【フレンズ インタビュー】10 周年記念・新作アルバム『テン・シティ』制作秘話に迫る「みんなが輝けるような曲を、3人のエッセンスを入れたいと思いながら作っています」
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左から 長島涼平(b&cho)、三浦太郎(g, vo&cho)、えみそん(vo) Photo:石原敦志
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Text:森朋之 Photo:石原敦志
結成10周年を迎えたフレンズから、4thフル・アルバム『テン・シティ』が届けられた。先行配信された「RISE UP HIGH」「Beautiful Lady」「新しいsummer」「不完全な僕の声と君の完璧なダンス」「旅に出ようか」に新曲5曲を加えた本作。えみそん(vo)、三浦太郎(g, vo&cho)、長島涼平(b&cho)のセンスと感性がしっかりと反映され、日常を鮮やかに照らし出す極上のポップアルバムに仕上がっている。12月5日(金)には東京キネマ倶楽部で『フレンズのフレンズ大集合! 〜10周年大忘年会〜』を開催する3人に、アルバム『テン・シティ』について語ってもらった。
――フレンズは今年、結成10周年。この数字についてはどんな思いがありますか?
長島涼平(b&cho) コロナ禍で動けなくなった時期もあるので、体感的には7~8年という感じもあるんですけど、すごく濃い時間を過ごさせてもらっていますね。
えみそん(vo) いろんな人と出会って、いろんな場所でライブをやらせてもらって。あっという間の10年でした。
三浦太郎(g, vo&cho) 気がつけば10年経って。“10周年ですね”と言われて、ようやく実感しています(笑)。
長島 メンバー同士の距離も近くなって。家族みたいな感じですね。
えみそん そうかも。昨日「旅に出ようか」のMVを撮って、帰りに温泉に寄ったんですけど、すっぴんを見られても全然気にならない(笑)。
三浦 そうだね(笑)。
――そして10周年を記念したニューアルバム『テン・シティ』がリリースされます。
えみそん はい! 10周年のタイミングでアルバムを出したいねという話をしていたので、ちゃんとリリースできてよかったです。「RISE UP HIGH」以外はアルバムのために制作した曲なので、ほぼ新曲なんですよ。
長島 今回はデータのやり取りがメインで。
えみそん ほぼ“家REC”ですね。「旅に出ようか」だけは生ドラムで録りたくて、スタジオでレコーディングして。
――「旅に出ようか」はオルタナ・テイストのロックチューン。これまでのフレンズにはなかったタイプの曲ですよね。
えみそん 確かに。ライブもやっているんですけど、まさか自分がギターを弾くとは思っていなかったです(笑)。この曲はもともと、友達と話していたときに「レディオヘッドの「カーマ・ポリス」みたいな曲があったらいいんじゃない?」と言われたのがきっかけなんですよ。フレンズでやるとしたらどんな感じかな......と思って。
長島 「カーマ・ポリス」から着想を得たというのは後から聞いたんですけど、「えみそんのフィルターを通すと、こんなすごい曲になるんだ!」と思って。こんな化学反応を起こせるなら、全ジャンルでやってほしい。
えみそん (笑)。これまではリファレンスを意識しないで、自分の独自性みたいなものを大事にしていたんですけど、よく行く飲み屋で「芸術は模倣から始まるんだ」って言ってる人がいて。
長島 そういう人、いるね(笑)。
えみそん ピカソだって写実から始まっているんだよって。好きな曲とかをリファレンスにして、そこに自分のエッセンスを入れていくやり方もいいなと。友達と飲み屋のおかげですね(笑)。
――アルバム1曲目の「ゲラナウ!」は、フレンズらしさ全開のポップ・ダンス・チューン。ベースの音量デカめのミックスも気持ちいいです。
長島 ベースの音がデカいのは、10年間ずっとですね。自分でも「デカいな」って思います(笑)。
三浦 えみそんももともとベーシストだし、デモの段階から結構ベースの音がデカめなんですよ。
えみそん フレンズのグルーヴのなかで、涼平さんのベースの存在はすごく大きいですからね。
長島 あざっす(笑)。「ゲラナウ!」はバンド感もしっかり出ているし、確かにフレンズらしい曲ですよね。
――「Rinky-Dink」の作曲は、涼平さん、えみそんさん、太郎さんの共作。
えみそん デモ音源は涼平さんですね。
長島 全パートをベースで弾いたデモなんですけどね。ドラムを打ち込んで、ベースラインを入れて、ギターのパートやボーカルのメロディもベースで弾いているので。
えみそん それを太郎さんが組み立て直してくれて。
三浦 「これがギターのフレーズかな」って勝手に音程を調整させてもらって。フレーズ自体はほぼそのまま使っています。
長島 ありがたいです(笑)。えみそんが歌うとちゃんとフレンズの曲になるので、いつもビックリしてますね。
えみそん ハハハ(笑)。涼平さんが作るメロディはすごくいいので、歌っていて楽しかったです。
長島 えみそんが書いてくれた歌詞もめっちゃいいんですよ。
えみそん 尖ってるパターンとソフトなパターンを送ったんですけど、「尖ってるほうがいい」と言われまして。
長島 えみそんは“歌が上手い”とか“かわいい”というイメージもあるんですけど、僕はかっこいいえみそんが好きで。しかも「Rinky-Dink」にはちょっとダークなところも出ているんですよ。
