PNCへ向けて、ラグビー日本代表合宿がスタート! HO原田、PR木村、FL下川&奥井が意気込み!
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原田衛
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すべて見る先週末『パシフィックネーションズカップ(PNC)2025』に向けたラグビー日本代表合宿がスタート。FWが主体となった東京合宿では初日の8月15日・翌16日のトレーニングを公開、練習後には取材対応を行った。初日はPR木村星南(東芝ブレイブルーパス東京)とFL下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)、2日目はHO原田衛(BL東京)とFL奥井章仁(トヨタヴェルブリッツ)がメディアの質問に返答した。
選手たちは今回の合宿でフォーカスする点について口にした。
木村「ブレイクダウンのところで前回のウェールズとの2戦目で改善点が出たので、そこは重点的に置いてこのキャンプで改善できればと思っている。
この3日間の合宿で自分たちのアイデンティティは何か確認した。具体的にはあれだが、大きく言うと絆を深めていくことが第一優先」
下川「ケガがあって呼ばれるかわからなかったが、また選んでもらえたのは期待してもらっているということなので。成長しながら自分の良さを出していきたい」
原田「今FWキャンプなので、FWはスクラムとモールのアタックとディフェンスをやっている。相手にプレッシャーを掛けられる部分がモールは少なかったので、『PNC』ではアタック、ディフェンスともにいいモールが見せられれば。(モールで)トライを取り切れたらいいなと思う」
奥井「自分のポジションは競争率も高くて毎日いいチャレンジができているし、本当に1日1日充実しながら過ごしているので、僕としては楽しい毎日を過ごしている。
僕はスピードのところ、ディフェンスラインを上げるところとタックルのところとジャッカルのところ。アタックだったらブレイクダウンサポートだったり、スキルフルなところを強みにしてきたので、あとフィジカルのところ。身体が大きい小さい関係なく、ファイトしていきたい」
4人はそれぞれ『PNC』の抱負を語った。
木村「(チームメイトの)セタ(・タマニバル)とは軽く『楽しみだね』と連絡した。フィジーはオフロードとか予想できないアタッキングラグビーをしてくるので、僕らはボールをいかにつなげさせないかが課題。ディフェンスで常にツーマンタックルするとかが大事になってくる」
下川「去年決勝でフィジーに差を付けられて準優勝という結果、チームとして次は優勝という結果を目指していく。その中で自分はバックローとして試合に出てチームに勇気を与えることをフォーカスしている。自分たちのラグビーをブラさずにやっていくことが大事」
原田「今回はわかりやすく大会なので、『PNC』優勝をチーム全員で目指していきたい。(昨年決勝で負けたフィジーに勝つには)まずはセットプレーを安定させるところとディフェンスのところで、どれだけ我慢強く相手のアタックを止められるかが重要。セットとディフェンスにフォーカスしたい」
奥井「(初戦のカナダ戦に向けて)やっぱり『PNC』初戦なので、そこに向けてすべてフォーカスしている。あと1週間やってそこで自分の最高のパフォーマンスを見せたい」
リーチ マイケル(BL東京)が不在の今回の代表活動で、リーダーとしての自覚を問われると、下川と原田はこのように答えた。
下川「『リーダーを任す』と言われているわけではないが、そこはやっていきたい。このチームでも中堅、若手ではないので、チームにいい影響が与えられるようにやっていきたい」
原田「僕の経験上、リーダーは人に言う分、自分もやらないといけないので一番きついポジション。やりがいもあるが、進んでやりたいわけではない。できれば、周りで見ている方が楽っちゃ楽なんでやりたくない。やりたくないけど、やって後悔したこともないし、そこが経験になって、また人間として成長できる部分になるので、任せてもらえるのであれば、全うしたい」
また、8月15日には伊藤鐘史ACもメディア対応を実施。3日間の東京合宿でエディー・ジョーンズHCから託された強化ポイントを明かした。
「エディーから言われているのはFWのコネクション、日本語で言うところの絆を深めること。ふたつ目がモールのアタック、ディフェンス。3つ目はキャパシティーを上げること、これはS&Cの領域になる。
この3つを3日間の合宿でやっていきましょうと。ベースとして、やはりFWは絆が深くないと強くならないので、いろんな練習をしている。(オンフィールド、アウトフィールドの)両方で。オンフィールドでも、やれることはたくさんある。疲れた時に励まし合うとか、リーダーがハドルで話すとか。今日最初のミーティングでそういう話をして、選手からもいろいろな意見が出た」
また、弟・鐘平(BL東京)が代表合宿に初参加している点について水を向けられると、伊藤ACは「僕は本当に選手全員が弟だと思って前のキャンプから取り組んでいるので、本当にフラットにやろうと思っている」としつつ、「彼にとってはチャンス。エディーさんから『日本人LOで、調子がいいのは誰か』と聞かれ、僕の意見を伝えたことがある。ディフェンスのラインスピードはいいものを持っているので、そのラインスピードを生かして、タックルのクオリティを上げれば強みにはなると思うので、そこを出してほしい」と注文を付けた。
8月17日まで東京合宿を行ったFW陣は同日、BK主体で行われていた宮崎合宿に合流。8月30日(土)・ユアテックスタジアム仙台での『パシフィックネーションズカップ2025』プールB初戦・カナダ戦へ準備を進める。その後9月6日(土)・アメリカサクラメントでのプールB・アメリカ戦を経て、14日(日)・デンバーでの準決勝・5位決定戦、20日(土)・ソルトレイクシティでの決勝・3位決定戦とスケジュールが続く。カナダ戦のチケットは発売中。
パシフィックネーションズカップ2025 日本代表vsカナダ代表のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2561004
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