。人間が誰しも「また欲しい」と思ってしまうような存在をどう体現し、演技で見せていけるのかを白井さんと一緒に作っていきたいです。難しい作品とは思わず、迷いの多い人生の中でひとつの光を見つけられる手がかりになれたらいいなと思います。

<公演情報>
舞台『シッダールタ』

原作:ヘルマン・ヘッセ『シッダールタ』『デーミアン』(光文社 酒寄進一訳)
劇作:長田育恵
演出:白井晃
音楽:三宅純

【出演】
草彅剛、杉野遥亮、瀧内公美
鈴木仁、中沢元紀、池岡亮介、山本直寛、斉藤悠、ワタナベケイスケ、中山義紘
柴一平、東海林靖志、鈴木明倫、渡辺はるか、仁田晶凱、林田海里、タマラ、河村アズリ
松澤一之、有川マコト、ノゾエ征爾

【東京公演】
2025年11月15日(土)~12月27日(土)
会場:世田谷パブリックシアター

【兵庫公演】
2026年1月上演予定
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

公式サイト:
https://setagaya-pt.jp/stage/25224/

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