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ミュージカル『バウムクーヘンとヒロシマ』戦後80年の節目の年に広島での上演が決定

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ミュージカル『バウムクーヘンとヒロシマ』題字入りイラスト

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2023年に東京・俳優座劇場で初演されたミュージカル『バウムクーヘンとヒロシマ』の広島公演が決定。2025年11月16日(日) に広島・JMSアステールプラザ 大ホールで上演される。

『バウムクーヘンとヒロシマ』は、第68回産経児童出版文化賞産経新聞社賞を受賞した巣山ひろみ著、銀杏早苗絵による同名児童書をミュージカル化した作品。日本で初めてバウムクーヘンを焼いたのは、第一次世界大戦中に捕虜として広島に連れてこられたドイツ人菓子職人カール・ユーハイムであり、そのバウムクーヘンが初めて販売された場所は、のちに原爆ドームとよばれるようになる建物だった、という実話をもとに、ユーハイムが捕虜として収容されていた広島県の似島を小学生の颯太が訪れたことから、平和の大切さを学ぶ物語だ。

今回は被爆80周年記念事業として、株式会社ユーハイムの特別協賛のもと上演される。演出は青年座の磯村純、脚本・作詞はTOKYOハンバーグの大西弘記が担当。出演者には森山真衣、半澤昇、石鍋多加史らが名を連ねた。なお、本公演は「令和7年度文化庁 劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業」の助成を受け、 18歳以下の子どもたち先着646名を無料招待する。申込資格は2007年4月2日から2021年4月1日に生まれた方(4歳以上~18歳以下)で、申込み方法は公演サイトに掲載されている。

【あらすじとみどころ】
1919年、日本で初めてバウムクーヘンが販売されたのは、広島市にあった物産陳列館でした。のちに産業奨励館と名前を変えたあと、1945年8月6日を境に、原爆ドームとよばれるようになったのです。

ふたつの戦争を越えたバウムクーヘンの夢がつなぐ、あしたへのグレートジャーニー。

颯太は広島に住む小学生。1学期最後の日、颯太は夏休みに似島(にのしま)で行われるピース・キャンプのチラシを受け取りました。キャンプではバウムクーヘン作りが体験できると書いてあり、颯太はキャンプに参加したくてたまりません。なぜなら颯太は大好きなおじいさんがいつもお土産に持ってくるバウムクーヘンが何より大好物だから。自分でバウムクーヘンが作れるなんて! 颯太がキャンプへ参加したいとお母さんにせがんでいると、おじいさんが颯太の家にやって来ました。颯太から似島へ行く話を聞いたおじいさんは、自分の父もバウムクーヘンが好きだったこと、そして、日本で初めてドイツ人がバウムクーヘンを作ったことを話し始めます。それは、100年以上も前、颯太のひいおじいさんが子どもの頃のお話でした……。

原作は、第68回産経児童出版文化賞産経新聞社賞を受賞した、巣山ひろみ原作の『バウムクーヘンとヒロシマ』。似島を訪れた小学生の颯太が、日本で初めてバウムクーヘンを作ったカール・ユーハイムのことを知り、平和の尊さを学んでいく物語です。
脚本・作詞はTOKYOハンバーグの大西弘記、演出は青年座の磯村純が担当。颯太のおじいさん役はミュージカル界の重鎮・石鍋多加史がつとめます。バウムクーヘンの夢がつなぐ平和のバトン。バウムクーヘンを食べるとき、あなたもカールに思いを馳せてみてください。

■広島市長 松井一實 コメント
ミュージカル『バウムクーヘンとヒロシマ』は、大人から子どもまで楽しめる親しみやすい内容でありながら、平和の大切さを学ぶことができる作品です。
被爆80周年という節目の年に本ミュージカルを広島において開催することで、多くの方に似島と戦争の関わりを知ってもらい、平和について考えるきっかけとしていただきたいと考えています。
真の世界恒久平和の実現を願う「ヒロシマの心」を、子どもたちを始め、多くの若い世代につないでいくための貴重な機会ですので、広くPRをお願いします。

■株式会社ユーハイム 代表取締役社長 河本英雄 コメント
バウムクーヘンが食べたくなった。
お父さん、お母さんと。お爺ちゃん、お婆ちゃんと。みんなで。
このミュージカルを観終わって、真っ先にそう思った。
今日はバウムクーヘンの層を一枚ずつ剥がしながら食べよう。颯太の気持ち、お爺ちゃんの思い、そしてカールさんの生き様が、層の間に詰まっているから。それを一口一口と噛み締める度に、幸せを感じるお菓子だから。
みんなと、バウムクーヘンが食べたくて食べたくて、仕方がなくなってきた。

■原作 巣山ひろみ コメント
本に書いた人物たちが、実際に命を持った姿で目の前に立ち現れた……その感動をどう言葉にしたら良いだろう。一昨年の三月に東京で、ミュージカルになった『バウムクーヘンとヒロシマ』を観た。そこには確かに颯太がいた。戦争の歴史を知って戸惑いながら、自分なりの未来を見つめていた。遠い記憶を抱えて生きるおじいちゃんがいた。深みのある声の力に心震えた。
広島で公演が実現するようにと願った。
その夢が叶った。夢は時々叶う。上演を実現するため寄せていただいた、たくさんの情熱に、ただただ感謝するばかりです。

■絵・題字 銀杏早苗 コメント
原作の児童書の絵に続き、本ミュージカルではチラシやパンフレットなどの絵を担当しました。似島での取材経験は今も私の心を温かくしてくれます。また、平和記念公園を通れば、東京公演で覚えたお気に入りのメロディーとともに登場人物の姿が目に浮かび、平和への想いが新たになります。広島公演でいろいろな時代を旅した方も、きっと誰かに「バウムクーヘンってね……」って伝えたくなるのではないでしょうか。

■演出 磯村純 コメント
広島に住む小学生の颯太と第一次世界大戦で広島に捕虜として連れてこられたカール・ユーハイム。カールの作ったバウムクーヘンをきっかけに生まれるふたりの不思議な交流を通じて、時代を越えて受け継がれる大切な想いを紡ぐ物語です。戦後80年の節目の年に、平和のバトンを繋ぐことの大切さとそこに込められた想いをミュージカルナンバーに乗せてお届けします。
颯太と一緒にバウムクーヘンの歴史を巡る素敵な旅に出かけましょう!

<公演情報>
被爆80周年記念事業 株式会社ユーハイム特別協賛
ミュージカル『バウムクーヘンとヒロシマ』

原作:巣山ひろみ(くもん出版刊)
脚本・作詞:大西弘記(TOKYOハンバーグ)
演出:磯村純(青年座)
音楽:田中和音
絵・題字:銀杏早苗

【出演】
森山真衣、半澤昇
森隆二、堀内俊哉、鈴木彩子
大川永、成観礼、吉田美緒
田中桃羽、鳴梓紗、堀内穣
石鍋多加史

2025年11月16日(日) 11:00開演/14:30開演(2回公演)
※客席開場は各30分前
会場:広島・JMSアステールプラザ 大ホール

公式サイト:
https://www.allstaff.co.jp/bh2025/

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