EBiDAN史上最大の“ホテル”開業! 代々木3daysで見せた 9グループの絆「EBiDAN THE LIVE 2025 HOTEL NINE STAR」最終日レポート
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「EBiDAN THE LIVE 2025 HOTEL NINE STAR」 (撮影/ウチダアキヤ、草間智博)
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すべて見る8月15日(金)から17日(日)の3日間にわたり、代々木第一体育館にて「EBiDAN THE LIVE 2025 HOTEL NINE STAR」が行われた。EBiDANに所属する全9グループが出演する年に一度の“エビライ”。今年は「ホテル」をコンセプトにファンをおもてなしする、EBiDANらしさあふれるエンターテインメントを繰り広げた。
この日限りのユニットも! 一瞬も見逃せないライブがスタート
ステージ上にはホテルのロビーを模したような豪奢なセットが。開演時間が迫ると否応なしに会場の期待感が高まっていくのが感じられる。BGMが大きくなっていくと、色とりどりのペンライトが美しく揺れる。
各グループの紹介VTRの後、いよいよ2025年の『EBiDAN THE LIVE』がスタートする。

花道、センターステージにまず姿を表したのはBUDDiiS、ONE N’ ONLY、Lienel、ICExの4組。披露するのは『HOTEL NINE STAR』だ。続いてSUPER★DRAGON、原因は自分にある。、Sakurashimejiがセンターステージに。全員揃ってステップを踏む様子は圧巻の一言。そしてメインステージに登場したのはM!LK、超特急。全9組が揃い、華やかに「お客様」をお迎えする。
1曲目を終え、「ようこそ、『HOTEL NINE STAR』へ」とカイ(超特急)。「みなさまを僕たちEBiDANのメンバー全員がホテルクルーとして『HOTEL NINE STAR』の扉の向こうへとご案内いたします」と笑顔を見せた。
まずは各グループからご挨拶。超特急はタクヤが「すみません、EBiDANをいちばんまとめなきゃいけないリョウガが体調不良で欠席ということで」とコメント。そのあとに「推しのルームキーはお忘れなく」とコンセプトにちなんだ一言も付け加えた。
ステージに残ったカイとSakurashimejiが共に声出しをし、いよいよ『HOTEL NINE STAR』でのひとときが始まる。

まずは各グループのパフォーマンス前半戦。トップバッターを飾るのは、原因は自分にある。だ。『方程式は恋模様』で笑顔を弾けさせ、ステップを踏むたびに衣装がひらりと舞い、客席の心をくすぐっていく。大倉の投げキス、締めでは桜木雅哉の「大好きだよ」も飛び出し、キュートに楽曲をお届け。続いてBUDDiiSはHARUKIがセンターのフォーメーションで始まる『Utopia』。途中ではFUMINORIから「愛してるよ」の言葉も出て、客席を笑顔にさせた。夏らしさ満載の衣装で登場したのはLienel。ハイテンションに『超絶SUMMERでバカになれ』をセンターステージで大いに盛り上げた。


M!LKはメインステージで上半期を代表する楽曲となった『イイじゃん』を披露。ピンクのポップな衣装でセンターステージに登場したのはICEx。『シブヤ午後6時』をキラキラなスマイルと共に届けた。中村旺太郎が各グループの名前をコールを促し、盛り上げる場面も。
去年に引き続き……佐野勇斗がぶちかます!

さて、ここは「HOTEL NINE STAR」。さまざまなエンターテインメントがここでは楽しめるようで……5組のパフォーマンスのあとはロックラウンジフロアにお客様をご案内。
登場したのはバンドセットとサングラスをつけた佐野勇斗(M!LK)。バンドは佐野がボーカルを務め、田中雅功(Sakurashimeji)がベース、高田彪我(Sakurashimeji)がギター、伊藤壮吾(SUPER★DRAGON)がキーボード、EIKU(ONE N’ ONLY)がドラム、KEVIN(BUDDiiS)がピアノというメンバーだ。『小さな恋のうた』のカバーを披露し、一音目から会場の雰囲気を変えていく。ゆっくりと花道を歩きながら歌う佐野の姿は堂々たるもの。センターステージにいくと、上裸になり、歌声をぶつけながら客席を爆走。花道に戻ると満足げな笑顔を見せた。
興奮冷めやらぬなか、登場したのはウエイターFUMINORI。ここからはレストランフロアへ。そこにやってきたお客様はタクヤとNAOYA(ONE N’ ONLY)だ。
「ご予約のお名前は?」とFUMINORIが尋ねると「タクヤです」「NAOYAです」とそれぞれ名乗り、「草川兄弟です」とにっこり。
ここではウエイターFUMINORIと客役のふたりとのやりとりも見どころのひとつ。「こちらのメニューからお選びください」とFUMINORIがメニューを差し出したはずが、タクヤが手にし、広げていたのは先月末に発売されたばかりのNAOYAのスタイルフォトブック。NAOYAは「聞いてない!」と少し照れくさそうな表情を見せた。
さらにFUMINORIはオススメメニューを聞かれ、カレーを挙げるが、お気に召さない草川兄弟。ほかのメニューに心を惹かれるが、用意がなかったり、提供が困難だったりする中、タクヤが「奇跡の30歳のおもしろかわいい一発芸あります?」 とFUMINORIに無茶振りも。FUMINORIは「なにやってんの?」と慌ててつつも「ございます!」と、しっかりと代々木のステージでギャグを見せ、拍手を浴びた。

