『ジュラシック・ワールド/復活の大地』30年越しに実現した“泳ぐTレックス”本編映像を公開
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『ジュラシック・ワールド/復活の大地』 (C)2025 Universal Studios. All Rights Reserved.
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すべて見る本日公開された『ジュラシック・ワールド/復活の大地』より、初期シリーズの脚本を手がけ、28年ぶりにシリーズ復帰を果たしたデヴィッド・コープによる製作秘話が公開。併せて、本編映像も公開された。
本作は、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務め、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を手がけたギャレス・エドワーズがメガホンを取ったシリーズ最新作。初の女性主人公として、スカーレット・ヨハンソンが出演し、アカデミー賞を2度受賞したマハーシャラ・アリ、『ウィキッド ふたりの魔女』のジョナサン・ベイリーらが脇を固める。
30年以上という年月を経て、今もなお愛され続けている本シリーズ。コープへの打診があったのは、2022年に『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』で2度目の3部作の幕が完結した後のこと。スピルバーグが自らコープに電話をかけ、「こういうものをもう1本作らないか」と声をかけたという。コープは「スティーヴンと一緒に物語を作り上げていくのはもの凄く楽しいです。腕がいいのは当たり前ですが、僕と波長もバッチリ合います」と語る。
そこで、スピルバーグとコープは、シリーズ全作を通して描かれてきた“生命は必ず道を見つける”というテーマに立ち返りながら、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』以降の世界がどのような状態になっているのかを想像し、自由に意見を交換した。
さらにコープは改めてマイケル・クライトンの原作小説を読み返し、著者の科学的根拠などから「人類と恐竜はこのまま長くは共存できないだろう」というリアルな結論に行き着いたという。そうした議論を重ねた末に、本作では“恐竜が再び絶滅の危機に瀕している”という物語が生まれ、唯一彼らが生き延びられる場所があるとすれば、それは赤道直下の熱帯地域だという設定が構築されていった。
最新作では熟練の秘密工作員ゾーラ・ベネット(スカーレット・ヨハンソン)が、心臓病に奇跡的な治療効果をもたらす新薬の開発のため、陸・海・空に生息する3大恐竜のDNAを確保するという極秘ミッションに挑む。ゾーラが精鋭チームを率いて向かうのは、初代『ジュラシック・パーク』の極秘研究施設が存在した禁断の島。スピルバーグとコープはこれまでの『ジュラシック』シリーズでは描かれなかったアクションシークエンスを作りたかったことを明かしている。
実は、クライトンの原作小説には、コープが脚本を務めた最初の2作でやむなく断念したシーンが存在しており、今回スピルバーグとコープはそれを再現する決意を固めたという。それは、登場人物たちの目の前に、狩ったばかりの獲物を食べ終え、浅瀬でまどろむTレックスが現れる場面だ。コープは「マイケルの原作小説に登場するあの描写が、僕らは昔から大好きでした。当時、最初の映画でも盛り込もうとしていました。ところが、あの頃はCGで再現できるショットの数が限られていたうえに、テンポや予算の兼ね合いで泣く泣く断念せざるを得なかったんです。だから今回こそは、スティーヴンとあのシーンを物語に入れようと早い段階で決めていました」と振り返る。

さらに本作では、ゾーラたちのミッションとは別に、もうひとつの軸となる物語が展開される。海で遭難したデルガド一家が、偶然ゾーラたちと出会い、結果として禁断の島へ足を踏み入れてしまうのだ。そして彼らは、“泳ぐTレックス”と遭遇し、命を狙われるというスリリングな場面が待ち受けている。公開された本編映像では、ボートで逃げるデルガド一家にTレックスが水面を割って迫り、水中から襲い掛かる衝撃の映像が収められている。
コープは「Tレックスはこのシリーズにおけるスターですからね。せめてチョイ役は必要でしょう。その点、あのシーンならTレックスの見せ場としても十分すぎるほどなんです」と、人気恐竜であるTレックスの活躍シーンに自信をのぞかせる。シリーズ初期では叶わなかった名場面が、現代の技術によってついに映像化された。
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』本編映像(泳ぐTレックス)
<作品情報>
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
公開中
公式サイト:
https://www.jurassicworld.jp/
(C)2025 Universal Studios. All Rights Reserved.
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