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森美術館、2026年は『ロン・ミュエク展』『森万里子展』を開催

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ロン・ミュエク《イン・ベッド》 2005年 ミクストメディア 162 × 650 × 395 cm 所蔵:カルティエ現代美術財団  展示風景:「ロン・ミュエク」韓国国立現代美術館ソウル館 2025年 撮影:ナム・キヨン 画像提供:カルティエ現代美術財団、韓国国立現代美術館

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世界各地の多様な現代アートを紹介している森美術館だが、2026年度はふたつの企画展を通し、人間とは何か、感情とは何か、我々はどこから来て、どこへ向かうのか、といった根源的な問いを、改めて考えていく。

ロン・ミュエク 《枝を持つ女》 2009年 ミクストメディア 170 × 83 × 120 cm 所蔵:カルティエ現代美術財団 展示風景:「ロン・ミュエク」韓国国立現代美術館ソウル館 2025年 撮影:ナム・キヨン 画像提供:カルティエ現代美術財団、韓国国立現代美術館

2026年4月29日(水・祝)より開催されるのは、オーストラリア生まれ、英国在住のアーティスト、ロン・ミュエクの個展だ。十和田市現代美術館の常設作品《スタンディング・ウーマン》など、人間を非現実的なサイズで表現する彫刻作品で知られるミュエクは、ロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで開催された『センセーション:サーチ・コレクションのヤング・ブリティッシュ・アーティスト』展(1997年)への参加で注目を集めて以来、世界各地で個展を開催。人間を綿密に観察し、内面的な感情や体験を巧みに表現するミュエクの作品は、孤独や脆さ、弱さ、不安、レジリエンスといった人間の内面的な感情や体験を巧みに表現している。

《チキン/マン》監督:ゴーティエ・ドゥブロンド 2019-2025年 ハイビジョン・ビデオ 13分

同展は、ミュエクとカルティエ現代美術財団との長きに渡る関係性によって企画されたもので、2023年パリの同財団での開催を起点にミラノ、ソウルを経て、森美術館で開催されることとなった。大型作品を中心に、初期の代表作から近作まで10点余りが展示されるほか、フランスの写真家・映画監督のゴーティエ・ドゥブロンドが作家のスタジオと制作作業を記録した貴重な写真作品と映像作品も併せて展示される。

森万里子《Wave UFO》 1999-2002年 脳波インターフェース、ビジョンドーム、プロジェクター、コンピュータシステム、グラスファイバー、テクノジェル®、アクリル、カーボンファイバー、アルミニウム、マグネシウム 528 × 1134 × 493 cm 展示風景:「森万里子:Wave UFO」ブレゲンツ美術館(オーストリア)2003年 撮影:リチャード・リーロイド

2026年10月31日(土)からは、美術、哲学、科学を統合させ、未来を展望する作品を発表してきた森万里子の個展を開催。1990年代に、ポストヒューマン、サイボーグ的アイデンティティを演じる作品で国際的に注目された森万里子は、その後、日本の自然信仰、仏教といった古代思想や精神世界、さらには縄文、ケルトなどの古代文化などへと関心を拡張。過去と未来を横断する時間の超越性を探求する作品を制作してきた。

森万里子《エソテリック・コスモス:ピュア・ランド》1996-1998年 写真、ガラス、ステンレス 304.8 × 609.6 × 2.2 cm

2002年に東京都現代美術館で開催された『森万里子 ピュアランド」展以来、国内では24年ぶりの美術館での個展となる同展は、インタラクティブなインスタレーション、彫刻、ビデオ、写真、ドローイング、パフォーマンスなど30年以上にわたる実践から約80 点の作品が一堂に会する大規模個展。初期から最新作まで、代表作が緩やかに時代を追って展示され、作品資料やアーカイブも初公開される。

森万里子《トムナフーリ》2006年 ガラス、ステンレス、LED、リアルタイム制御システム 327.4 × 115.3 × 39.6 cm 撮影:リチャード・リーロイド
森万里子 撮影:下村一喜


<開催情報>
『ロン・ミュエク展』

会期:2026年4月29日(水・祝)~9月23日(水・祝)

『森万里子展』

会期:2026年10月31日(土)~2027年3月28日(日)

会場:森美術館

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