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大人になったヒロインは高畑充希『秒速5センチメートル』ティザービジュアル第4弾公開

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『秒速5センチメートル』 (C)2025「秒速5センチメートル」製作委員会

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10月10日(金)に公開される映画『秒速5センチメートル』のヒロイン篠原明里を、高畑充希が演じることが発表された。

本作は、『君の名は。』(2016年)、『すずめの戸締まり』(2022年)など、大ヒット作を生み出してきた新海誠監督の同名劇場アニメーションの実写化作品で、松村北斗を主演に迎え、主人公・遠野貴樹の18年間にわたる人生の旅を描く。監督を務めるのは、「ポカリスエット」のCMや米津玄師「感電」「KICK BACK」などのミュージックビデオを手がけた映像監督・写真家の奥山由之。

主人公の貴樹が、小学生の頃に出会い、共に過ごすうちに心を通わせていく本作のヒロイン篠原明里。「来年も、一緒に桜見れるといいね」と、この先もずっと一緒に過ごしていけると信じていた幼いふたりは、親の転勤を機に離れ離れになってしまう。中学生での再会時に交わした約束を最後に、それぞれの道を歩み続け、やがて大人へと成長した明里(高畑充希)は、新宿で書店員として働く静かな日常を過ごしていた。

原作ファンからも注目されるヒロイン役に、高畑は「新海さんのアニメの中に居る明里さんは、動く度花びらが舞うような、“素敵な女性、という概念”みたいな存在だった」「本当に?! 私ですか???と、不安だらけ」だったと、原作の明里に対する印象と演じることへの不安を語り、ただ「いただいた台本を開くと、そこには“概念”じゃなくて“人間”が居て、私が見させてもらっていた明里さんは、貴樹の目を通した明里さんだったのかなぁ、と。少しだけ明里さんを身近に感じることが出来ました」と、同級生でもある奥山監督率いる実写チームが再構築した本作に期待のコメントを寄せた。

併せて、高畑演じる明里の姿を切り取ったティザービジュアル第4弾も公開。曇る窓ガラスを背景に、バスの座席に座る明里の横顔。目線の先には手に持つ1枚のチラシ。そして、「好きな景色、好きな言葉。あの時、そういうもの全部に出会った。」というコピーが添えられ、大人になった明里の想いが垣間見えるビジュアルとなっている。

『秒速5センチメートル』ティザービジュアル第4弾

さらに、完成した映画を鑑賞した原作・新海誠のコメントも到着。「自分でも驚いたことに、泣きながら観ていました。原作由来の要素に自分で泣いているのか、奥山組に泣かされているのか、あるいは失われた2000年代に泣いているのか自分でもよく分からないまま、でもとにかく、強く感動させられました」と完成したばかりの本作に対する感想を述べ、「今回の実写映画では当時のその不器用な種が、青さも含んだままに見事な結実となっていました。『秒速5センチメートル』を作っておいて良かったと、(ほとんど初めて)心から思えました」と20年前に作られたアニメーション映画を新たに実写版として完成させた奥山組への感謝の言葉で締めくくった。

<コメント全文>
■高畑充希/篠原明里(シノ)役
正直、お話をいただいた時は、本当に?! 私ですか???と、不安だらけでした。
なぜなら、新海さんのアニメの中に居る明里さんは、動く度花びらが舞うような、「素敵な女性、という概念」みたいな存在だったので。私にとって。
ですが、いただいた台本を開くと、そこには「概念」じゃなくて「人間」が居て、私が見させてもらっていた明里さんは、貴樹の目を通した明里さんだったのかなぁ、と。少しだけ明里さんを身近に感じることが出来ました。
今回あの新海さんの世界観を実写に落とし込んだスタッフさんたちが、本当に凄くって!
何より、10年以上前から写真で一緒にお仕事してきた同級生の奥山監督の、1本目の商業長編作品に参加出来て、幸せな気持ちです。

■新海誠(原作)
映画を観始めて、最初はなんだか居心地が悪かったのです。
不完全で未熟なバトンを若い作り手たちに渡してしまったような気持ちでした。
しかし途中から映像に呑まれ始め、最後には自分でも驚いたことに、泣きながら観ていました。
原作由来の要素に自分で泣いているのか、奥山組に泣かされているのか、あるいは失われた2000年代に泣いているのか自分でもよく分からないまま、でもとにかく、強く感動させられました。
あらためて、『秒速5センチメートル』は奇妙な物語です。たいしたドラマツルギーもなく、胸のすく活劇もなく、ヒーローも悪役もいない。皆が理由もなく傷つき、傷つけられ、いつもなにかが満たされずにいる。
でも20年前は、その「なにもなさ」が私たち自身の姿であり生活であり、それを掬いあげるようなアニメーション映画を作ろうと思っていたのです。
アニメーション版がその目標に届いていたかは心許ないのですが、今回の実写映画では当時のその不器用な種が、青さも含んだままに見事な結実となっていました。
『秒速5センチメートル』を作っておいて良かったと、(ほとんど初めて)心から思えました。
奥山組の皆さん、本当にありがとうございました。

<作品情報>
『秒速5センチメートル』

10月10日(金)公開

公式サイト:
https://5cm-movie.jp

(C)2025「秒速 5 センチメートル」製作委員会

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