東京&名古屋で10万人の動員を記録した『行方不明展』が、9月28日(日)まで大阪で開催中!
レジャー
ニュース

フォトギャラリー(4件)
すべて見る取材・文:華崎陽子
昨年夏、東京で開催され7万人、今年の年明けには名古屋で3万人の動員を記録。ホラー作家の梨と株式会社闇、そしてテレビ東京のプロデューサー、大森時生が手掛ける、あらゆる「行方不明」をテーマにした展覧会『行方不明展 大阪』が、9月28日(日)まで大阪・本町の谷口悦第2ビル1階にて開催中だ。
会場では、貼り紙や遺留品、都市伝説など、様々な「行方不明」にまつわる物品や情報を集め、「ひと」の行方不明を意味する身元不明、「場所」の行方不明を意味する所在不明、「もの」の行方不明を意味する出所不明、「記憶」の行方不明を意味する真偽不明に分類を分けて展示。「行方不明」の痕跡を辿ることで、理解を深めることを提案する展覧会だ(※この展示はフィクションです。本展で紹介した行方不明者を捜索する必要はありません)。

まずは、「ひと」の行方不明、身元不明のエリア。まず現れるのが公衆電話。ボックスのガラス面は薄汚れており、不気味さを感じる作りになっている。その他、複数の携帯電話が山積みにされたゾーンでは、大量の使い古された携帯電話に執念のようなものを感じてしまった。それぞれの展示に解説文がついており、それぞれの背景を想像することで、視野が広がるのではないだろうか。
続いては、「場所」の行方不明、所在不明のエリア。突然、土砂の山が現れる。廃墟の中の大きな部屋に形成されていたそうだが、なぜ、こんな土砂の山を作ったのか、背後にある紐には何か意味があるのか、背後に流れる映像から想像を膨らませてしまう。また、一番奥の古めかしいトイレを使用した展示は、大阪独自の展示となっており、詳しくは描写しないが、ホラー映画の世界に迷い込んだような不穏さを感じるだろう。

次に、「もの」の行方不明、出所不明エリア。薄汚れたウサギのぬいぐるみとそれに添えられた宛先不明の手紙、ある二世帯住宅の棚の奥から見つかった香水など、持ち主不明の「もの」の数々から、何かを想像せずにいられなくなってしまった。
最後は、「記憶」の行方不明、真偽不明エリア。家族で犬の散歩をしていたはずなのに、転んだ拍子にどこか不可解な場所に入り込んでしまう映像記録や、真ん中に不自然な空間のある、子どもが描いた家族の絵など、なくした「記憶」にまつわる展示が並んでいる。
暑い夏だからこそ、「行方不明」を題材にした事象にまつわる感情を追体験し、ホラー映画めいた世界観に没入してみては。チケットは発売中。
<公演情報>
『行方不明展 大阪』

【会期】7月25日(金)~9月28日(日) 10:00~19:00 ※最終入場18:30
【会場】谷口悦第2ビル1階(大阪市中央区久太郎町3丁目5-26)
Osaka Metro本町駅12番出口すぐ
【料金】大人2200円 小中高生1600円
※土日祝休日・お盆期間(8月12日(火)~15日(金))は日時指定券
【主催】テレビ大阪株式会社 株式会社ディヴォ―ション
【企画】梨 株式会社闇 大森時生(テレビ東京)
【問】テレビ大阪事業局「行方不明展」事務局
TEL:06-6947-1912(平日10:00~18:00)
Mail:yukuefumeiten_osaka@tv-osaka.jp
公式サイト:
https://www.tv-osaka.co.jp/event/yukuefumei/
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2559975
会員登録の必要がなく、スマホで簡単にチケットを購入できる「QUICKぴあ」でも購入可!
https://quick.pia.jp/yukuefumeitenosaka/
フォトギャラリー(4件)
すべて見る