そうしてようやく、カレーをオーダー。ここで提供するカレーというのはもちろん「カレーそのもの」ではなく、楽曲だ。Lienelの『Curry on love』をマサヒロ(超特急)、吉田仁人(M!LK)、飯島颯(SUPER★DRAGON)、TETTA(ONE N’ ONLY)、杢代和人(原因は自分にある。)SEIYA(BUDDiiS)がダンスでカバーしたほか、福神漬けに扮した武藤潤(原因は自分にある。)、ユーキ(超特急)、HAYATO(ONE N’ ONLY)も。
「すごくおいしかったんですけど、ちょっと赤い子たちが……」と福神漬けたちの存在感に抗えないタクヤ。HAYATO福神漬けとユーキ福神漬けをふたりが褒め、触れてもらえなかった武藤福神漬けがいじける場面もあり、客席を沸かせた。

そして、カレーのあとにはお口直しに甘い甘ーいスイーツ盛り合わせが。
大きなキャンディを持ったタカシ(超特急)、ハル(超特急)、塩﨑太智(M!LK)、古川毅志村玲於(SUPER★DRAGON)、長野凌大(原因は自分にある。)、YUMA(BUDDiiS)、高桑真之(Lienel)がICExの『CANDY』を、さらにチョコミントアイスをもった山中柔太朗・曽野舜太(M!LK)、ジャン海渡・柴崎楽(SUPER★DRAGON)、SHOW(BUDDiiS)、竹野世梛(ICEx)で、原因は自分にある。の『チョコループ』をご提供。最後は草川兄弟もセンターに呼ばれて一緒にポーズをとってフィニッシュ。盛りだくさんのメニューにタクヤは「おなかも心も大満足です」と笑顔を見せた。

お楽しみのシャッフルユニット、さて今年は?

続いては「期間限定エンターテインメントチャンネル」を一緒に“鑑賞”タイム。エビライ恒例のシャッフルユニットだ。
まずは塩﨑、古川、HAYATO、小泉光咲(原因は自分にある。)、KEVIN(BUDDiiS)、志賀李玖・阿久根(ICEx)、高岡ミロ(Lienel)の「TOYSx」で『Maniacs』(ICEx)。パステルカラーのもふもふ衣装に身を包んだメンバーが登場すると大歓声。メンバー同士が戯れあうようなかわいい一場面も見せた。

続いて登場したのは吉田仁人(M!LK)、REI(ONE N’ ONLY)の「Zakuronameko」。REIがピックを落としたのかはにかんだ様子を見せつつ、ギターを手に『simple』(Sakurashimeji)を熱唱。ふたり顔を見合わせ微笑むシーンも。なかなか聴くことができないハーモニーを響かせた。


