劇団青年座第262回公演『柿紅葉のころ』が9月に上演 終戦から80年を迎える今年だからこそ届けたい物語
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劇団青年座第262回公演『柿紅葉のころ』チラシ(表)
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すべて見る劇団青年座第262回公演『柿紅葉のころ』が、2025年9月20日(土) から28日(日) に東京・ザ・ポケットで上演される。
これまでさまざまな角度から戦時下を生きた人々を描き、“夏にこだわる”作品を上演し続けてきた劇団青年座。『柿紅葉のころ』は、太平洋戦争終結から80年という節目の年に、戦時下を生きた人々の視点から描く新作となる。日中戦争から太平洋戦争開戦へと日本が戦争の渦中に突き進むなか、学校が国民学校へと名前を変え、国のため天皇陛下のために身を惜しみなく捧げる軍人を育てる場となった時代背景に焦点を当て、戦争はひとりひとりの生き方をどのように変えたのか、戦後80年を経て、現在を生きる私たちに問いかける作品だ。
脚本を手がけるのは、2021年に劇団青年座で上演された『シェアの法則』の岩瀬顕子。演出は、前作でも岩瀬とコンビを組んだ須藤黄英が務める。キャストには野々村のん、本田清佳、岡本大樹、万田千尋、大橋和史、遠藤好、津田真澄、山賀教弘、高松潤、石塚雄大、鹿野宗健が名を連ねた。
【ものがたり】
昭和十八(一九四三)年、太平洋戦争に突き進む日本。
戦地へ向かう若者も、男たちが不在の町を守る女たちも、必死に戦っていた。
都会から少し離れた穏やかな港町で
国民学校の教員を務める小川節子は、
軍国主義に染まりつつある社会の中で自らの信念を貫き、
子どもたちを守ることに苦心している。
亡き夫と植えた思い出の柿の木が実る頃、
長男の徹、長女靖枝の恋人にも赤紙が来る。
節子に反発し、皇国臣民として戦争に貢献したい次女秀子。
そして「生きて戻ってほしい」と願う節子は──。
「命をも捧げる」ことが「国策」とされた時代。
戦争はひとりひとりの生き方をどのように変えたのか。
戦後八〇年を経て、現在を生きる私たちに問いかけます。
<公演情報>
劇団青年座第262回公演『柿紅葉のころ』
作:岩瀬顕子
演出:須藤黄英
【キャスト】
小川節子:野々村のん
小川靖枝:本田清佳
小川徹:岡本大樹
小川秀子:万田千尋
竹井義則:大橋和史
古森よね子:遠藤好
山木照:津田真澄
金田米助:山賀教弘
平沢幹夫:高松潤
久保田誠:石塚雄大
ロバート・ニシモト:鹿野宗健
2025年9月20日(土)~28日(日)
会場:東京・ザ・ポケット
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2526409
公式サイト:
https://www.seinenza.com/information/detail/id=589
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