『カリスマ de ステージ』 ~帰ろう!カリスマハウス~ 京山陽春×持田悠生×寶珠山 駿×今 拓哉インタビュー
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インタビュー

(左から)寶珠山 駿、京山陽春、持田悠生、今 拓哉 (撮影/藤田亜弓)
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すべて見る大人気の二次元キャラクタープロジェクト「超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』」を原作とする舞台『カリスマ de ステージ』の最新作『カリスマ de ステージ』~帰ろう!カリスマハウス~が、8月29日に開幕する。今回、七人のカリスマたちはカリスマハウスの外へ! いったいどんな展開が待ち受けているのか? これまでのシリーズに出演してきた伊藤ふみや役・京山陽春、本橋依央利役・持田悠生、猿川 慧役・寶珠山 駿、そして本作から新たに参戦する中神総右衛門役・今 拓哉の4人が意気込みを語ってくれた。
――本作の脚本を読まれての感想を教えてください。
京山 いままでは、オムニバス形式でしたが、今回はかなり違う形になっています。これまでは短編でやっていたので、笑いどころをつくって、つくって……というのがありましたが、今回は長尺である分、途中でダレないようにしないといけないと思いましたし、見せどころと笑いどころのメリハリをきちんとつくっていきたいと思いました。
持田 キャラクターそれぞれの新たな一面が見えつつ、“対人間”としての掛け合いがしっかりあって、読んでいてすごくワクワクしました。まだ稽古は始まっていませんが、早くお客さまに届けたいと思えるぐらい、脚本の段階で面白かったです。オムニバスじゃないからこそ、ストーリーを楽しんでもらえたらいいなと思いました。
寶珠山 自分自身で情景とかを思い浮かべながら読んでいくんですけど、楽しいシーンが多くて「ここ、どうやってやるんだろう?」と思いましたし、それを作っていくことが楽しみです。あとは、新メンバーがいるっていうところですね。いままで7人だったけど、合計14人になるというところは、一番新しい魅力じゃないかなって思います。
今 原作の面白さがいかんなく詰め込まれていて盛りだくさんで、キャラクターの魅力もあるし、ストーリーとしての面白さもある台本になっていると思いました。
――今さんが、新キャストとしてシリーズを重ねてきたチームに入っていくというのはいかがですか?
今 心境としては、もう楽しみしかないです。みなさんがいままで培って、育ててきた作品の世界観があるので、もう大船に乗った気持ちで、この7人のキャラクターの面白さを突いていきたいですね。中神総右衛門は、彼らに魅了されていくキャラクターなので、客席でカリスマたちの魅力を感じているお客さまと同じように、いや、それ以上の熱量をもってみなさんのカリスマを愛します!
――これまでライブを含めて3回の公演が行なわれてきましたが、改めてこの『カリスマ de ステージ』の魅力、自身の演じるカリスマの魅力はどんなところにあると思いますか? 過去の公演の印象深い出来事なども教えてください。
京山 なんでしょうね……? 回数はやらせていただいているんですけど、伊藤ふみやという役をわかっているようで、本当は底が見えなくて……。「本当にこれであってるのかな?」という思いが、回を重ねるごとにより深くなってくるんです。他のカリスマたちって「ここが足りない」「でも、ここは突出している」みたいな感じですけど、ふみやは“正邪のカリスマ”で、正反対のものを併せ持っていて、どちらにも振り切れないというのがあって、そこが難しいなと思っています。今回の公演も、またそこに悩みながら演じるのだろうなとは思ってます。

持田 不思議なもので最初はすごくインパクトがあって、それぞれのキャラクターにヤバさがあるなと思っていましたが、やっていくうちにヤバくなく見えてきちゃって(笑)。何が正解かわからなくなっている自分もいて。愛してきちゃうんです。“欠点”って言われているんですけど「それ欠点じゃないよ!」って。でもそれでいいんだよね? 俺ら。
全員 いいんです(笑)!
持田 今回は特に、7人では絶対にできなかった外の世界に飛び出していくという部分もあって、中神総右衛門という、言い方は悪いけど、敵と言えるようなキャラクターも登場するので。
今 敵ではない! 私は味方だ。
持田 この感じも面白いですよね(笑)。こっちもよくわかってないんです、敵なのか味方なのか。
今 だから勘違いするな。私は味方だ! 君たちのその能力を正しく使ってくれ!日本の未来、いや、世界の未来のために!
寶珠山 もうセリフ入ってるんですか(笑)?
持田 こういった感じで、またこれまでのシリーズとは違う見どころがあると思います。
寶珠山 猿川慧は反発のカリスマで、“天邪鬼”と言われて、本当に子供っぽさがあったりするんですけど、そこがまたかわいくて、僕はもう本当に猿ちゃんが一番好きなんです。お芝居に関しては、すごく自由にさせていただいている部分もあって、ときにはアクシデントもあったり、前回は自転車が壊れてしまって……。
持田 あったね。神回だったね(笑)。
寶珠山 その時、依央利(持田)に「依央、チャリ壊れた」って言ったら、モッチーもそこでちゃんと反応してくれて、「じゃあ僕のチャリ使いなよ、僕は走るから」って言ってくれてね。
持田 ずっと走ったな(笑)。