シャッフルラストは、タクヤ・マサヒロ・ハル(超特急)、曽野、志村、EIKU、桜木、TAKUYA(BUDDiiS)、千田波空斗(ICEx)の「豪速球」による『Steal a Kiss』(超特急)。曽野がいつもとは少し異なるクールな笑みを見せ歓声を浴び、TAKUYAの曲中のセリフ「こっちむけよ」にも大歓声。桜木と千田もパワフルな歌声を披露し、それぞれが普段とは異なる魅力をみせた。曽野の「好きなんやろ?」にはこれまた客席から悲鳴にも似た声が。
熱狂冷めやらぬ中、ステージに入ってきたのは吉田の手をしっかりと握った佐野 (それを照れたように嫌がる吉田)。そこにユーキが「大変だ、大変だ」と言い「急きょ後輩たちが遊びに来ちゃって」。登場したのはすみっこがぴったりな後輩たち。SDRの新研究生「しっぽず」だ。そのかわいらしさに会場もメロメロ。「せっかく来たのだから、EBiDANのみんなとなにかしたくないですか?」というユーキの提案のもと、EBiDANメンバーとそろって『恋のDing Dong』をかわいさ満点で披露した。しっぽずがメロディに弾んでる姿、ステップを踏んでいる姿がかわいすぎる。お辞儀もかわいい。
そんなかわいい時間を過ごしたあとは「スイートルーム突撃訪問サービス」のお時間。突撃するのはタカシと飯島だ。
この日、スイートルームに滞在していたのは塩﨑、田中洸希(SUPER★DRAGON)、ハルの3人。このメンバーでハンドパワー王子様を決定する「箱の中身はなんだろう」ゲームにチャレンジしていく。
10秒間ずつ箱の中に手を入れて、中身を当てるというシンプルなものだ。ハンドパワーだが、触って当てる。客席に明かされた箱の中身は「こんにゃく」。知らずに触ると確かに心地よい感触とは言えなさそうだが……。
トップバッターの塩﨑は箱の中に手を入れ、満点のリアクションを取るが、塩﨑の手が濡れたことに田中とハルがわずかに表情を歪める。
田中は「ほんっとにやりたくない!! マジで苦手なんだよ!」と嫌そうな表情を浮かべながら、箱の中に手を入れる。ただはげしく触りすぎて吊るされていたこんにゃくが落ちてしまう。
最後はハル。「ほんまに嫌です! でもみんなが見てるからやります!」と手を突っ込んだと思いきや、箱を貫通させ、苦悶の表情を見せるという「箱の中身はなんだろな」ゲームではあまり見かけないリアクションを取った。
そんなハルがまさかの優勝者という展開に。ハルにはダイヤモンドガウンと玉座がプレゼントされた。「ついにこのときがきたかと。皆さんが見てるから才能が開花したんじゃないかと思います」とハンドパワー王子談(ちなみに箱からこんにゃくが飛び出し、床に落ちていたようである)。
混乱のスイートルーム突撃中継から戸惑いつつも、一旦何事もなかったかのように進行を進めるステージ上の吉田と佐野。
気を取り直し、「次はあのユニットだそうですよ」と吉田。佐野は「あのドラマの? 俺が出てたドラマの? あのドラマのユニットが歌ってくれるの?」。

あのドラマ、とはNHKで放送された『ひとりで死にたい』。このドラマのために2組のユニットが結成された。一組めのMORE FIVEはクールなダンスナンバー『Break Free』を。そして3★STARはキュートな『限界Lonely☆』をそれぞれ披露した。楽曲終盤で「この3人が俺は大好きです」と吉澤要人が志賀とREIの肩を抱き寄せて言い、笑顔を見せたのが印象的だった。
Sakurashimejiと山本龍人(ICEx)、芳賀柊斗(Lienel)のキュンキュンコント
続いて登場したのは母子に扮したSakurashimeji。きゅうりをぼりぼり食べる子ども役の田中、スラッとしたお母さん役の髙田に声をかけるカイ。髙田はスパを探しているらしいが、「当ホテル自慢のアイドルグループ」のショーの準備中でまだ入れないとのこと。
まだ時間があるということで、スイートラウンジでゆっくりすることをおすすめするカイ。
「フレッシュな従業員による甘い一言がお楽しみいただけます」とのこと。ここで登場したのは山本龍人(ICEx)、芳賀柊斗(Lienel)だ。
「崖っぷちで犯人の若い男が想いを寄せる女刑事に告白する危うくも甘い一言」というシチュエーションで山本、「映画館でラブロマンスを見ている最中にさりげなく手を握って囁く甘い一言」で芳賀がそれぞれ甘い一言を披露。どちらの甘い一言にもときめきの表情を見せた髙田だったが、勝者として選んだのは耳元で甘い囁きを放った芳賀。ラストはスパまでお姫様だっこサービスでお客様をお送りするそうだが、髙田が芳賀をお姫様だっこするまさかの展開に歓声が起こった。
そして、HOTEL NINE STAR自慢のアイドルグループ「情熱アチチ♡恋泥棒」によるショーが。『Resplandor』をセンターステージで華やかに披露した。メンバーはリョウガ、曽野、田中洸希、武藤、TAKUYAの5名だが、リョウガがお休みなので、センターにはうちわが飾られる仕様に。
事前にコール動画もアップされていたので、会場のコールも息ぴったり。熱気渦巻くパフォーマンスとなった。