――〈「昔聴いてました」「今もまだ続けてますか」言われ慣れた悪意ない hater〉という歌詞もあって。
えみそん イヤなことを言われてもすぐ忘れちゃうんですけど、「昔聴いてました」「今もまだ続けてますか」は何度も言われているので(笑)。
三浦 そうだね~(笑)。言った人も悪気はないだろうしね。
長島 ずっとやっているのでぜひ聴いてほしいです(笑)。
――太郎さんの作曲による「Damn me,Damn me,Damn me」は洗練されたポップチューン。
三浦 2ndアルバムの『SOLAR』のときからデモがあったんですよ、この曲。今回のアルバム制作のなかで「太郎くんの曲をもう1曲入れようよ」という話になって、デモ音源を聴き直していたら「これじゃん!」と思って。そのときのタイトルは“渚感”だったんですけどね(笑)。
――気持ちいい曲ですからね。疾走感があって。
三浦 この時期、スウェーデンのギターポップをよく聴いていて、そこから着想を得たのかな。
えみそん トレンディでかっこいい曲だなって。ボーカルは太郎さんが中心なので、歌詞も太郎さんに寄せています。
三浦 まさに僕のことですね。〈神頼みいつもしてばかり〉とか(笑)。結構行き当たりばったりなんで。自分のことを歌詞にしてもらったのは初めてだったので、うれしかったですね。
――最後に収められている「people in the city」は、アルバム全体のテーマとも重なっていますね。
えみそん そうですね。フレンズに対して“夜”のイメージを持っている人も多いだろうし、夜っぽい曲が欲しいなと思って。アルバム制作が進むなかで、「街や家を描いている曲が多いな」という印象もあったし、それを俯瞰しながら作ったのが「people in the city」ですね。あと、ラブソングとしても聴けるようにもしたくて。恋人だったり家族だったり、愛の形はそれぞれなんですけど。
長島 いい曲ですよね。自分としても納得できるベースを弾けたという手ごたえがあって。フレンズとして10年間やってきて「ここまで弾きまくっていいんだな」みたいなこともわかってきたというか。もともと口ずさめるようなベースラインが好きだったんですけど、それをさらにブラッシュアップできたのかなと。
――なるほど。太郎さん、えみそんさんも、フレンズの活動を通してプレイヤー、ソングライターとして得たものがあるのでは?
三浦 そうですね。最初の頃は「これも入れよう、あれも入れよう」みたいなところがあったんですけど、最近は抜き差しを覚えてきて。「この曲で自分が弾けることはこれだな」という判断ができるようになってきたと思います。どの曲もそうなんですけど、3人の顔がしっかり見えるバランスになったらいいなと。
えみそん 曲作りでいうと、最初の頃はアルバム全体の4割くらいだったんですけど、今は7~8割くらい作らせてもらっていて。これまでのフレンズのイメージも意識しつつ、みんなが輝けるような曲を作りたい、3人のエッセンスを入れたいと思いながら作っていますね。ライブのやり方も3人で話して決めているんですよ。そこは結構大きい変化かも。いちばん大事なのは、みんなが心地よくいられること、楽しく音楽を続けられることなんですけどね。

――素晴らしい。12月5日(金)には東京キネマ倶楽部で『フレンズのフレンズ大集合! 〜10周年大忘年会〜』を開催。ゲストを招いて、フレンズの曲を奏でるスペシャルなライブですね。
長島 『フレンズのフレンズ』は準備が大変なんですけど(笑)、そのぶん楽しさもすごくて。
えみそん ゲストのみなさんがノリノリでやってくれるのもめっちゃうれしいです。
三浦 しかもフレンズの曲を演奏してもらうっていう。すごく贅沢なイベントなので、僕らも楽しみです。
長島 来年はアルバムのツアーもやりたいです。リリースから結構時間が経ってしまうんですけど、音源からさらに練り上げた状態でツアーを回れるんじゃないかなと思っていて。これから準備していくので、ぜひ楽しみにしていてほしいです。
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<リリース情報>
4thフル・アルバム『テン・シティ』
発売中
【収録曲】
01.ゲラナウ!
02.Beautiful Lady
03.不完全な僕の声と君の完璧なダンス
04.元気D.C.T〜ドライブしよう!〜
05.Rinky-Dink
06.Damn me,Damn me,Damn me
07.旅に出ようか
08.新しいsummer
09.RISE UP HIGH
10.people in the city
■CD購入&配信リンク
http://monchent.lnk.to/MONC0027
フレンズ「旅に出ようか」 Official Music Video
<ライブ情報>
『フレンズのフレンズ大集合! 〜10周年大忘年会〜』
12月5日(金) 東京・東京キネマ倶楽部
開場 18:00 / 開演 19:00
出演:フレンズ / ゲストアーティスト
【チケット情報】
一般チケット:6,000円(税込)
学割チケット(大専以下):5,000円(税込)
※ドリンク代別途必要
https://w.pia.jp/t/friends-party/
フレンズ 公式サイト: https://friends-jpn.com/
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