――今さんが演じる中神総右衛門は、カリスマたちのすごさに魅了され、その力を有効活用しようとする科学者ですね。
今 カリスマたちの魅力に気づいちゃった人ですからね。もう僕が中神を演じるうえでやることは、とにかく愛を伝えることだけです。カリスマを見つけた科学者として愛を伝え続けて、カリスマの魅力を1個ずつ引き出していくというのが役割だと思っています。
持田 愛のカリスマですね。
今 うーん、エクスタシー! いやいや、違う(笑)! でもね、ある意味そうかもしれない。真実を見つけたいとか、これを証明したいという欲求はめちゃくちゃある人なんだと思います。そこは普通の人には理解できないでしょうね。だって「石炭」「石油」「原子力」、それに続くエネルギーを発見しちゃったんだよ。
寶珠山 もう完全に入ってるじゃないですか(笑)。
持田 すごい(笑)。
――これまでのシリーズにおける稽古場の雰囲気はどんな感じなのでしょうか? もし、新たに加わる今さんに何かアドバイスなどがあれば…。
持田 今さんにアドバイスはおこがましいですけど……。
今 いやいや、ぜひ教えて。お願いします!
寶珠山 人数が少ないので、本当に一致団結して進めていくというイメージですね。7人が本当に言いたいことを言い合って、演出家さんも含めてみんなでディスカッションするという感じですね。

今 風通しの良い稽古場ってことですね。この間、1回だけ新たなメンバーも含めて本読みをしましたけど、みんな前向きな姿勢の人たちが多かったなぁ。
――誰かがリーダーシップを取るという感じでもないんですか? 京山さんがみんなを引っ張るとか。
寶珠山 (間髪を置かずに)ないですね。
京山 ないみたいです…(苦笑)。
寶珠山 (かぶせながら)絶対ないですね。
今 ミステリアスな役をやっているというのもあるしね。
寶珠山 誰かがリーダーシップをという感じじゃなく。
持田 (京山に)あえて取ってないんだよね?
京山 みんなが発言しやすい空気感づくりをしています(笑)!
持田 一歩引いて俺たちを見てくれてるんだよね(笑)?
寶珠山 年下3人組が結構うるさいんでね。
今 年下3人組というのは……。
持田 僕と駿くん、あとは露口(祐斗)ですね。
寶珠山 ツユ(露口)が結構しゃべるからね。大人組4人が一歩引いて、ちゃんと見守ってくれるという感じですね。で、何かあったらちゃんと正してくれます。
持田 今さんにアドバイスは?
今 僕、どうしたらいい(笑)?
寶珠山 いま、話している感じからすると、そのままで大丈夫です!
持田 失礼を承知で言わせていただきますと、こっち側の人間ですね(笑)。
今 バレちゃってる(笑)?
京山 もう、このままでいてください(笑)。

――そろそろお時間になってしまいましたが…。
全員 えーっ!?
持田 まともな話、何もしてなくない?
京山 書くことありましたか…(苦笑)?
――みなさんの仲の良さが伝わってきました。最後に改めて、今回の公演で楽しみにされていることをお願いします。
京山 それぞれのキャラクターがこれまで以上に深掘りされているので、そこを見てもらえるのは楽しみですね。
持田 みんなで話し合いながら協力して、どこまでも面白くできる作品だと思っているので、そういう部分も大切にしながら、キャラクターの魅力をさらにお届けしていけたらいいなと思っています。
寶珠山 今回、「帰ろう」というタイトルの通り、カリスマハウスに帰るという目的がもう定まっているなかでいろんな事件があるんですが、仲間の絆という部分が……仲間? 仲間なんですかね、この7人は? うーん、シェアハウスのルームメイトの絆という部分が、僕は一番印象に残ったので、そこを見ていただけたら、これまでとまた違う角度でそれぞれのキャラクターを好きになっていただけるのかなと思っています。
今 僕は自分の役を通して、七人のカリスマの魅力を余すところなく引き出していけたらと思っています。それぞれの魅力がみなさんに届くように!

持田 愛が深いなぁ(笑)。
取材・文/黒豆直樹
撮影/藤田亜弓
ヘアメイク:村田 樹
<公演情報>
『カリスマde ステージ 』 ~帰ろう!カリスマハウス~
日程:2025年8月29日(金)〜9月9日(火)
会場:品川プリンスホテル ステラボール
[原作] Dazed CO.,LTD. / 松原 秀
[脚本・演出] 川尻恵太(SUGARBOY)
[出演]
伊藤ふみや役:京山陽春
草薙理解役:岩田知樹
本橋依央利役:持田悠生
猿川 慧役:寶珠山 駿
湊 大瀬役:露⼝祐斗
テラ役:丸山和志
天堂天彦役:田中涼星
中神総右衛門役:今 拓哉
ほか
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/charisma-de-stage/
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