続いてはディナーショーフロア。ここではタカシ、EIKU、KEVINによるバラード『How Fool We are』を披露。エビライならではのハーモニーを届けた。
タカシはひとり残ると「あっという間に最終日ですね。今日は今まではホテルの話をしてたんですけど、少し、最終日というのもあるのでEBiDANのことを話そうかな、と思っています」。「僕が超特急に入る前からEBiDANというものはあって。最初は演劇をやったり路上ライブをやったり、本当に何十人のお客さんがきてくださって、その方々と一緒に『恋のDing Dong』を歌ったり。その中で僕たちのグループができたんですけど。その道もすごく険しい道のりで」と振り返った。「やっぱりこの世の中にたくさんのアーティストさんがいるその中で僕たちEBiDANがどういうふうにスターダストの色を出して輝いていけるかっていのをこの何十年ずっと模索し続けました。
そして、僕たちのお兄さんグループだったPRIZMAXさんや僕たち超特急と同期のDISH//がそれぞれみんな違った道、それぞれの活動の仕方でフィールドを広げていって、僕たちEBiDANはやっと、ここ最近、メディアに出られるようになり、ライブのキャパシティも増えてきて、そして今となってはこんなにも多くの方々に僕たちEBiDANの『EBiDAN THE LIVE』を見てもらうことができて、本当に嬉しく思います。皆さんがいるからこそ、ぼくたちEBiDANグループは成り立っています。いつも本当にありがとうございます」と感謝を伝えた。
おしゃれで大人なクラブコーナー

「HOTEL NINE STAR」のエンターテインメントはまだまだ終わらない。続いてはクラブコーナーへ。
まずはVaundyの『しわあわせ』を、ユーキを中心にハル、HAYATO、FUMIYA、筒井俊旭(ICEx)がダンスでカバー。真っ白な衣装で魂をぶつけるように情熱的なステージを見せた。
MASAHIROとEIKUはセンターステージで、また、塩﨑とFUMINORIはメインステージでLienel、ICExとともにそれぞれダイナミックなダンスパフォーマンスを。
ラップで見せるターンも。カイが二階席に登場し、パワフルなラップから始まる『To the Top for Top』を。SEIYA、高岡ミロ(Lienel)、大倉、アロハ、阿久根、竹野、FUMIYA、HAYATOとマイクを繋ぎ、ラストは、メインステージに集結し、熱いステージを展開した。
そして、ラストは超特急、M!LK、SUPER★DRAGON、ONE N’ ONLY、原因は自分にある。、BUDDiiS、ICEx、Lienelでサイファーへ。
「おめぇらこんなもんじゃねぇよな? EBiDANメンバーかましまくれよ!」とユーキが煽り、各グループがダンスでそれぞれのカラーを存分に見せつけた。
終盤。ここからは再び各グループがパフォーマンスを披露。まずはSakurashimejiが『春が鳴った』を爽やかに、しかししっかりとロックを響かせた。

SUPER★DRAGONはセンターステージで『NPC』をしっとりと届け、会場もゆったりと体を揺らす。一転激しいサウンドで空気を変えたのはONE N’ ONLY。『BOOM BASH』で激しく攻めていく。このブロックを締めくくるのは超特急。『メタルなかよし』で激しさを増していく。激しさとLOVE&PEACEが入り混じるハッピーなステージを見せた。

さらにラストに向けて盛り上がりが増していく。ここからは各グループが楽曲をメドレーでつないでいくが、グループ同士のコラボも。ICExが登場し『CARNIVAL』を。そのバックではLienelがダンスで花を添える。サビでは2グループ一緒になってタオルを回し、盛り上げていく。
高岡が「代々木、まだまだ盛り上がっていきましょう!」と煽りLienelが『親指☆Evolution!』を披露し、今度はICExがダンスを魅せる。
花道に登場したのはBUDDiiS。「BUD」を。ここではLienelとICExが一緒になって盛り上げる。続いては、原因は自分にある。が『Paradox Re:Write』。激しい曲調に合わせてBUDDiiSが花道でダンスを披露。普段のグループとは異なるタイプのダンスが見られるのもコラボの見せ場だ。

M!LKの『恋がはじまる』では原因は自分にある。とBUDDiiSがダンスを。サビでは迫力ある揃ったパフォーマンスを見せた。Sakurashiimejiの『大好きだったあの子を嫌いになって』ではICEx、Lineel、BUDDiiS、原因は自分にある。、M!LKが一緒に。

