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柄本明、盟友たちとの共演は「同窓会」 舞台『また本日も休診~山医者のうた~』製作発表会見レポート

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舞台『また本日も休診~山医者のうた~』製作発表会見より、左から)笹野高史、江口のりこ、柄本明、渡辺えり、佐藤B作

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舞台『また本日も休診~山医者のうた~』の製作発表会見が8月26日、都内で行われ、出演する柄本明、渡辺えり、江口のりこ、佐藤B作、笹野高史が出席した。原作は那須高原の山奥にある診療所を舞台に、医師・見川鯛山が実体験をもとに、豊かな自然と人間の営みを描いたエッセイ『田舎医者』シリーズ。今回は、脚本・演出に田村孝裕を迎え、2度目の舞台化を果たす。

柄本は、破天荒だが貧しい者にも分け隔てなく治療を行い、村の人々に寄り添い続けた見川鯛山役を続投し、「見川鯛山さんは、とてもとても追いつかないほど、素敵な人物」だと語る。初演に比べ「台本も演劇的になった」といい、「都会の喧騒の中、いろんなことがあって疲れている人たちに、那須の香りと安らぎを届けられればと思っております」と抱負を語った。

佐藤、笹野ら盟友たちとの共演は「もう同窓会という感じ」と笑みを見せ、今回から参加する渡辺についても「何度も夫婦役をやっている」と全幅の信頼。江口も柄本が結成した劇団「東京乾電池」のメンバーで、「うちの生え抜きですから。昔からの仲間とお芝居できるのが大変うれしいなあ」と喜びを語った。

鯛山を尻に敷きながら、明るく支える勝気で情に厚い妻・テル子を演じる渡辺は「前作を観て、号泣してしまって。すぐに柄本さんに電話をしたり、その後、下北沢の喫茶店でばったり会って。『えりちゃんが演じたら面白い役なんだよ』って話をしてくださった」とオファーの経緯を明かした。

役柄について「今回は“二の線”」だといい、「夫を見守って受け入れて、言うことは言う。そういう奥さんを美人風に演じていようと思う」とコメント。明治座の舞台に立つのは「生まれて初めて」だと喜び、千秋楽を故郷の山形県で迎えることについては「みんなで打ち上げに行って、冷たいビールで乾杯して、郷土料理の芋煮を食べたい」と声を弾ませた。

佐藤は鯛山を遊びに誘う悪友の大工・六さん役で初演に引き続き出演する。「稽古がどうなりますことやら。みんな台詞が頭に入ればいいんですけど、でも、覚えられない。千秋楽までみんな生きていればいいんですけど(笑)。この暑さもあるんで、命をかけてやる演劇」だと自虐的にアピール。同じく初演からの参加組で、茶畠巡査役を続投する笹野も「長生きして良かったねと思える、ご褒美演劇。シリーズになれば面白いね。誰が先に死ぬか(笑)、あいつは3作目で死んじゃったねとか」と、こちらも笑いを誘った。

山奥でひとり暮らしをし、降って湧いたリゾート開発に反対する阿久津民代を演じる江口は、「明治座、博多座という歴史ある劇場でお芝居できるのがうれしい」と喜びの声。「ご一緒する先輩方がすごくて、正直しんどいなと思ったんですが(笑)、絶対勉強になることがたくさんあるし、稽古でやるべきことを見つけて、日々楽しみたい」と意気込みを語った。


取材・文・撮影:内田涼


<公演情報>
『また本日も休診~山医者のうた~』

原作:見川鯛山「田舎医者シリーズ」
脚本・演出:田村孝裕
音楽:パスカルズ

出演:
柄本明 渡辺えり 江口のりこ 佐藤B作 笹野高史
林翔太 市川美織 松金よね子 花王おさむ 矢部太郎 星野園美 佐々木春香 大西多摩恵
西本竜樹 中田浄 春可直子 上原奈美 西村喜代子 小島久人

【福岡公演】
2025年10月11日(土)~15日(水)
会場:博多座

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2511571

【東京公演】
2025年10月23日(木)~11月2日(日)
会場:明治座

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2518109

【宇都宮(栃木)公演】
2025年11月6日(木)
会場:栃木県総合文化センター メインホール

【山形公演】
2025年11月22日(土)
会場:やまぎん県民ホール 大ホール


公式サイト:
https://kyushin2025.com/

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