真飛聖が新国立劇場『ガールズ＆ボーイズ』でひとり芝居に初挑戦！ オーディションの開催も決定

ミュージカル『マチルダ』の脚本でも知られるデニス・ケリーが2018年に書いたひとり芝居『ガールズ＆ボーイズ』の日本初演が、2026年4月に東京・新国立劇場 小劇場で上演される。

『ガールズ＆ボーイズ』は、ロンドン・ロイヤルコートシアターにてキャリー・マリガン主演で初演、高い評価を受け、のちにブロードウェイでも上演された。あるひとりの女性の人生を追いながら、愛、結婚、仕事、そして出会いと喪失を描く本作は、順調に見えていた人生が予期せぬかたちで崩れていく過程を通して、現代社会に潜むさまざまな歪みを浮き彫りにする。この度、2020年にコロナ禍で中止となった本作を、新たな企画として上演する運びとなった。

新国立劇場主催公演史上初のひとり芝居となる本作の演出には、新国立劇場でも『私の一ヶ月』『誤解』で繊細な心理描写と大胆な空間設計を魅せてきた稲葉賀恵を迎える。そして、ただひとりの登場人物である主人公の女性役として、今回ひとり芝居に初挑戦する真飛聖の出演が決定した。

本作は、より多面的な視点と深みをもたらすべく、異なる年齢層によるWキャストで上演されるが、もうひとりの出演者はこれから開催される公募オーディションで決定する。応募資格は、31歳以上40歳までの女性。舞台出演経験があり、2026年2月下旬から4月末までの稽古・本番にすべて参加できること。応募期間は2025年9月16日(火) 正午から10月3日(金) まで。

出演が決定した真飛は「お話を伺ったとき、“え？　ひとりで？　ひとりだけで舞台を演るの?!”としばらくフリーズしたことを今でもはっきり覚えています。ですが、読み始めたらもう止まらない！　面白い！　という言葉を簡単には使いたくないけれど、本当に面白かったんです」とコメント。さらに「今年は芸能生活30周年という節目の年で、Liveにも挑戦させていただきます。そして来年はひとり芝居！　原点でもある舞台にもう一度、魂注ぎ込んでみます」と意気込みを寄せた。

演出の稲葉は「映画などで拝見する潔く明朗な姿と、そこに隠れる暗がりのような陰。その姿に魅了されていた私としては、真飛さんとの創作に、すでにとても刺激的な時間になる予感を感じて胸が騒いでいます」とコメント。オーディションに対しては「この言葉たちを血肉化し、ひとりの女性として共に創り上げてくださる強力な戦友を募集します。私は出会いを求めています。どうか、会いに来てください」と呼びかけている。

【ものがたり】
人生、どうすればいいか分かんなくなった。
このままじゃだめだって思って。
だから、ひとりで旅に出たの。

そしたら、イタリアの空港で彼に出会った。まるで映画みたいに。
恋に落ちて、結婚して、ふたりの子どもも生まれて、仕事だって順調で……
すべてがうまく転がっていく気がしてた。

だけど、ほんのちょっとしたことで、少しずつズレ始めて。
気づいたときには──もう戻れない場所にいた。

これは、そんな「わたし」の話。

■真飛聖 コメント全文
ひとり芝居『ガールズ＆ボーイズ』のお話を伺ったとき、「え？　ひとりで？　ひとりだけで舞台を演るの?!」としばらくフリーズしたことを今でもはっきり覚えています。ですが、読み始めたらもう止まらない！　面白い！　という言葉を簡単には使いたくないけれど、本当に面白かったんです。
そして、主人公の心の機微が大胆かつ繊細で、どうしようもなく心が揺さぶられて、読み進めながら、すでに私の心は物語の登場人物として存在していることに気が付いて、「もうこれは、やらない理由が見つからない！」と、挑戦させていただくことを決めました！　新国立劇場に立たせていただくのも、演出の稲葉さんとタッグを組むのも初めてです。
今年は芸能生活30周年という節目の年で、Liveにも挑戦させていただきます。そして来年はひとり芝居！　原点でもある舞台にもう一度、魂注ぎ込んでみます。稲葉さんと、やれるだけやってみます！
みなさん、楽しみにしていただけたらうれしいです！

■演出：稲葉賀恵 コメント全文

『ガールズ＆ボーイズ』は、ある女性が自分の半生を語り始めることから始まるひとり芝居です。彼女の口からは軽快でコミカルなものから、おおよそ想像を絶する信じられないことまで、さまざまな出来事が語られます。しかしこの作品で大事なのは、観客が、それらの出来事を語るその人の「今」の息遣い、表情、匂い、空気を共に共有し、彼女という他者の身に思いを巡らせ、想像をすることなのだと思います。
ひとり芝居を創作するのは初めてになります。間違いなく私にとっても高い頂になるこの作品に共に挑んでくださる仲間のひとりに、真飛聖さんが決定いたしました。映画などで拝見する潔く明朗な姿と、そこに隠れる暗がりのような陰。その姿に魅了されていた私としては、真飛さんとの創作に、すでにとても刺激的な時間になる予感を感じて胸が騒いでいます。
そして今回もうひとり、この作品に共に挑んでくださる仲間を募集します。主人公から語られる言葉は時に刺激的であったり言葉を失うほどのものであったりしますが、きっと多くの方が彼女の姿の中に自分を見つけることができる物語です。この言葉たちを血肉化し、ひとりの女性として共に創り上げてくださる強力な戦友を募集します。私は出会いを求めています。どうか、会いに来てください。

＜公演情報＞
『ガールズ＆ボーイズ』

作：デニス・ケリー
翻訳：小田島創志
演出：稲葉賀恵
出演：真飛聖　他（ダブルキャスト）

2026年4月
会場：東京・新国立劇場 小劇場

【オーディション募集概要】

■募集内容
「わたし」役 1名

■応募資格
下記条件をすべて満たしている方
・31歳以上～40歳まで
・舞台出演経験のある方
・2026年2月下旬～4月末までの稽古・本番すべてに参加可能な方
・オーディションに以下の条件で参加できる方
① 実技選考＝開催期間2025年10月29日(水)～31日(金) の3日間のいずれかに参加できること
② 最終選考＝11月3日(月･祝) に参加できること

■募集期間
2025年9月16日(火) 12:00～10月3日(金) 23:59まで
※オンライン受付のみ
https://www.nntt.jac.go.jp/play/news/detail/13_030320.html

公式サイト：
https://www.nntt.jac.go.jp/play/girls_and_boys/