Sakurashimejiの楽曲にダンスがついているのもエビライでしか観られない光景だ。
SUPER★DRAGONは『Untouchable MAX』を。ここではONE N’ ONLYがダンスで参加し、ワイルドなステージを展開。続いて「最後、底力見せてくれ! アゲてくぞ!」とREIが煽り、ONE N’ ONLYが『EVOL』。SUPER★DRAGONがダンスを。サビでは代々木が全体になってコールをし、より一体感が増したところでラストは超特急の『超えてアバンチュール』。リョウガのパートはタクヤが担い、テンションを上げた。
「EBiDANはもっと上へ行ける」
本編ラスト1曲を控え、ユーキが「9グループがいて、後輩も年々どんどん成長していって代々木3daysだって。すごいよ、本当に」と言うと会場からは拍手が。「でも、こうやって3日間代々木に立たせていただいてやっぱり足りねえな、って思っちゃったんですね。これだけ9グループいて、代々木3days、4days、5daysもやりたいし、近くに神宮だったりとかいろんなところあるじゃないですか。EBiDANとだったら、そういう景色ももっともっと見ていけるな、って確信した1日になりましたし、もっともっとそれぞれのグループがどんどん大きくなって、EBiDANっておもしろいな、とかEBiDANでしか感じられないメンバーの仲の良さだったりもある思うので、そういうものを今日知るきっかけになっていたら心から嬉しいと思います。そしてEBiDAN全員がもっともっと光っていけるようなステージを僕も作っていけるようにがんばっていきたいと思います」と思いを伝え、全員でそろって『New Day! New Wave! 2025』を披露した。
アンコールでは『好きだから走れ!!!!!!!』と『恋心』を。スタンドトロッコで2階席へ行くメンバーもいれば、客席に降りるメンバーもおり、よりファンの近くで歌声を届けた。

最後は各グループからメッセージが贈られ、来場したファン、配信を観ているファンに向けて感謝を伝えた。そんな中で「ちょっとだけ真面目にいいですか?」とSakurashimejiの田中。「僕らEBiDANなんですけど、普段全く踊らないですし、みんなみたいにかっこいいことを言うのも得意じゃないです。挙句の果てに歌う曲は個人的な自分勝手な歌ばっかりです。なに歌ってんだよ、と思う方もたくさんいらっしゃると思いますけど、でもきっといつかこの自分勝手な個人的な歌が誰かの個人的な歌になるんじゃないかと、僕らは信じてこれからも一生歌っていきたいな、と思いますので、よかったら人生の片隅においてもらえたら、と思います」と言うと、会場には大きな拍手が広がった。
最後にコメントをしたのはユーキ。公演を振り返って「ダンスボーカルが多くなる中、しめじはずっといてくれて。なかなかスポットライトをあてづらい環境下になってしまっているのは申し訳ないなと思いながらも、カイも含めてだけどコントみたいな、もともとEBiDANって演劇をやっていたので2人の絡みを見ているとなんか初心に返るというか」と中盤での「甘い一言」でのやりとりに触れ、「昔のEBiDANの良き心というか、魂をずっと持っていますし、ふたりがいるから僕らもバンドだったりもできているので、本当にSakurashimejiのふたりに感謝しています」と思いを口にした。
そして、「EBiDANでもっと上にも行きたいですし、それこそ14年目を迎えて、9グループいる中で代々木に立てていることは本当に当たり前のことじゃないですし、今日暑い中来てくださったみなさんにも感謝しています」と改めて感謝を伝えた。さらに、「個人的に、BUDDiiSのHARUKI、またどこかで会おうね」とグループからの卒業を控えるHARUKIにメッセージを送った。
「人生いろんなことがあると思うんですよ。こうやってステージに立てて、いまここにいるみなさんと同じ時間を過ごせているっていうのはかけがえのない時間で奇跡と同じぐらいすごいことだと思ってるんです」とかみしめるように語ったユーキ。そして「来年は15周年ということで、みんなで最後は『ソイヤ!』ってやりません?」と提案。その言葉どおり「EBiDAN!」「ソイヤ!」という力強いコール&レスポンスで自身のコメントを締めくくった。
3日間にわたり、ファンを楽しませた『EBiDAN THE LIVE 2025 HOTEL NINE STAR』。来年は15周年という節目を迎える。期待を膨らませてくれるような映像もラストには流れた。進化を続ける『EBiDAN THE LIVE』。次のステージではさらに成長し、変化した姿にきっとまた驚かされることだろう。
取材・文/ふくだりょうこ
撮影/ウチダアキヤ、草間智博
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