リヒャルト・ワーグナー作曲のオペラ『さまよえるオランダ人』のワールドプレミエを9月に開催
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《上岡敏之×東京二期会プロジェクトII》東京二期会オペラ劇場<ワールドプレミエ> ワーグナー『さまよえるオランダ人』チラシ
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すべて見るリヒャルト・ワーグナー作曲のオペラ『さまよえるオランダ人』のワールドプレミエ(新制作世界初演)が、9月11日(木)から15日(月・祝)に東京文化会館 大ホールで開催される。
東京二期会が主催するこの公演は、Tokyo Opera Days 2025の旗艦事業として位置づけられている。ワーグナー29歳の傑作とされる『さまよえるオランダ人』は、悪魔の呪いにより死ぬことが許されず海をさまようオランダ人が、7年に一度だけ許される上陸の夜に真の愛を誓う女性を見つければ救われるという伝説をもとにした物語である。ノルウェーの船長ダーラントが娘ゼンタを引き合わせるが、彼女には婚約者エリックがいた。愛と宿命の狭間で展開する救済と崩壊の物語が、ドラマティックに描かれる。
今回の公演の最大の注目点は、「オールジャパン体制」による創作陣の結集である。指揮には欧州を拠点に活躍する上岡敏之を迎え、日本初となるワーグナー・オペラの指揮を披露する。演出は映画・舞台・映像を横断して活躍する深作健太が担当。装置には建築出身の久保田悠人、衣裳に映画・ミュージカルで評価の高く、既に伊藤熹朔賞を受賞した西原梨恵、照明にオペラ照明の第一人者・喜多村貴、映像には『千と千尋の神隠し』舞台版の映像を担当し、ローレンス・オリヴィエ賞にノミネートされた栗山聡之を迎え、日本を代表するクリエイターによる新たな舞台芸術の創造に挑戦する。キャストはダブルキャストで、オランダ人役には河野鉄平と斉木健詞、ゼンタ役には中江万柚子と鈴木麻里子が務める。
Tokyo Opera Days 2025は、9月6日(土)から15日(月・祝)までの10日間にわたり、東京文化会館を中心に開催される。メインイベントの『さまよえるオランダ人』のほか、『まちなかコンサート〜芸術の秋、音楽さんぽ~』や『東京音楽コンクール入賞者によるスペシャルコンサート』、『東京バレエ団×東京二期会スペシャルトークショー』、『二期会新進声楽家コンサート』などさまざまな催しが予定されている。
<公演情報>
《上岡敏之×東京二期会プロジェクトII》東京二期会オペラ劇場<ワールドプレミエ>
ワーグナー『さまよえるオランダ人』
指揮:上岡敏之
演出:深作健太
日程:9月11日(木)18:00、9月13日(土)・14日(日)・15日(月・祝)各日14:00開演(全4公演)
会場:東京文化会館 大ホール
オペラ全3幕日本語&英語字幕付き原語(ドイツ語)上演
【キャスト】
■9月11日(木)・14日(日)
ダーラント:山下浩司
ゼンタ:中江万柚子
エリック:城宏憲
マリー:花房英里子
舵手:濱松孝行
オランダ人:河野鉄平
■9月13日(土)・15日(月・祝)
ダーラント:志村文彦
ゼンタ:鈴木麻里子
エリック:樋口達哉
マリー:川合ひとみ
舵手:与儀巧
オランダ人:斉木健詞
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2558051
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